本格的な受験シーズンに入りました。1月15・16日に行われた共通テストを皮切りに、一般入試が始まります。「もう後がない」という緊張感を伴うところが、実施時期の早い総合型選抜や学校推薦型選抜とは、少々異なります。
1月17日に、共通テストの自己採点を一堂に会して行いましたが、直前集会よりもある種緊張感に包まれていました。いよいよ共通テストが終わってしまった、自分はどれくらい得点できたのだろうと、不安や焦りに押しつぶされそうになりながら自己採点をしていました。そんな中で、急に晴れやかな笑顔になる生徒がいました。声をかけると、英語のリスニングで満足のいく得点が取れたのだと言います。えもいわれぬさわやかな表情でした。一方、自己採点が進むにつれ目から力がなくなっていく生徒もいます。まだ一般入試は始まったばかり、くじけず頑張れ、心の中でそう声をかけます。
入試というのは、本当に厳しいものです。自分の取り組んできたことに対して、合格・不合格とはっきり結果を突き付けられ、それが良い評価でなかったなら、決してそうではないのに、全人格を否定されたかのような気分になってしまいます。でも、自ら挑み、精一杯取り組んだのなら、結果に関係なく、その経験はいずれその人を成長へと向かわせます。自分を振り返り、自分に足りなかったものは何なのか、今後出会うかもしれない困難に立ち向かうときにはどうすればいいのか、一生懸命頑張ったことについては、きちんと消化できると思うのです。そして、それがその人の力となり、人間としての幅をつくるのだと思うのです。
46回生の受験がどうぞうまくいきますように。決して結果のみを言うのではなく、彼らに人としての力がさらに備わり、先々社会人となったとき、愛される存在になりますように、そう願わずにはいられません。

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