4月14日(金)の午後、オックスフォード大学ラグビー部が来校し、全校生徒と交流を行いました!
なぜオックスフォード大学が伊丹高校へ来たのでしょうか?
それは、本校の卒業生の奥克彦さんという人の存在があったからです。奥克彦さんは、本校のラグビー部を全国大会へ導いた人物で、卒業後早稲田大学に進学、「世界の平和のために働きたい」という思いで外交官を目指し、外務省へ入省しました。その後、英語研修のためオックスフォード大学に留学し、その時、ラグビー部で日本人として初めて1軍の選手となり活躍しました。奥氏は、外交官としてイラクに赴任し、その復興のために奔走していましたが、2003年11月テロリストの銃弾に倒れ帰らぬ人となりました。また、彼は生前、ラグビーワールドカップの日本への招致に向けて国内外の政府へ働きかけており、2019年のワールドカップ日本開催は奥氏の尽力がなければ実現できなかったと言われています。
今回のオックスフォード大学ラグビー部の来日は、実は京都大学創立125周年記念事業の一環でしたが、奥氏と親交の深かった訪問団団長のレジ・クラーク氏の強い希望により、故奥克彦氏の母校への表敬訪問と学生同士の交流が実現しました。
オックスフォード大学到着直後、歓迎式典、奥氏への黙祷、記念写真撮影を行い、その後、選手1人ずつが1~3年の全クラスに入り交流を行いました。交流は”I have a dream”というテーマで、それぞれの夢を語るというものでした。緊張しながらの英語での交流でしたが、70分の交流を終える頃には多くのクラスが打ち解けていました。また、放課後には、近隣の中学生も加わり、本校ラグビー部と練習を行いました。
新学期が始まって1週間も経たない時期にこのような大きな国際交流イベントをすることになり慌ただしい中、準備が大変でしたが、全校生徒・職員の協力のもと、無事に終えることができました。今回の経験をお互いの学生生活に生かしてほしいと思います。みなさん、お疲れさまでした!