本校化学教室および生物教室において、創造科学科1期生(2年)理系選択者対象に、物理と生物の実験をそれぞれ行いました。この内容は生徒が履修している物理生物選択とは関係なく、創造科学科1期生(2年)理系選択者を二つのグループに分けて行いました。
生物では、「目の構造とものが見える仕組み」をテーマに、講義と実験観察を行いました。まず、ヒトの目の構造とものが見える仕組みについて簡単な講義を受け、盲斑の存在を確認する簡単な実験を行いました。さらに実際に目の構造を確かめるために、ヒトの眼球とほぼ同じ構造である豚の眼球の解剖を行いました。豚の眼球をハサミで半分に切り分け、眼球の内部に充満しているガラス体(硝子体)の状態や視神経の位置を観察しました。また、水晶体を新聞紙の文字上に置くと、文字が拡大されて見えることから、水晶体がレンズの役割を果たしていることも確認することができました。
物理では、「お湯の温度低下を阻止せよ!」を課題として、ビーカーに入れたお湯の温度変化を測定することで、お湯の温度低下の要因を考察し、温度低下を少しでも抑えるための工夫を考えました。80℃のお湯をスタートとし、そこに温度の変化を妨げる働きがあると考えられる操作を2つだけ加え、温度変化の様子がどのように異なるのかを観察しました。グループで話し合い仮説を立て実際に確かめることで、課題に取り組みました。データ取り、グラフ化という作業を経て、結果の考察を行い、熱の移動に関する理解を深めました。
<生徒の感想>
・生物
物理の重要性(生物と物理が両方あって技術の発展につながること)に気づけました。事前学習などがあればしっかり行い、物理のみの観点にとらわれず考えていく必要があると思いました。
・物理
先生が普通なら、上に凸に近いグラフになることはないとおっしゃっていたけれど実際そのようなグラフができあがり、教科書に載っているようなことと違う結果になることがあるんだなと思い、面白かった。身の回りに、実験のヒントとなるような事がたくさんあるのでそれを探し出して生かしていけたらと思いました。