活動2日目午後は、2コースに分かれ一方は東北大学へ。
学生の皆さんの活動を聞き、ボランティアについて話し合いました。
高校生は積極的に発言していました。
3日目の夕方からは、石巻市立雄勝中学校元校長 佐藤先生の講話を聞きました。
全校生徒が被災した状況から、学校が再開し、前に進んでいくまでの取り組みをお話して下さいました。
先生が作られた゛たくましく生きよ゛という校訓と、゛こどもは未来、希望そのもの゛というお言葉が、先生のご経験と共に私たちの胸に深く刻まれました。
震災を経験した方々の心の有り様(当時の思いなど)が風化しないように、お話を伺い、見聞きした私達がそれを受け止め、今後に生かす事などを熱心に伝えて下さいました。
今のところ参加者全員、体調を崩すこともなく元気です。明日このまま、全員元気に神戸に帰ります。
3日目午後は、2グループに分かれての活動でした。
Aグループは、石巻市蛇田地区の復興住宅を訪問しました。
まずは、企業様から頂いた物資を贈呈しました。
そして、地域の高齢者の方々と交流しながら、お花をプランターに植える作業や、集会所前の広場の草抜きなどの作業をしました。
作業の後は、集会所で皆さんとゲームなどで楽しく交流しました。
時間があっという間に過ぎで、名残惜しくも集会所を後にしました。
Bチームは、東北大学で大学生の方々と交流をしました。
3日目午前中は、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区を訪問しました。
ここは、津波で多くの方が犠牲になった地区で、現地の方に案内して頂きながらお話を伺いました。
津波で町がなくなってしまった”目に見える震災”だけではなく、その事によって昔を懐かしんだり語ったりすることができなくなってしまった”目に見えない心の中の震災”についてお話頂き、遠くから来た高校生にたくさんの事を問いかけられました。
また、遺族の方で運営されている施設『閖上の記憶』も訪問しました。
過去の教訓から多くの事を学ばなければいけない、ということや、たくさんの方の思いに触れて感性を養って欲しい、と高校生に伝えて下さいました。
2日目午後は、宮城県に戻り、石巻市立大川小学校跡地を訪問しました。
“大川伝承の会”の佐藤様からお話を伺いながら、小学校跡地を案内して頂きました。
「あの日までのこと」「あの日のこと」「あの日からのこと」「これからのこと」の4点について、丁寧にお話をして頂きました。
当時、小学校6年生だった娘さんを亡くされ、ご自身も学校教員だったという佐藤様のお話は、震災や津波の恐ろしさだけではなく、自分や大切な人の命を守ることについてどう向き合うのか、高校生達に問いかけて下さいました。