進路指導室だより25 3月16日(水)同窓生講演会

 3月16日(水)にファーストステップの代表である片野泰敬さんをお迎えして同窓生講演会を行いました。片野さんは本校の卒業生(28回生)で、2017年に人材育成研修を行うファーストステップを設立され、ご活躍されています。

 今回は「令和時代の『働く』とは」をテーマとして、ご自身の高校時代の経験も踏まえながら、お話をしていただきました。メインテーマに入る前に片野さんが普段大切にしていらっしゃることを生徒に伝えていただきました。それは「笑顔で挨拶をする」ということです。その中でも印象的だったのは「笑顔は他人のためではなく自分のためにする」という点でした。人間は表情筋が動くとプラス思考に、固まるとマイナス思考になる、よって、笑顔を作ることでおのずとプラス思考になるのだそうです。

  そしてメインテーマでは、令和時代に働くための大切な考えである「枠組みを広げる」・「常識にとらわれない」の2点を教えていただきました。大リーグで躍動する大谷選手の「二刀流」を例に出しながらの、ルールを守ることは大前提として、昨日までの常識にとらわれないように思考することの大切さ、そのためには様々な視点から物事を見ることが大事だというお話でした。

 最後に、これから社会人になるために学びを進めていく高校生に対して、学生と社会人の違いについての考えを伝えていただきました。 その違いとは「知っている」を「できている」に変えていくこと、社会人になると知っているだけでは評価されない、知っていることを行動に移すことができて初めて評価されるということでした。そのためにABCDの原則「A当たり前をB馬鹿にせずCちゃんとDできる」を大事にされているそうです。

 仕事ができる人に限って「特に何もしていないですよ。」と言って当たり前のことを積み上げているという話を聞き、生徒は「当たり前のことを当たり前のようにちゃんとできる人が仕事ができる」という言葉が特に印象に残ったそうです。

 こんなに活躍なさっている片野さんも、20年前はこの体育館で部活動に汗を流していた高校生だったんだと思うと、今は話を聞く側の生徒も卒業後はこうなるのかもしれないとワクワクしてきました。今回の講演をしっかりと今後の指導に活かしていきたいと感じました。

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