校長のつれづれブログ

個性

 「先生って中学校の時の担任に似てる」とか、「ヤクルトの古田に似てる」とか。昔から誰かに似ているといわれることが多い。おそらく、外見的な個性がないからだろうが、外見のみならず内面にもこれといった個性がない。若いころからそれがコンプレックスだった。

 「人と違う」「なんか変わってる」が、私にとっての最上の誉め言葉。別にバックパッカーになったわけではないが、この歳になってもまだ「自分探しの旅」を続けている。

 ある学校で担任をしていたとき、三者面談で保護者にこんなことを言われた。「先生はほかの先生と全然違う。自由な感じがして、私はそれがとてもいいと思います。」ドキッとした。自由というより勝手気ままにやっていただけなのだが、それが自分らしさなんだとそのとき気がついた。紫色のサングラスをかけて面談に臨むそのお母さんも大概だが、変わってる人に変わってるといわれて、お世辞でも何でもないその言葉が、とてもありがたく思えた。

 個性なんて作ろうと思って作れるものじゃない。いろんなことにチャレンジして、失敗して、もがいているうちに身に備わってくるもの。そしてそれは、いまだに 私の中に積みあがっている。

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