留学体験記 3年5組 森脇正景

私は、今年(2022年)の5月8日から5月28日までの約3週間、トビタテ!留学JAPANの高校生コース7期生としてイギリスのブリストルへ留学していました。この体験記では、留学をしようと思ったきっかけや海外の魅力、留学で学んだことを伝えます。

【留学しようと思ったきっかけ】

 私が留学をしようと思ったきっかけは、トビタテ留学!JAPANの募集の手紙を見たのがきっかけでした。その時は、コロナによって県高が行っている台湾との交換留学がなくなってしまっていたので、とにかく海外に行きたかった私は、すぐさまトビタテへの応募を決め、審査をうけ合格することができました。

 トビタテ留学!JAPANは文部科学省がグローバル人材育成施策の一環として行う留学促進キャンペーンで、自分が希望する国での留学計画が認められれば、どこへでも留学できる画期的なものでした。(現在は、一旦、募集を停止させています。)

【留学ってどんなことをするの?】

 私の場合は、トビタテで次の目的を設定しました。

  • 高い英語力とコミュニケーション力の習得
  • 様々な国や地域からのクラスメイトと仲良くなり、他文化理解と自国の文化への理解を深める
  • 人権問題について学ぶ

この3つの目的に沿って、平日は語学学校に通いながら放課後や休日には人権問題について学ぶために市内を歩き回ったり、時にはロンドンの大英博物館を訪れました。また、トビタテの活動の一環のアンバサダー活動や自主活動として、折り紙を教えたり、100人にアンケートを実施したりしました。

イギリスで見た大半の留学生は、語学学校が終われば、パブやクラブに行ったり、ショッピングに行ったりしていました。語学留学といえども、意外と遊び感覚で来ている人も多かったです。

【イギリス留学でびっくりしたこと】

・LGBTQの扱い

インスタグラムでも取り上げたのですが、自分がLGBTQだと公表している人が多く、語学学校にもたくさんいました。また、ホストファミリーに同年代の男の子と女の子がいたのですが、二人とも性別を男性→女性、女性→男性へと変更していて驚きました。イギリスではこんなにもLGBTQへの理解が深まっているということを実感し、日本との差を大きく感じました。

・国民性の違い

 イギリス人に限らず、海外に行って感じたのは国民性の違いです。例えば、イギリス入国時に荷物が出てこず3時間ほど待たされたのですが、ようやく荷物が出て来た時には男性は指笛を吹き、女性は知らない人同士で抱き合うなどお祭り騒ぎでした。ちょっとのことでもここまで感情的になれるのはすごいと思い、また、私たち日本人は感情を面に出さない人が多いと思うのでギャップに驚きました。

・イギリス料理はまずい

 私のホームステイ先ではホストファザーがご飯を作ってくれたのですが、ホストファザーもイギリス料理がまずいとわかっているのか大体はイギリス料理以外のものを作ってくれました。しかし、たまにイギリス料理が出て来た時は食べれたものではなかったです。

・料理は美味しくなくても住みたくなる

 私がイギリスに滞在していて、羨ましいと思ったのは、美しい街並みもありますが、1番は街中に自然がいっぱいあるということです。私がホームステイしていた家の近くだけでも県高の校庭くらいの大きさの公園が2つもありました。さらに公園には芝生があるので休日は多くの家族が芝生に寝転びながらゆったりとした時間を過ごしていました。

【トビタテ留学を通して学んだこと】

皆さんは、コンフォートゾーンという言葉を知っていますか?コンフォートゾーンとはストレスや不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所のことです。一般にコンフォートゾーンを抜け出すこと(今いるコミュニティを飛び出し、新しいコミュニティに参加するなど)で人は成長すると言われています。そして、私にとってトビタテ留学は、このコンフォートゾーンから脱出するきっかけになり、その重要性を認識するきっかけにもなりました。

私にとってのコンフォートゾーンは日本での生活でした。毎日、学校に行って、帰宅すれば勉強して、ご飯を食べて、お風呂に入って寝るという暮らしを繰り返していました。しかし、そのうち自分でも自分が何をやりたいのかが分からない中で、毎日何を目標にして勉強しているのかがわからなくなっていました。そんな時にトビタテ留学を知り、とにかく海外に行ってみようという気持ちで応募し、合格しました。トビタテ留学に合格してからは世界が開けました。他のトビタテ生を知れば知るほど同じ高校生とは思えない行動力に圧倒されるばかりでしたが、同時に自分も刺激を受け、コンフォートゾーンから脱出することを頑張ろうと思い、国際交流や学生団体にも積極的に参加しました。

そして、今回のイギリス留学では、語学学校、ホームステイなどの新しいコミュニティでコンフォートゾーンから脱出して、一人でさまざまな困難を乗り越えられたことで自分を大きく成長させることができました。また、今回の留学での様々な活動を通して自分が将来、進みたい道が見えて来ました。

このように、私はトビタテ留学がコンフォートゾーンを脱出するきっかけとなって、新しい世界が開け、そして、コンフォートゾーンからの脱出は自分の将来の可能性を広げ、その結果、自分がやりたいことが見えて来ました。トビタテ留学を通してコンフォートゾーンから抜け出すことの重要性はもちろん、抜け出そうと意識し続けることの大切さを感じることができました。この学びを先の人生に活かし、より高みを目指せるよう頑張りたいと思います。

この体験記を読んでくれた方も日頃からコンフォートゾーンからの脱出を心がけてみてください。そして、交換留学や国際交流などのコンフォートゾーンからの脱出のきっかけになるようなものには臆さず挑戦してみてください、将来の可能性が開けてくると思います。長くなりましたがご精読ありがとうございました。この体験記を通してみなさんに少しでも海外の魅力や留学のことを知ってもらえたのなら嬉しいです。インスタグラムではトビタテの活動の一環としてエヴァンジェリスト活動(海外や留学に関する情報を発信し、その魅力を伝える活動)も行なっています。下にリンクを貼っておきますのでフォローしていただける幸いです。

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