前回に引き続き、第2回GLiS類型「サイエンス×探究Ⅰ」の授業に、株式会社ガイアックスの村上さんをお招きしました。
6/26 今回の講座では、「起業をするにはまず何が必要か?」という問いを軸に、授業形式で起業前の準備や情報収集の重要性について学びました。起業には資金が必要であり、初期段階では経営面でも精神面でも困難に直面することが少なくありません。そのため、事前に「どのようなニーズがあるのか」「どんな人が、どのような困りごとを抱えているのか」「すでに存在する解決策があるのか、あるとすればそれをどう改善できるのか」「存在しないとすれば、なぜないのか」といった点を丁寧に探ることが大切であると学びました。

さらに今回は、起業に必要な資金をどのように集めるかという観点から、投資の仕組みについても学びました。企業や事業に対して投資家がどのようにお金を出すのか、その際にどんな視点で事業内容が評価されるのかなど、実際の起業を見据えた視点で資金調達の現実について理解を深めることができました。

続いて、起業アイデアを具体化するための考え方や、実際に話を聞く相手の選び方、インタビューの進め方について学習しました。どのような問いかけをすれば本当に必要な情報を引き出すことができるのかを考える中で、生徒たちはグループに分かれて活発な意見交換を行っていました。

生徒たちは段階的に思考を深めながら、現場で生きる「聞く力」や「掘り下げる力」の重要性を実感している様子でした。今回の学びは、起業に限らず、人の声に真摯に耳を傾け、そこから新たな価値を見いだしていく姿勢を育むうえでも、非常に有意義な機会となりました。
