令和4年度 1学期 終業式 講話 

 みなさんおはようございます。1学期の終業式にあたり、私から何点か話をしたいと思います。

 今年度も新型コロナウィルス感染拡大の状況下で学校が始まりました。感染対策はもちろんのこと、色々と工夫をこらしながら何とか平常に近い形で日常の学校生活や行事を実施して来ました。中でも、私自身印象に強く残っているのは、1年生とともに蒜山を訪れたオリエンテーション合宿と、県伊祭です。

 オリエンテーション合宿は残念ながら天候に恵まれず、急な変更を迫られることが多くあったのですが、学年の先生方の対応や、生徒の皆さんの、その状況を楽しもうとする姿勢で、本当に充実したものになりました。

 また、県伊祭でもヤングフェスティバルや模擬店、趣向を凝らした展示など、生徒の皆さん一人一人が陰日向となって自分の役割を果たしている姿は感動的でさえありました。

 ニュースを見ていますと、新型コロナウィルスの新規感染者が、現在爆発的に増加しており、第7波に突入した模様だと言われています。これからも学校生活を円滑に、そして充実させるためにも、気を抜かず、感染対策に取り組んでください。

 さて、明日からいよいよ夏休みです。この機会にぜひ、普段できないことにチャレンジしてもらいたいと思います。例えば、進路について、あるいは、普段気になっている物事について深く調べ、考えるのも良いでしょう。今みなさんが授業で取り組んでいる「探究」について、さらに深めてみるのも良いかもしれません。

 それでは、私から「探究」の種を一つ。

 夏休みの「夏」という文字にはどんな意味があるでしょう。部首でいうと

「夏」は「なつあし」という分類になりますが、まさに下の部分は人の足を表しています。では上の部分は、というと、冠や仮面をかぶった人が袖をひるがえしている姿を表しています。普段使う文字は簡略化されているのでわかりにくいのですが、篆書という書体で表すと、仮面をかぶって袖を広げ、足を上げて踊る人の象形文字だということがわかります。つまり、今でいう夏祭りあるいはお盆で踊っている人を表す漢字であるということです。

 このように、漢字一つとっても、その文字が古くから伝わる私たちの習慣と深く関わっていることがわかります。どうですか、一つの物を深掘りしていくと、いろいろなこととつながっていることがわかります。私たちの周りは「謎」だらけです。是非、夏休みの期間中にいろいろなことを深掘りしてみてください。

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