本校同窓会館ゆ~かり館において、創造科学科1期生(2年)とグローバルリサーチⅡ受講者(2年)から選抜されたイギリス研修参加者10名の生徒を対象に、イギリスに滞在している英国国際教育研究所の坂出義子さんとテレビ会議を行いました。今回は、顔合わせとして、自己紹介を行いました。
今年度のイギリス研修はヨークとロンドンにおいて、7月16日(日)~22日(土)の期間で実施します。坂出さんには、現地のプログラムをサポートしていただく予定です。
本校同窓会館ゆ~かり館において、創造科学科1期生(2年)とグローバルリサーチⅡ受講者(2年)から選抜されたイギリス研修参加者10名の生徒を対象に、イギリスに滞在している英国国際教育研究所の坂出義子さんとテレビ会議を行いました。今回は、顔合わせとして、自己紹介を行いました。
今年度のイギリス研修はヨークとロンドンにおいて、7月16日(日)~22日(土)の期間で実施します。坂出さんには、現地のプログラムをサポートしていただく予定です。
本校化学教室において、創造科学科1期生(2年)理系選択者対象に、2回目の化学実験による探究活動を行いました。今回の課題は、「目の前にあるビニール袋を二酸化炭素でいっぱいにせよ!」というものです。各班で課題解決のための方法、必要な実験器具および薬品をその濃度や量から考えて、実験を行いました。
ビニール袋(ジップロック)の容積をメスシリンダーで量るところから始まり、ビニール袋をいっぱいにするために必要な二酸化炭素の体積を予測し、必要な薬品の量を計算して求めました。炭酸水素ナトリウムの加熱による方法、または炭酸カルシウムと希塩酸の化学反応による方法で、ビニール袋に二酸化炭素を集める班が多かったですが、他にも独自の方法を考える班もありました。化学反応の反応速度や二酸化炭素の生成量が予想に反していたり、想定していた方法が上手くいかないときは、班員同士で話し合い、工夫を凝らして課題解決を試みました。また、演示実験でナトリウムやナトリウムと水の反応を実際に見ることで理解を深めました。
<生徒の感想>
袋を完全に密閉している状態でも空気がほとんどたまらなかったのに、水上置換法では結構な量が集まった。この原因が何なのかに興味を持った。もし置換法が原因なら、上方・下方置換法では集まりにくいと言うことになるのではないかと思う。また、計算を全て理想上の考えで行ったので、実際の結果とは異なっていた。理想と現在の環境の誤差を考えることで、より正確になると思うので、もっと深く研究する時はそれを考える必要があると感じた。
大阪大学中之島センターにおいて、グローバルリサーチⅡ受講者(2年)の3名が、VBIG交流会に参加しました。ベトナムをフィールドとした食の安全や地球環境問題、高度人材育成など、様々なグローバルな課題について講義がありました。参加した生徒はそれぞれ、「食の安全」や「地球環境」について研究を進めています。本日の講義内容を参考に、夏休みのべトナム研修に向けて研究を深めていきます。
〈生徒の感想〉
今回の大阪で行われた交流会に参加して、多くの貴重なお話を聞き、より一層ベトナム研修旅行に対する気持ちが深くなりました。僕の研究グループでは、ベトナム ハロン湾をついて環境面また、社会的な面からインターネット、文書など多くの方法で研究を進めています。そんな中、今回の交流会でベトナムについての事業や研究を進める講師の方々からお話を聞き学んだことがあります。それは、たくさんの経験を積んでそれを生かして行くことの大切さです。どの講師の方も、豊富な経験があるからこそ今、活躍なさっているのだと感じました。そこで、僕もこれからは今までに増して多くのことに挑戦し、様々なことをしたいです。もちろん夏の研修旅行にも参加したくさんの刺激を受けたいと思います。最後に、貴重なお話をしてくださった、講師の方々、本当にありがとうございました。
今日の交流会は自分の研究テーマであるハロン湾の水質汚染の改善について考える上で貴重な体験となった。今までに調べた内容だけでは全く研究には足りないということが今日の講義を通じてわかった。講義の1つで北九州の水質汚染に関する話があり、そこでは北九州の工業に関することから水質汚染、大気汚染について聞くことがでた。講義では研究につながる話が多く、新たな考え方など様々なヒントを得ることができた。7月のベトナム研修では今日の体験をさらに有効に活用できるよう取り組んでいきたいと思う。
第10回VNBIG交流会では、新しい有機農業についてのお話が1番印象に残っています。地面に存在しているバクテリアや、炭酸ガスや液体窒素などの産業ガスを利用して農薬を使わずに植物の成長促進や病害虫の殺虫をする、という方法があるというお話でした。特別な化学物質などを使わないから、農業跡地や野菜の残留農薬を気にしなくてもいい点が画期的だと思いました。ただ施設費用などのコストがかかりすぎるためにおのずとその方法で育てられた植物は高額になり世間に普及しないという大きなデメリットもあります。非常にもったいないです。安全であっても、高額だと売れず利益をえられないために無農薬・有機栽培が普及しない、という悪循環を断つための方法を考えて提案したいと思いました。
