校長のつれづれブログ

令和4年度 第2学期始業式 挨拶

 みなさんおはようございます。今日からいよいよ2学期の始まりです。新型コロナウィルスの感染者は、依然その数を減らしませんが、久しぶりに行動制限のない夏をみなさんは満喫できましたか。

 さて、3年生にとっては進路実現に向け、模試や補習など、もうすでに受験生としての日々がスタートしていると思います。先生方や保護者のみなさんは様々なサポートをしてくれますが、最終的に進路決定するのはみなさん自身です。しっかり準備して悔いの残らないようにしてください。

 2年生は中心学年として、行事にも部活動にも力を注いでもらいたい。とくに、9月末の体育祭、そして11月末には修学旅行も控えています。持てる力を惜しまず発揮して、意義深いものにしてください。

 1年生は、高校生活にも慣れ、気の緩む時期かもしれませんが、2年生に向けての文理選択に取り組む大切な時期でもあります。自分の将来についてしっかりと考え、興味関心や自己の適性にあった選択をしてください。

 先日、ある講演会で非常に興味深いお話を聞くことができたので、みなさんに紹介しておきたいと思います。それは、高度情報化によって世界は大きく変化しており、私たち自身がアップデートする必要があるということです。例えば、かつて発展途上国と言われていた地域は国を挙げてICT化に取り組んでおり、技術的には日本と変わらない、あるいは日本より優れている国さえあるということです。そしてもう一点。いかにAIが発達しIoTの時代になろうとも、社会の変化に対応し、生き抜く力を身につけるためには、人間の五感を使ったアナログでリアルな学びが欠かせないということです。

 私は前任校で、よく生徒にこんな話をしました。シンギュラリティといって、近い将来AIが人間の知能を抜き、多くの職業も機械に取って代わられる時代が来ると言われているけれど、そのAIや機械を制御するのは人間だということ。時代がいくら変化しようと、高く広い視野で、場に応じた対応力を身につけておれば、時代を生き抜くことができる、という話です。

 未来は決して暗くない。希望が持てない、何をしていいかわからないと嘆く前に、とにかく何かをやってみよう。挑戦は発見を生みます。そして失敗も経験します。でも失敗は新たな発見の元でもあります。チャレンジして、失敗して発見したことを是非言語化して共有してください。「社会の変化に柔軟に対応し、生き抜く力」はそこから身につきます。

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