校長のつれづれブログ

令和5年度 1学期終業式 講話

 みなさんおはようございます。夏休みを迎えるにあたって私からお話ししておきたいことがあります。一つは学校設備に関すること、一つは夏休みの過ごし方についてです。

 まず、学校設備についてですが、みなさんもご承知のとおり、空調設備の更新をこの夏休みに行います。2学期から新しい空調が使えるように業者に無理をお願いし工事を始めていますので、それに伴い当面の間、本館以外の全館空調が止まります。本館についても7/29日以降空調が停止します。また、急遽起こった第二電気室の電気ケーブル故障によって、南館、第二クラブ室、80周年記念館、緑窓館が停電し、現在復旧のめどが立っていません。そのため補習や面談、部活動でいろいろと不便をかけますが、よろしくお願いします。

 二つ目の夏休みの過ごし方についてですが、私が高校2年生の時、担任の先生からこんな宿題が出ました。「夏休み期間中に一人旅に出なさい」。私の母校は新設校で、当時は「一に勉強、二に勉強」。とにかく進路実績を上げるために先生も生徒も必死でした。そんな中にあって「一人旅に出なさい」という宿題は意外でした。そして、勉強が苦手で毎日辛かった私にとっては絶好の宿題でした。

 当時兄が山梨県で下宿していたので、私は兄を訪ねて一人旅に出ることにしました。生まれて初めて時刻表なるものを購入し、乗り継ぎと途中下車を繰り返す鉄道旅でしたが、未だにそのときの思い出は鮮明です。

 自分に自信の無かった私にとって、この旅は一つの成功体験になりました。知らない土地へ初めて手にする時刻表を頼りに、内気な私が人に尋ねながら目的地にたどり着くことができたのですから。

 夏休みを前にみなさんに提案したいことがあります。是非、この40日の間に今までしたことがないこと、「一人旅」にチャレンジしてください。実際の旅に出かけることだけが「一人旅」ではありません。勉強が苦手な人。苦手科目の問題集を一冊やりきるのも「一人旅」です。受験を控えた3年生、英単語を覚え切るのも「一人旅」です。目標を達成したときの自信と、自分の変化に気づく、そんな夏休みにしてもらいたいと思います。ただ、無理は禁物です。計画を立てるときは、少し頑張れば手の届く、そして短いスパンでの目標設定をしましょう。長距離走を意識してもらえるとわかりやすいと思いますが、最初から全力疾走するとすぐにバテてしまいます。そんな失敗体験を繰り返しても力にはなりません。まさに時刻表を見ながら次の駅、次の駅へと歩みを進める「一人旅」のような、階段を上るような目標設定をしましょう。

 2学期の始業式に、元気で明るく成長したみなさんに再会できることを楽しみにしています。

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