東リ株式会社 GLiS生徒訪問

7月27日(水)14:00から、GLiSフィールドスタディとして生徒9人が 東リ株式会社を訪問しました。あいさつの後、東リの会社としての強み、東リグループのサプライチェーン等、会社説明をしていただきました。2022年3月期決算短信を見せていただき、売上高、営業利益、経常利益、純利益が何を表しているのかについて教えていただきました。

 次に「東リインテリア歴史館」の見学をさせていただきました。渡辺節氏によって設計され、日本近代建築の黎明を今に伝える建物で、国の登録有形文化財に登録されているそうです。1Fには東リの原点である「リノリューム」など創業当時の製品が展示され、2Fには平成以降の新しい製品が展示されていました。

 次に企業の社会貢献についてお話しいただきました。企業の活動として、商品の品質を上げ、良いデザインにし、価格をできるだけ安くして消費者の求めるものを提供すること、従業員に給与を支払って生活を守ること、そして最終利益から税金を納めることの3つがあり、これらは企業が存続すること自体が社会貢献につながっているということを教えていただきました。また、その上で環境やSDGsについて対応をすると費用が多くかかり、利益を圧迫するという側面があるが、社会的意義とコストを両立させて取り組んでいるとお聞きしました。東リでは、産業廃棄物をできるだけ出さないようリサイクル可能なシステムを取り入れているとのことでした。

 最後に、課題研究として取り組んでいるビジネスプランを発表して、ご意見を頂きました。売り上げには人件費がかかるのでそのまま利益ではないが、仮に利益が出ないとしても雇用を生み出すことで社会貢献になる、とアドバイスを頂きました。

生徒の感想です。
今回はこのような訪問の機会を作って頂きありがとうございました。今回の訪問で特に印象に残っていることは、タイルカーペット新リサイクルプラントについてです。事前にホームページを見させていただいて異なる物質をどうやって再利用するのかと疑問に思っていました。実際にお話を伺って繊維部分とビニル部分は異なる物質であるけれども一つに合成して再度カーペットの材料として利用すると聞いてとても驚きました。今SDGsや環境問題が注目されている中でコストがかかるけれども取り組んでいる企業の皆さんの努力を知ることができました。私たちも今回教えていただいたことやお話を活かして学校生活や今回提案させていただいたビジネスプランを作っていきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。」
「忙しい中企業訪問をさせてくださり、ありがとうございました!普段聞くことのできない話や見ることができないものをたくさんできてとてもよい経験になりました。案内や説明、ちょっとしたことでも質問したらすぐに優しく答えてくださりとても助かりました。今ままでカーペットのデザインなどは好みとかそんな重要ではないと思ってましたが置く場所によって工夫をしていたりその場所のことを思って作っていることに驚きました。カーペットは足元にあってあまり注目して見ることはなかったのですが、今回の企業訪問を通してカーペットの重要性やすごさがとても伝わりました。これからもよりよい商品をたくさん開発してもらえることを楽しみにしています。本当にありがとうございました。」

 企業から見たSDGsや環境に対する意識についてのお話は学校では教わってきた知識や考え方を大きく広げるきっかけになりました。生徒の成長につながる貴重な経験をさせていただき、東リ株式会社の皆様に厚く御礼申し上げます。

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