一生忘れないような思い出に、今年の文化祭(憧華祭)はなったでしょうか。コロナ感染防止のために制限が続く中、3年生にとっては、高校最後の文化祭でした。3年生は全クラスがステージ発表を行ない、どのクラスもよくここまで準備ができたものだと、感心しました。場面毎に、クラスで力を合わせて頑張った跡が見られたので、審査のためとは言え、苦しみながら点数を付けました。発表が終わって衣装のまま、あるいは大道具小道具を運んで、ステージ脇から出てくる生徒の表情の、すがすがしいこと!精一杯クラスで力を合わせてやりきった文化祭は、高校時代の忘れられない思い出になっていることでしょう。

今から40数年前の高校3年生の文化祭、浜坂高校3Fクラス全員で取り組んだ演劇のことは、今でも、はっきりと覚えています。ステージでの発表が終わり、うまくできた達成感と緊張からの解放感も手伝って、最大限に盛り上がって撮ったクラス写真を見るたびに、その時のことを思い出して、心が熱くなります。この時のこの出来事が、今の私へと真っすぐに繋がっているのだと感じます。「委員長」が私のニックネーム、台本係でした。大好きだった桂枝雀さんの落語「皿屋敷」を題材に、バカ殿も登場する喜劇を書きました。受験勉強との両立は、どうしてたんでしょうね。台本を仕上げた後は監督とか、演出とかをやるつもりが、話し合いの流れで演じる方もやることになってしまいました。準備段階で激論を交わしながら進めたこと以外の細かいことや、ステージ上のことはほとんど覚えていませんが、当時の担任である物理の道盛先生は、遠くから優しく見守ってくれてました。自分たちの文化祭を盛り上げるために、自分たちで創意工夫し、クラスみんなで協力したことが、今でも忘れない強烈な印象として心に残っています。

今回は、ステージ発表をYouTubeで発信しました。感染拡大対策として、保護者の方の来校はできなかったので、実現できて良かったと思います。その陰には、放送部と情報メディア部の生徒と先生方の、大きな貢献がありました。

今年の文化祭は、2日間、成功に終わりました。参加した全生徒の皆さん、大きな責任を果たした生徒会役員の皆さん、記録担当の写真部員の皆さん、これらすべてのささえとなった先生方も、ご苦労さまでした。行事の後は気持ちを切り替えて、6月29日(水)から始まる期末考査に備えてください! (校長)
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