伊丹講座
去る7月13日、伊丹市都市活力部まち資源室文化振興課の中畔様をお招きして、「住んでるとこ、通ってるとこって、どんなとこ?」という演題で、お話を伺いました。これは1年生で取り組んでいる「総合的な探究の時間」の一環で、伊丹についての探究を進めるにあたり、“伊丹の文化や歴史をまず知ろう ” ということで実施されました。1年生には事前に普段感じている伊丹の「なぜ」についてアンケートを実施し、講演の中で回答していただきました。
私自身30年近く伊丹に住み、たくさんの「なぜ」を感じてきました。例えば、今回のアンケートでも多くの生徒があげていた、県高近くの「伊丹廃寺跡」の存在。「廃寺」なんて名前のお寺は聞いたこともないし、廃寺となったお寺なら、そこにあえて「跡」をつける必要があるのか……など。中畔様のお話では、「元々は奈良時代にあった『良蓮寺』というお寺の跡で、法隆寺と同じ伽藍づくりだった。かなり大きな由緒あるお寺だった」とのことでした。講演の後、ネットでいろいろと調べてみると、このあたりの旧地名も「南良蓮寺」で、ここに『良蓮寺』があったのは確かなようです。織田信長が有岡城を攻めた際に兵火で焼かれたとも。調べていくうちに謎が新たな謎につながり、それをまた調べ……。謎が解ける度に私が今までに得てきた知識とつながる……。
知的好奇心を揺さぶられる、そんな貴重なお話を聞くことができました。