校長のつれづれブログ

探究フォーラムについて

 先週の土曜日、2月3日に探究フォーラムを実施しました。

 今年のテーマは「考える~GROW UP~」。探究を通した一人一人の成長です。生成AIに代表されるように、社会はすさまじい勢いで変化しています。それに伴う新たな社会課題も山積しています。しかも、正解は1つではない。こうした「答えのない時代」に「最適解」を見つけるためには、それぞれが自分の得意を生かした協働作業が必須になります。本校ではこの「変化の激しい時代」を柔軟に生き抜くための力として、「探究力」の育成に努めています。その発表の場が「探究フォーラム」です。

 生徒たちは一年間、興味のある社会課題について、グループや個人で探究に取り組みました。中にはまだまだ「調べ学習」の域を出ないものや、探究途中で成果の見えないものもありましたが、しっかりと自分の言葉で発表し、私の意地悪な質問にも真剣に応えてくれました。こうした経験は、自分が取り組んだ探究を新たな視点で捉え直し、より深化させていくことにつながります。この経験で身に付けた探究力を、日頃の授業やこれからの人生の中で生かしてもらえたらと思います。

 会の最後には、日頃の探究活動でお世話になっている神戸松蔭女子学院大学の長谷川先生と京都芸術大学の吉田先生からご講評をいただきました。

 長谷川先生からは、探究を進める際の全体を通したロジックや、仮説における確かな情報収集、実証(実験)時のデータ分析の大切さについて、また、これからの時代、AIとの共存や適応に必要になる力がまさしく「探究」の力だというお話しいただきました。

 吉田先生からは、自分の探究を自分で整理し、「しっかりとした情報収集」と「それに基づくテスト(実験)」、「そこから気づいたこと」というプロセスを繰り返し、次のサイクルへとつなげていくことの大切さを教えていただき、「早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなと行け」というお言葉をいただきました。

 ご参加いただいた保護者の皆様、中学生のみなさん、先生方、ご指導いただいた長谷川先生、高田先生、何より緊張しながらも立派に発表した生徒のみなさん、そしてこの会に関わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。有り難うございました。

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