東京オリンピックは、コロナ禍にもかかわらず大盛り上り。昨日は、宝塚東でも、卒業生の白井選手の応援会が行われ、大いに盛り上がりました。競泳女子4×200mの予選第1組、彼女の全力の泳ぎを、皆が全力で応戦しました。彼女がいたから集まった水泳部員の生徒や、同窓生、お世話になった先生方、現役の先生の30人ほどの小応援団。こんなにオリンピックが身近に思えたことがあったでしょうか。参加者皆が、年齢を超え、立場を超え、職場の枠も超えて、白井選手を応援し、母校の宝塚東を大切に思っている。私としても頑張らねば、と思うわけです。

オリンピックは「参加することに意義がある」と言われます。近代オリンピックの父であるクーベルタンの格言ですが、詳しく読むと、「重要なのは勝つことではなく参加することである」という内容。この言葉は、1908年のロンドン・オリンピックで、イギリスとアメリカが勝敗にこだわるあまり、対立し関係が険悪なものになっていったという背景があるようです。もともとはフランス語ですが、英訳を見てみると……
The important thing in life is not the victory but the battle, the essential is not to have won but to have fought well.
「重要なのは勝つことではなく、十分に戦うことだ」私としては、勝利を目指すのは間違ってはいないと思います。それがあるから、心技体が磨かれ、チームワークがより強まります。でも要は、最終的な勝ち負けよりも、勝ちを目指して鍛えてきたその両者が全力で戦うことこそが大切だと言うこと。東京オリンピックのこれからのゲームを、勝った負けただけでなく、そういう視点で見たいと思います。
先の英文は、オリンピックのことだけを言ってはいるのではありません。出だしは「人生で重要なのは」で始まっています。人生ときたか…。自分のことを考えてみると…、十分に戦っているだろうか?何かにチャレンジしているだろうか?負けたくないから試合に参加しない道を選んでいないだろうか?………TV画面越しに熱戦を見ながら、自分にとってのオリンピックは何なのかを、じっくり考えたいと思います。

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