修学旅行生徒日報⑦

最終日を終えて

今回の修学旅行では、新しい文化の価値観を知る事ができました。日本やニュージーランドなどとは全く違う習慣や行動基準があり、その上で成り立つ文化が似ているものから全く想像もつかないものがあり、とても驚きました。

特に驚いたのが行天宮での参拝です。勾玉のような形をしたものを二つ投げ、お互いが違う面がでるまでひたすら投げ続けるものがありました。さらにお願い事は「〜できますように」などではなく、「〜できますか?」という疑問形で聞きます。両方とも同じ面ならNO、違う面ならYESと言うシンプルなものになってます。もしNOになれば聞き方を変えて同じことを言う習慣もあり、日本では見られないので、どのような理由でそのような違いができたのかと興味深く感じました。

また夜市ではガイドさん曰く売っている食べ物、例えばパイナップルケーキなどのお土産で買うようなものは買わない方がいいと聞きました。理由は、賞味期限が信用できないからとのことでした。このことから自分が感じたのは、おそらく夜市では商売に関して店側の視点で進めているのではないかと思いました。それとも現地のガイドさんが賞味期限を信用できないほどなので騙される客が悪いという発想で、店側が売れたら儲けという考えなのでしょうか。日本でも賞味期限の改ざんや、生産地や原材料の偽装についての報道を時折り耳にすることがあります。どちらにせよ、日本でも台湾でも自分でその都度考えて行動する必要性を感じました。

一方、台湾の方々はとても明るく優しかったです。2日目の午後の班行動の際、昼ごはんを食べようとお店に向かっていると着いた時には閉店5分前の時間でした。日本であればラストオーダーを締め切っている時間でしたが、外にいた店主のような方が僕たちを見るなり中の人に伝えて店に入れてくださいました。閉店の時間であるのにもかかわらずメニューの説明までしていただき、とても美味しいご飯をいただきました。異文化にルーツのある私たちにも、おおらかで寛容な対応をしていただき嬉しく思いました。

全体の4日間を通して台湾の素晴らしい部分やそうではない部分、理解できる部分とできない部分を見ました。それを通して何が日本や自分たちと違うのか、なぜこのような習慣や風習の違いがあるのか、あるいは共通するものは何かなど多くのことを考えました。この修学旅行は楽しかったのはもちろんですが、また一つ視野が広がる素晴らしいものでした。ありがとうごさいました。

2-2修学旅行委員より

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