夏休み期間を活用し、高校生を対象とした金融特別講座を実施しました。今回の講座は、ベータインテグラル株式会社様のご協力のもと、希望者を対象に開催したもので、全2日間の充実したプログラムとなりました。
講座では、「金融とは何か?」という基礎的な内容から始まり、社会とお金の関係、株式市場の仕組みなど、日常生活や将来に深く関わるテーマについて幅広く学びました。また、仮想の株式売買を体験するシミュレーションゲームや、実在する企業を調査し、株価の今後を予想して発表するプレゼンテーション活動など、実践的な学びの機会も数多く取り入れられました。
参加したのは、1年生から3年生までの約50名の生徒たち。学年の枠を超えて意見を交わしながら、互いに刺激を受け合う姿がとても印象的でした。はじめは少し緊張していた生徒たちも、活動を通して徐々に打ち解け、活発なディスカッションや協力が自然と生まれていきました。
今回の特別講座を通して、生徒たちは「お金の知識」だけでなく、「考える力」「伝える力」も同時に磨くことができました。将来、自分自身の進路や人生を主体的に選び取っていくうえで、大切な土台となる学びになったことと思います。
今後も、こうした実社会とつながる学びの場を大切にし、生徒たちの成長を後押しできる機会を積極的に提供してまいります。



以下生徒の感想です。
Q1 講座を受ける前と後で、株式や企業に対する考え方や印象はどのように変わりましたか?
自分には難しいと思っていたけど、しっかり社会の状況などを調べてやるとできてがんばればできるものなのかなと思った/難しくてよくわからないというような曖昧な状態から、なんとなく紐解いていくことができ、株価の見方や、予想のための情報の集め方などがわかり、投資をしてみたいと思いました。そして、株価やお金の取引投資を通して、社会、世界の情勢の見方、現状というところもニュースを見ていて頭に入りやすくなりました。/これまでは投資はお金に余裕がある人がもっと増やしたいからするものであり、私たちには関係のないものだと思っていました。ですがこの講座を通して、ただお金を増やすことが目的なのではなく社会の構造や現在の世の中のことを知るきっかけにもなるとわかりました。
Q2 今回の講座で特に印象に残った活動や学びは何ですか? それはなぜ印象に残りましたか?
シュミレーションゲームが印象に残りました。本物の投資ではなくても実際にやってみることでそれに近いものが味わえたと思います。/10kというものがあると知ったことが印象に残っています。NISAが叫ばれる現在、一つの会社の株を買うことは、お金目的ではなく応援の意味が強いと思っていたけど、社会の動向やその会社の今後の活動を予想して、お金目的で投資をすることが可能かもしれないと考え直すことができて、希望をもらいました/プレゼン発表が特に印象的でした。こんな会社があるんだって思ったし、それぞれの株価予想が根拠に基づいてしっかり考えられていたのでとても面白かったです。/ゲームを通じて投資をする練習ができる活動は、とても楽しく、わかりやすく学ぶことができました。12か月にかけて、上昇率などを見ながら投資するのは、頭を使うというよりは、夢を膨らませて予想を行う楽しさが強かったです(実際はそんなに簡単なものではありませんが)。現実では、何倍もの企業から選ぶ必要があるので、難しそうで壁も高いですが、前から挑戦しようと思っていいたので、これを機に、一度挑戦するのも良いかもしれないと感じました。
Q3 この講座を通じて、これからの自分の学びや将来の進路について考えたことがあれば教えてください。
投資はお金をかけて、その会社が成長する手助けをする代わりに、私たちもお金を稼ぐことができるいわば、賢い人のお金稼ぎのためのものだと思っていたけれど、会社について調べて、その会社のこれからを予想することで、社会を違った見方で見ることができるようになるツールということが分かりました。これからを生きるためにももっと色々な会社について調べたいと思いました。/自分は経営学部や社会学部に行こうと考えていたからより社会を知って経済がどのように動いていくのかを考える楽しさに気づけました。/日本のこの現在の経済状況に見通しを立てて、これから先大学生の時や大人になったとき株などの投資などを利用して世界とかかわりを持ち、自分の生活を潤していきたいと思いました。