国語科の授業を垣間見「文学国語×生成AI=脚本作成」②

第二学年国語科「文学国語」の授業の一部の垣間見第二回です。

今回は創造タームの第二回、実際に脚本を生成してみようという時間です。

個人で作成した脚本の原案を推敲し、完成したプロンプト(生成AIに入力する命令文)を作成します。

自分では完成したと思っているアイデア・構成・プロンプトも、生成AIに投げると、あら不思議。自分では思ってもみなかった回答(多くの場合は「そうじゃないんだ・・・」という方向)が返ってきます。

これは自分の頭の中にある想像が上手く言語化できておらず、生成AIに投げたプロンプトに曖昧さが多い言葉が多く羅列されてしまった結果だと考えます。

例えば、「高校のクラス内における男女の友情を描いたストーリー」を思い描いたとき、これをお読みの皆さまの頭の中にどんな情景が浮かびましたか?

一番厄介なのが「友情」という抽象的なキーワード。友情と一口に言っても、親友レベルの友情から、袖振り合うも他生の縁レベルの友情までグラデーションがあります。プロンプト作成者がどのレベルの友情を想定していたのか、生成AIは「推し量る」ことはできません。

この授業を通じて、言葉を定義する・言葉の意味を考えることを生徒たちは自然と行っていました。

ある生徒は辞書を引き、ある生徒は隣と議論をはじめ、そうやって他者や生成AIと推敲を重ねてオリジナルの脚本を創り上げていきます。

さて次回は作成した脚本をもとにグループでラジオドラマを収録します!どんな作品が選ばれて、だれが何を演じるのか、そしてそこからどんな学びを得るのか、楽しみです!

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