長田区駒ヶ林地区の角野邸において、「芸術で空き地・空き家に人を集める 」をテーマに研究している本校創造科学科2期生(1年)社会科学分野1班の生徒5名が、長田区まちづくり課事業推進係の長岡氏とNPO法人芸法の小國陽祐氏にお話を伺いました。
〈生徒の感想〉
僕達1班は、芸法の小國さん、長田区まちづくり課の長岡さんとお話をしました。今日の内容は主に、「駒ヶ林の空き地(防災空地)について」と「芸法の活動について」です。
小國さんは、プロセスと関係を強調していたと感じます。小國さんが防災空地を作ろうと思った時、計画をたててすぐに着手出来るわけではなかったと教えて頂きました。空き地の所有者はもちろん、その地区の住民の理解を得ないとできないからです。日頃から、挨拶やちょっとした会話が強い信頼関係を作っていくとおっしゃっていました。失礼な言動はなかった訳ではありません。今後も関係やリサーチしに行く機会もあるので、気を付けていきます。そして、「駒ヶ林の方々とどう関係を持つか」やプロセスなどについて考えていくことが現時点の課題です。
梅田阪急ビルオフィスタワーにおいて、「長田を住みたくなるまちに」をテーマに研究している創造科学科1期生(1年)社会科学分野4班の生徒5名が、㈱リクルート住まいカンパニー関西営業部 部長の竹内豊和氏と同営業統括本部の横田裕香氏からお話を伺いました。4班は、「SUUMO住みたい街ランキング2017関西版」で神戸市長田区は神戸市内で最下位となっていたことからテーマ設定をしました。今回、SUUMOの調査に出てくる数字の意味や、数字には見えてこない街選びのポイントについて教えていただきました。
〈生徒の感想〉
今日、自分たちが当初思っていたよりもはるかに多い収穫があった。まず、自分たちの考える良い街について伝えた。話を聞くうちに、その考えはただ「良い感じな街」のことを並べただけで、実際はそれほど関係ないことに気付かされ、本当に住みたい街は何なのかわからなくなってしまった。それを見つけるのも1つの課題だと思う。また、生活の要素のほぼ全てが住む場所に関わっていることもわかった。例えば利便性、予算、子供や自分がしたいこと、学習塾などがあった。特に子供の習い事、学習塾に関してはとても面白い話を聞けた。この2つはそれぞれ企業活動なので、人が多いところにできるのは当たり前で、そうするとさらに人が集まるという連鎖があるとわかった。リクルートの竹内さんと横田さんの対応にも感謝して、それに応えられる発見や研究をしていくことがこれからの使命だと思う。そしてそのことを長田区役所などに伝えてられれればいいと思う。
長田区役所において、「長田区でのイベントを知ってもらおう!」をテーマに研究している本校創造科学科2期生(1年)社会科学分野7班の生徒5名が、長田区まちづくり課事業推進係の長岡氏と大前氏からお話を伺いました。自己紹介と名刺交換を行ったあと、長田区で開催しているイベントについて説明していただきました。また、生徒たちが考える課題とその解決法について話し合いました。
〈生徒の感想〉
僕らにとっての初めてのフィールドワークということでとても緊張していましたが、いざ行ってみて長岡さん、大前さんと意見を交わしているとだんだん緊張もほぐれていき、とてもいい時間を過ごせたと思います。あらかじめ伝えておいた質問もしっかりと調べ、資料も用意していただいており、僕たちの班はイベントについての研究をしようとしているのですが、そのイベントに対する思いや、どういう意図で行っているのかなど、求めていたこと以上に教えていただき、とても勉強になりました。また、話し合いの中で、自分たちが一体何をしたいのか、どのように役に立ちたいのかを伝えることもできました。それだけではなく、「イベント等の情報の伝達手段」の話になった時には、「○○はして(使って)いますか?」や、「今の若者に狙いを定めるなら、これよりも○○を使うほうがほうがいいと思います。」など、こちらの意見も積極的に言うことができ、初めてのフィールドワークにしてはとてもいい能動的な活動ができたと思います。今日もたくさんの資料をいただきましたし、たくさんのお話や思いなども聞くことができました。今日教えていただいたこと、学んだことをしっかりと生かしてこれからの研究活動やフィールドワーク、実践活動に取り組んでいきたいと思いました。
神戸市役所において、「ベトナム語や韓国・朝鮮語をまちで対応する」をテーマに研究している創造科学科2期生(1年)社会科学分野8班の生徒5名が、神戸市役所企画調整局デザイン都市推進部の尾崎有輝氏と北川憲佑氏からお話を伺いました。
〈生徒の感想〉
今回フィールドワークを行い、看板や表記をする上での大切なことや工夫していることを教えていただきました。例えば、
・人に気づいてもらうために大きく、高い所に記す
・情報は多くしすぎない
・ 見やすくハッキリした色を使い、明度差を大きくする
・人が直感的にわかるマークを使用する
など、その他私達の班がこれから活動する時に非常に参考になる情報をたくさん知ることができました。また、神戸市で行っている外国語の表記について工夫されている点も教えてくださり、資料などもいただきました。とても分かりやすく、今後の活動に活かすべきことを多く学びました。フィールドワークで得た貴重な情報を活かし、ベトナム人の方々に分かりやすい表記をしていこうと思います。
