「自然科学部」カテゴリーアーカイブ

「ギャラリー 湯の山みち」見学 (自然科学部&美術部)

9月14日、三木市にある「ギャラリー 湯の山みち」に、自然科学部と美術部が見学に行きました。この資料館は個人(筒井俊雄さん)が運営されています。各部でそれぞれ目的があり、見学に行くことになりました。

自然科学部の目的は、「神戸層群の植物化石」を見ることです。もちろん三木でも神戸層群の化石は得られることができます。何年か前には、近所の河川工事で掘り起こされた河原で簡単に採取できたものもあるそうです。御年90歳になられる筒井さんは、定年近くから化石を集め始めました。そのきっかけは、ご子息が海外に行きそこで化石に出会って、今では化石を扱う仕事をしています。その興味の根底にあるものは、親子ともに幼少期の時に触れていた神戸層群の植物化石らしいのです。そんな筒井さんにも、神戸層群の植物化石に未だ「なぜ」と思いながら想いを馳せることがあります。「葉っぱはよく曲がったりするものだが、なぜか神戸層群の植物化石には曲がったものが少ないのは不思議だ」という筒井さんの話に、部員たちは聴き入っていました。

また、入口にあるアンモナイトをはじめ、三葉虫も見事なもので、一般的に知られている教科書の姿と比べると形の細部まで保存されており、今にも動き出しそうなリアリティが伝わってくるものが多くありました。

一方、美術部の目的は、室町時代から昭和にかけて使われていた染め型です。藍染めの型紙で、その数は1万枚ほどあるそうです。その当時の庶民の服には、様々な柄があり絵の中にはメッセージが込められたものがあります。ルイ・ヴィトンの元柄ともいわれているものも展示されていたり、他にも現代でも新鮮な印象を受ける型紙等が数多くありました。

「小さい時の体験や刺激が人生の中、どこかで芽が出てくるきっかけになるかもしれない。その種の一つになれば」と願っておられました。生徒にとっては記憶に残る一日だったようです。

http://www.yunoyama-michi.com/ (ギャラリー 湯の山みち)

青少年のための科学の祭典~神戸会場~

9月7日、8日と神戸バンドー青少年科学館にて、青少年のための科学の祭典が行われ、本校自然科学部は、「化石掘り体験~足元に眠る神戸層群~」というブースで出展しました。会頭、本開催委員長の原先生(神戸大)より、「青少年による、青少年のための科学の祭典です。ぜひ実践してください。」とお話があり、準備からデザイン、運営の細部まで生徒が主体となって活躍しました。

科学の祭典は、今回で25回目の開催となります。始まりのきっかけは、阪神淡路大震災後、地域が元気になるようにと、また子供たちの理科嫌いを理科好きに変えるきっかけにと願ったものとなっています。開催初期のころ、小学生ぐらいで参加していた人だとすでに30代になっており、親となり。また、その子供が参加するといった感じで世代を超えて、その人それぞれの人生の分岐点に影響を与えたかもしれない催しです。

両日とも、子供から大人の方まで、幅広い年齢層の方に参加していただき、化石掘りを体験していただきました。神戸層群とは普段生活している足元に眠っている地層です。体験を通して身近なところから太古のメッセージを感じられる時間だったのではないでしょうか。

(来場者数 9/7 体験者179人 保護者131人 、9/8 体験者186人 保護者135人)

須磨の神戸層群に眠る植物化石

3500万年前、須磨はどんな様子だったのでしょう。

そのことは、植物が化石となって伝えてくれています。

東灘高校自然科学部は、その化石採掘で得られた一部を「神戸の植物化石を考える会」とともに須磨離宮公園で展示していました。蝉の鳴き声がする中、多くの方が来場され想いを馳せるひと時となりました。ありがとうございました。

 

第18回 須磨の植物化石展

会期:8/2~8/15 (8/15は台風のため閉園)

場所:須磨離宮公園(和室)

自然科学部 あいな里山公園での活動

国営明石海峡公園 神戸地区 「あいな里山公園」にて、午前中は神戸層群の観察と調査を行い、午後から、化石展示ケースの仮設置と打ち合わせを行いました。

昨年の台風の影響で園内に多数の土砂崩れが発生し、安全上の観点から近づくことすらできない状況が続いていました。
それから半年、復旧が進んだため、久しぶりに園内を巡ることができました。

午前中の目的は、新たにできた露頭や、過去に未発見の露頭を観察してまわることです。
約10箇所の露頭を観察して回り、内1箇所から実際に化石を発見することができました。

また、私たちは過去3年間で採取した化石は300個を越えています。
その中でも状態の良いものをピックアップしてガラスの展示ケースに入れて運び入れ、園内の里山情報館へ仮設置しました。
今後は展示に合った化石ラベルや神戸層群についての説明用のパネルを設置する予定です。

※露頭:地層・岩石が露出している場所のこと。
     ちなみに路頭とは、道のほとり、のこと。

自然科学部 雨滝自然科学館での活動(香川県)

2019年2月9日(土)自然科学部は、香川県さぬき市にある雨滝自然科学館にて活動を行いました。
9:30の開館と同時に科学館に到着し、森繁館長による一日体験&勉強会を行なっていただきました。

午前中は講義と見学でした。
まずは、地質年代や、世界の地質年代の基準となった三日月湖についての勉強会を行いました。

その後、館内の見学でした。豊富な化石、鉱物、生き物、の数々に驚きました。 世界中のナマズを一同に飼育している部屋、土庄層群や讃岐層群の地質や化石、 紫外線を当てると蛍光を発する岩石の数々、など、非常に多くの資料は、たった数時間では観察しきれない量でした。

昼食後は、野外活動と化石堀りでした。
まず、科学館前の露頭にて、地層の観察の仕方や、この地層の解説をしていただきました。
次に、外部から搬入した白亜紀の泥岩を割る発掘体験では、数種類の化石を見つけることができました。
また、柘榴石の層を発掘して、ガーネットを取り出す体験をおこないました。
加えて、塩原木の葉化石を全員で割り、内部から化石を掘り出しました。

閉館時刻の16:30前まで、森繁館長には私たちにつきっきりで様々なことをご教授いただきました。
森繁館長には何週間も前から打ち合わせをしていただき、多くの労力と時間を書けて事前の準備を行っていただきました。

カバンは化石や柘榴石でいっぱいになり、頭は知識で、心は感謝の気持ちでいっぱいです。

今後の活動でご一緒できる機会があればと感じています。

※今回の活動は特別に許可を得て行っています。

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