12月14日(火)医療法人愛心会 東宝塚さとう病院 高橋みえさんに来ていただいて、1.2年生を対象に「ナースの訪問授業」を行いました。

個人のキャリアについてお話しいただき、その後に看護師として大切なことは「病気だけではなく患者個人を見る」ことだと教えていただきました。「宗教上の理由で輸血ができない」「患者さんだけではなく家族の意向はどうか」など実際に患者のニーズを理解しながらケアをしていくことが大切であるとのことでした。
それだけでなく具体的に「看護師の1日」も紹介いただきました。例えば病棟看護師ならば午前には5.6人の受け持ち患者さんのお薬を用意して、患者さんのバイタルチェックをしてから、衛生面のケアなどをしているといったことを教えていただきました。それぞれ病棟編・ICU編・手術室編・訪問看護編など、同じ看護師の仕事でも、配属される場所ごとにそれぞれ違う1日を過ごしていることを知りました。
緊急手術の訓練動画なども見せていただきましたが、真剣さ、緊迫感がとても伝わってきて、普段から緊張感を持って行っているこの訓練があるからこそ、いざというときに人の命を救えるのだと感じました。また、新人看護師への研修を手厚く行っている様子も見ることができ、普段現場をなかなか想像することができない生徒も少し安心した様子でした。


高橋さんは最後に「計画された偶発性理論」を紹介されました。それは、個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定されるため、その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方です。生徒も刺激を受けたようで、「計画された偶発性を高めるスキル、この言葉がとても胸に響きました。私も看護師になろうと思ったのは、自分の手で祖母を助けられなかったからです。難しいことがたくさんあると思いますが、頑張ろうと思いました。」と感想文に書いていました。
私たち進路指導部も全員の進路実現が叶うように、その設計・計画にできる限り協力していきます。
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