次代にバトンを繋ぐ-まもなく創立40周年記念式典

学校生活

「西高 校長室の窓から № 042(2016.11.9)」

今朝は、真冬を思わせるような冷え込みでした。西高から眺める甲山が冬支度を急いでいるようにも見えます。本日、全校集会を行い、陸上競技部、剣道部、女子バスケットボール部、男子テニス部、放送部、写真部が、各種大会で上位入賞を果たしたり、最優秀選手に選ばれたので表彰伝達式も行いました。日々の厳しい練習が結実した皆さんに、心より賛辞を送ります。

さて、私は校長講話の中で、創立40周年記念式典に触れるとともに、私が常に誇りに思っている爽やかな西高生へ、次のようなエールとメッセージを送りました。

来る11月30日、本校はめでたく創立40周年記念式典を挙行します。設置者である兵庫県教育委員会、宝塚市長、歴代の校長、たくさんのご来賓をお迎えして、西高や西高生の、この40年の成長ぶりを誇示する絶好の機会です。

本校は昭和52年4月、宝塚市民の熱い想い、そして期待に応えて、市内3番目の県立高等学校として誕生しました。草創期より、県下の国際教育の先導者としての役割を担いつつ、新たな歴史と文化を創造し、伝統を紡ぎながら、40年の歳月を数えました。幾多の艱難辛苦を乗り越えたこの40年の歳月は、人間に例えると、40歳の壮年期になります。これはかつて孔子が、「人は四十にして惑わず」と説いた「不惑の年」でもあります。幸運にもこの記念すべき節目に巡り逢い、共に祝福することのできる喜びを感じるとともに、私たちには、歴代の諸先輩方が創り上げた歴史、伝統、校風を次代に繋ぐための大切な第一歩を、惑わずそして迷わず踏み出す役割と責任が課せられています。新たな時代に向けて本校はさらなる飛躍をしなければなりません。式典ではいつもどおり、皆さんの品位・品格ある振る舞いをお願いします。

さて、1年生の皆さん、4月の学習合宿を経て、真の意味で西高生として成長し、着実な歩みを続けていることを喜んでいます。しかしまだまだ幼さは抜け切れていません。校内で出会う度に、大きな声でさわやかにあいさつをしてくれる元気な学年だと思います。西高の冬はかなり寒くて厳しいですが、その寒さにじっと絶え、4月、中堅学年へと進級するためのエネルギーを満タンにしてください。

次に2年生の皆さん、今の皆さんの関心事はグアム島への修学旅行でしょうか。私は、昨年、今の3年生に同行し、紺碧の空や海の美しく豊かな自然を満喫し、楽しい思い出と時間を共有しました。今年も皆さんと同行できる喜びを感じています。皆さんにとっては、高校時代の最大のイベントになるように期待しています。また、私にとっては、長い教員生活最後の修学旅行となります。お互いに一生の宝物になるようにしましょう。

さて、最後に3年生の皆さん、今は進路実現に向けて一生懸命な時期でしょうか。昨年の修学旅行、全体レクレーションであれだけ無邪気に盛り上がった皆さんが、今は単語帳や参考書をを片手に登校している姿を見て、とても頼もしく思います。今が苦しくても辛くても、長い人生の中で考えれば、受験準備の時間は、ごくごくわずかな期間です。悩む、苦しむことも、きっと皆さんの長い人生での成長の糧となるはずです。「受験は団体戦」とよく言われます。38回生の皆さんが一丸となって、お互いに切磋琢磨し、いい意味での受験を楽しんでください。

私の長い教員人生の最後の使命は、皆さんへ卒業証書を授与することで完結されます。西高生と呼称される日々もあと僅かです。お互いに、あらたなステージへ向けて、精一杯の努力をしましょう。

 校長 八木 基雄

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