第二学年の国語科の授業「文学国語」の授業の一部をお見せします。
本校では2年生文系クラスと3年生文系クラスに「文学国語」という必修授業が設けられています。
一年間様々な文学作品を扱う授業なのですが、三学期は教科書に掲載されていた戯曲を読み、そしてオリジナルの戯曲を作って、さらにラジオドラマにしてみよう!という授業を設計しました。
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全9時間の授業を「読解」ターム、「創造」ターム、「発信」タームに分けて授業を行いました。
「読解」タームでは、教科書掲載の戯曲を読解し、構成や表現、込められたメッセージなどを読み解きました。
ここでは「創造」タームの一部を紹介します。
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「創造」タームでは翻案脚本を書こう!というテーマで生成AIの力を借りながら脚本を作成します。生成AIと聞くと、書く力や想像力が失われそう、というイメージもありますが、使い方さえ注意すれば優秀なアシスタントとなりえます。この時間ではその力の可能性と限界も踏まえて授業を行いました。
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まず生成AIの使い方や注意点に関する講義を受講し、実際にどんな使い方が有効かをワークショップ形式で学びます。
次に生成AIを実際に使うのですが・・・
生成AIに「脚本を書いて」と命令(プロンプト記述)しても、まぁ、ろくなものは生成されません。そこで生成AIに命令する前に脚本のアイデアを出して出して出しまくる!という時間が必要でした。
そこで各グループ、生徒同士のディスカッション、検索、プロンプト記述でアイデアを集め、そのアイデアを各グループのリーダー(プロデューサー)が集約整理し、生成AIに脚本作成プロンプトを投げるという手順を踏みました。
結果、生成される脚本はなかなかに精度の高い、面白いものが出来上がるのですが、生徒の力はここからです。
これから生成された脚本を生徒の力で推敲し、何度もブラッシュアップを重ねてより満足度の高い脚本に仕上げていきます。
この授業はまだ始まったばかりで、どんな着地点に辿り着くか未知数ですが、教員も生徒も楽しみながら取り組んでいます!
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