49回生が3年生となり、いよいよ進路を具体的に考える時期を迎えています。
4月17日にはそれぞれの進路に向け、看護・医療系集会と就職希望者集会が行われました。
看護・医療系集会では株式会社ケーホウさんより講師の方をお招きし、お話をいただきました。看護・医療の道に進むためには、必ず高校卒業後進学する必要があります。その進学先を検討する際に意識すればよいことを具体的に教えていただきました。
まずこの分野では、「コミュニケーション能力の高さ」と「優しさ」の2つの能力を兼ね備えた人物が望まれるとのことです。コミュニケーション能力では特に気遣いが必要とされ、その気遣いは深い洞察力から生まれます。また、優しさはこの道に進むには絶対に外せないものだそうです。人の温もりのあるケアができるようになるためにも、今からこの2つの能力を磨いていきましょう。
また、受験科目についてのアドバイスもいただきました。大学は各大学によって課せられる科目が違うので、まず絞り込むことが必要です。そして受験科目は減らすほどに難易度が上がってしまいます。逆に言えば科目が多いほど、難易度が下がるため、得意な教科が見つからない人は受験科目を多めに考えておくとよいのでしょう。そして専門学校は受けるほどに合格率が上がるため、とにかく諦めずに受け続けることが大切だとお教えいただきました。
専門学校と大学の入学後についてのお話もありました。専門学校は国家試験の予備校のようなものです。多くの実習経験が詰めますが、その分身なりや規律について厳しい部分があります。大学は良くも悪くも自由があります。裏を返せば自分で自分をコントロールする必要があるということです。自分にとってはどちらがいいかを考えることも一つの判断材料となるでしょう。
受験で合格することがゴールではありません。例えば看護師になるためには就職前に国家試験に合格しなければならないことなど、数年後のことも考えなければなりません。数年後をどのように迎えたいかがイメージできれば、おのずと進路選択も具体的に考えられるようになります。

別教室では、就職を希望している生徒に対して、就職希望者集会を実施しました。
3月の就職希望者集会で話した、民間企業、公務員への就職の仕組みについて改めて確認をし今年度の就職活動の具体的なスケジュールについて説明しました。具体的なスケジュールを聞くと、限られた時間の中で就職講座に取り組んだり、希望する企業を検討したりと、タイトな日程の中で頑張らなければならないことがわかります。今が1年後の自分の生活を左右する大切な時期であることを自覚し、努力する必要があります。
時間を守る、明るい挨拶をする、他者に読んでもらうものには丁寧な字で書く。これらは普段から求められる行動ですが、これから社会人になる皆さんにとりわけ求められる力になります。社会人として受け入れてもらえるように、今から意識して取り組んでおきましょう。
集会後には、本校に寄せられた求人票を興味深くながめる3年生の姿がありました。それぞれの企業先へ就職した後の自分たちの姿がきっと思い浮かんでいたことだと思います。次週より就職講座が始まります。その第一歩として、学校生活における普段の生活態度や受講態度が、就職を望んでいる者として相応しいものであることを願っています。


コメント