長田商店街において、「長田の食文化について」をテーマに研究をしている創造科学科2期生(1年)社会科学分野5班の生徒5名が、おかずふぁくとりー店長 村上季実子氏と長田区まちづくり課事業推進係の小林克英氏からお話を伺いました。長田の食文化について説明して頂き、理解を深めることができました。
今回のFWで学んだ内容を踏まえ、今後の活動の方向性を定めていく予定です。
<生徒の感想>
僕たち5班は、長田の町の魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと思い、テーマを設定した。そこで食文化の中でも「長田のもので弁当を作る」という変わった視点から地域の活性化につなげたいと考えた。今回協力して下さったおかずふぁくとりーさんは、人気の弁当や、彩り、バランスなどはもちろん、長田の食の歴史的背景、包材の工夫なども教えて下さった。自分たちが計画していたものだけで、弁当を作ることは難しいというご指摘も頂いたが、高齢化というキーワードをもとに、小児から老人まで食べやすい、ユニバーサルデザイン弁当を考えるというアイデアを頂いた。このことをふまえて、次の活動にも繋げたい。
本校化学教室および生物教室において、創造科学科1期生(2年)理系選択者対象に、物理と生物の実験をそれぞれ行いました。この内容は生徒が履修している物理生物選択とは関係なく、創造科学科1期生(2年)理系選択者を二つのグループに分けて行いました。
生物では、「目の構造とものが見える仕組み」をテーマに、講義と実験観察を行いました。まず、ヒトの目の構造とものが見える仕組みについて簡単な講義を受け、盲斑の存在を確認する簡単な実験を行いました。さらに実際に目の構造を確かめるために、ヒトの眼球とほぼ同じ構造である豚の眼球の解剖を行いました。豚の眼球をハサミで半分に切り分け、眼球の内部に充満しているガラス体(硝子体)の状態や視神経の位置を観察しました。また、水晶体を新聞紙の文字上に置くと、文字が拡大されて見えることから、水晶体がレンズの役割を果たしていることも確認することができました。
物理では、「お湯の温度低下を阻止せよ!」を課題として、ビーカーに入れたお湯の温度変化を測定することで、お湯の温度低下の要因を考察し、温度低下を少しでも抑えるための工夫を考えました。80℃のお湯をスタートとし、そこに温度の変化を妨げる働きがあると考えられる操作を2つだけ加え、温度変化の様子がどのように異なるのかを観察しました。グループで話し合い仮説を立て実際に確かめることで、課題に取り組みました。データ取り、グラフ化という作業を経て、結果の考察を行い、熱の移動に関する理解を深めました。
<生徒の感想>
・生物
物理の重要性(生物と物理が両方あって技術の発展につながること)に気づけました。事前学習などがあればしっかり行い、物理のみの観点にとらわれず考えていく必要があると思いました。
・物理
先生が普通なら、上に凸に近いグラフになることはないとおっしゃっていたけれど実際そのようなグラフができあがり、教科書に載っているようなことと違う結果になることがあるんだなと思い、面白かった。身の回りに、実験のヒントとなるような事がたくさんあるのでそれを探し出して生かしていけたらと思いました。
本校同窓会館ゆ~かり館において、創造科学科1期生(2年)文系選択者を対象に、大阪大学大学院国際公共政策研究科教授の松繁寿和氏と同大学人間科学研究科院生の内田桃子氏をお招きし、「研究とは何か」をテーマに講義をしていただきました。
講義後の質疑応答では、多くの質問がありました。生徒たちは、研究の進め方や論文の書き方、問いを深めることについて知ることができ、学問や哲学の本質について深く考えるきっかけとなりました。
授業後も個人的に質問しに行く生徒が続々と現れ、実りある学びの機会となりました。
〈生徒の感想〉
一番感じたのは、研究にははかり知れない努力が必要ということです。本をたくさん読んだり、60ページだった論文を20ページに削ったり、反論されるかもしれないことについてあれこれ考えたり。そういった研究者ならではの生の声を聞けてよかったです。また、「反論される可能性があるものを証明する」という言葉がとても印象に残りました。私は、核兵器の問題について研究したいので、「核抑止論」という論に対して、色々な論文や本、データをもとに研究すればいいんだ、と少し筋道が見えてきた気がします。哲学の話では「何にでもしつこく疑問をもつ」ことが大切なんだと気づきました。当たり前だと思われる事実にも疑問をもち、追及していくことで、新しい視点に気付き、充実した研究ができるんだなと感じました。
特に感じたのは、問題があっても様々な方向から様々な解決策があり、それらが融合してつながることで大きくなって本当の解決になっていくということです。自分が研究することが全体の解決になるのではなく、めぐりめぐって何らかの解決の一部になるということを改めて感じました。また、疑問を持って、進んで質問できるような視点を持つことを大切にしたいです。それができるような知識や教養を身につけたいと思いました。