理数科 / SSH

令和6年度 SSH講演会

7月12日(金)に今年度のSSH講演会として、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター所長の古田貴之先生に講演いただきました。

日本を代表するロボット研究者で、すごいカリスマ性を持った先生のお話を、生徒たちは夢中になって聞いていました。最先端のAIを組み込んだ移動用ロボットは機能だけでなくデザインも優れており、ロボット工学が複合的な学問であることもよく分かりました。

質疑応答の時間には会場中から手が挙がり、生徒は次々と質問をしていました。講演終了後に、さらに古田先生に質問をしたい生徒は残ってくださいとアナウンスをすると、約300人の生徒が残って熱いディスカッションを続けました。

古田先生が本校のSSH講演会に来ていただくのは2度目になります。「加古川東高校ほど積極的で面白い生徒は他にいないので、どの予定よりも優先しています。」と古田先生には言っていただきました。

台中女子高級中等学校来校

昨年度正式に姉妹校提携を結んだ台湾の台中女子高級中等学校の先生と生徒が来校し、様々な国際交流を実施しました。台中女子高との交流は11年目になり、途中コロナの影響で3年間直接行き来ができない期間もオンラインで交流を続けました。今年度からは台中女子の理数科の生徒に加えて人文社会科の生徒も加わり、52名の生徒と校長先生をはじめとする3名の先生が来校しました。

2時間目には2年生、3年生の全生徒が参加しての歓迎式典をしました。両校校長のあいさつ、記念品の交換、本校生徒会の歓迎パフォーマンス、台中女子生徒のパフォーマンスがあり、皆で手拍子をしたり声援を送るなど大いに盛り上がりました。

その後、台中女子理数科の生徒は本校理数科3年との共同実験、研究発表会をしました。台中女子人文社会科の生徒はホストスチューデントと加古川市内のフィールドワークをしたのち、本校理数科2年と観光プランのプレゼンを実施しました。放課後には部活動体験をしてもらい、剣道や茶道など日本文化にふれた生徒もいました。

1日間の訪問の間は、本校の希望者からなる54名のホストスチューデントが台中女子の生徒をアテンドしました。最後のお別れの際は、いつまでも名残を惜しむ様子が見られました。

理数科交流会

4/18(木)、4月に新たに入学した理数科1年生に向けて、理数科2年生が理数科の良さやおすすめの過ごし方などを説明して交流する理数科交流会を実施しました。1,2年合同班でクイズや課題に挑戦するなど和気あいあいとした雰囲気の中、交流を深めました。

最後には3年生の先輩にも来てもらい、科学オリンピック、国際交流、大阪大学での実験講座、課題研究などの体験談を話してもらいました。

理数科は自身の個性や好奇心を発揮できる場所です。個性的な先輩たちを目にして、ますますこれからの3年間が楽しみになったことでしょう。

第20回日本物理学会Jr.セッション 奨励賞

3月16日に行われた第20回日本物理学会Jr.セッションにおいて、本校2年(現3年)理数科の課題研究物理A班(春名楓太,佐見津真緒,下山田昂生,鳥居千夏,西田悠希)が「炎の配置に注目した火災旋風の発生メカニズム」というテーマでオンライン発表を行い「奨励賞」を受賞しました。地道な実験と、丹念に行った考察の積み重ねが認められたのだと思います。授業で1年間研究を続けてきた結果です。おめでとうございます。

理数科合格発表

2/20(火)、理数科推薦入試の合格発表が行われました。

理数科合格者40名に一足早く春が訪れました。

SSH研究発表会

1月31日(水)に、理数科課題研究、普通科探究、自然科学部、STEAM特講、台湾研修など加古川東高校SSHの研究成果の発表会を加古川市民会館で実施しました。

12時15分からはポスター発表、13時30分からは全校生徒の前で口頭発表を実施しました。SSH運営指導委員の大学や企業の方、他校の教員、保護者も参観しました。今年度初の試みとして、台湾研修植生班が英語での研究発表を行いました。質疑応答は日本語でも可としましたが、ほとんどの質問と回答が英語で交わされ、驚きの声も上がっていました。

発表のプレゼンは堂々としていて分かりやすく、質疑応答ではフロアから次々と質問の手があがり、とても活発で楽しい発表会となりました。ステージ発表をしたのは以下の7班でした。

  • STEAM特講 地域デザイン班:高砂や その観光に 帆を上げて
  • 台湾研修 植生班:Vegetation Research around The Kakogawa River
  • 理数科 課題研究 物理C班:水車を用いたジャイロ発電
  • 理数科 課題研究 物理A班:火災旋風~炎の配置と風の条件に注目して~
  • 理数科 課題研究 化学A班:竹の割れを防ぐ方法
  • 自然科学部 化学班:植物由来の物質を用いたプラスチックの作成 自然科学部 物理班:ダイラタンシー流体に砂鉄が与える影響

課題研究理数科内発表会

1月24日(水)に、理数科2年生が1年かけて取り組んできた課題研究の発表会を行いました。今年度の研究テーマは以下の通りです。研究テーマを決めて実験を重ね、7月のオンライン中間発表、9月の中間発表、11~12月の各外部発表会を経てブラッシュアップした成果を発表しました。理数科1年生も発表を聞き、積極的に質問をしていました。

  • 物理A班:火災旋風~炎の配置と風の条件に注目して~
  • 物理B班:食紅等の赤色塗料が発する緑黄光のメカニズム
  • 物理C班:水車を用いたジャイロ発電
  • 物理D班:圧電素子を用いた微細力学的エネルギーの電気的回収と効率的利用について
  • 数学班:大縄跳びの数学的考察
  • 化学A班:竹の割れを防ぐ方法
  • 化学B班:メイラード反応の分析
  • 生物班:土壌成分が微生物燃料電池 MFC の起電力に及ぼす影響について

発表内容を審査した結果、物理A班、物理C班、化学A班が1月31日に行われるSSH研究発表会でステージでの口頭発表をすることが決まりました。

台中女子高級中等学校と姉妹校提携

兵庫県立加古川東高等学校は、台湾有数の名門校である台中市立台中女子高級中等学校(TCGS)と姉妹校の締結を行いました。

両校は10年前の2014年度に初めて台中女子が本校を訪問して以来、交流を続けてきました。2017年度からは本校の希望者が台中女子を訪問するSSH台湾研修も開始し、COVID-19の影響で直接訪問できない間もオンラインでの交流や研究発表を続けました。

2022年度からは日台に共通するテーマで研究をする国際共同研究も始めたこともあり、友好関係をさらに深めるため、2023年12月22日にSSH台湾研修で台中女子を訪問した際に、台中女子高中の洪幼齡校長と本校の志摩直樹校長との間で姉妹校の調印をいたしました。今後とも台中女子高級中学との連携を深めていく予定です。