25日(月)13:30からGLiSプログラムのフィールドスタディとして、松谷化学工業へ生徒10名が企業訪問しました。始めに松谷化学という会社について、DVDとプレゼンで説明していただきました。食品を扱う会社ということで、安心・安全・健康といったキーワードが重要だと感じられました。
次に、研究についてのプレゼンテーションをしていただきました。世の中のトレンド、新しいアイデア(情報)、課題解決のそれぞれの観点から開発を行っていること、また企業である以上単に知的欲求を満たすだけではなく、その中から利益を生み出すということも考えなければならないというお話を聞かせていただきました。
そして工業用水のしくみについて聞きました。工場排水の処理方法を工夫することや再利用、再資源化することによって、コスト削減や環境負荷に配慮していることを学びました。このことはSDGsの考え方とリンクしており、松谷化学としても循環型社会を目指し様々な工夫をしていることを学びました。
施設見学では、研究所で開発されたさまざまなでん紛を使った食品の試食をさせていただきました。どうすれば消費者に安全で美味しい食品を届けられるかを日々研究されているとのことでした。
工業用水の見学では、淀川から引いた水の処理や工場で出た排水の処理施設を見学させていただきました。大きな施設と独特の臭い、暑さに圧倒されましたが、この作業のおかげで環境保全やコスト削減につながる重要な仕事であることを教えていただきました。
次に生徒が現在取り組んでいるビジネスプランの発表を行いました。松谷化学の方々から様々な質問や助言をいただき、今後更にプランをブラッシュアップさせていくことができる貴重な機会になりました。
現在松谷化学で働いておられる卒業生のお話を聞かせていただきました。会計の仕事をしておられる先輩のお話は、年齢が近いこともありこれから進路を考えていく上でヒントとなるようなお話を聞くことができました。
生徒の感想です。
「工場見学や、研究所での試食など貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。研究の過程や排水する際行っていることなど、初めて知るお話をたくさん聞くことが出来てとても楽しかったです。また、実際にビジネスと関わっている皆さんからの私たちのビジネスプランに対するアドバイスはとても貴重なものだの思います。これからビジネスプランをさらに良いものにしていくために、皆さんからのアドバイスや、今日松谷化学工業で学んだことを参考に考えていきたいと思います。」
「本日は僕たちのためだけにこのように歓迎してくださりありがとうございます。研究所でも工場でも、社員の皆さんが一生懸命働いて製品ができているのだということがひしひしと伝わってきました。また、ビジネスプランについても僕になかった新しい視点から指摘を下さり、とても参考になりました。今日の経験を活かし、これからも頑張っていこうと思います。」
「本日は貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。皆さん本当に親切にしてくださって本当に嬉しかったです。将来、こんな空間の職場で働きたいと思いました。普通じゃ絶対に入ることが出来ない工場や研究室を見学できてとてもワクワクして楽しかったです! 」
循環型社会への企業の対応やビジネスについての考え方等、生徒には多くの気づきがありました。松谷化学工業への企業訪問は社会との接点が少ない学校にはない、貴重な学びの場となりました。生徒訪問の実現にご尽力いただいた松谷化学工業の皆様方に、心から厚く御礼申し上げます 。