10月15日(水)、兵庫県立但馬農業高等学校で創立50周年記念式典に出席しました。全校生が受付、案内など何らかの形で周年行事に関わっており、生徒代表の挨拶においても学校の良いところを書いた大きな紙を多くの生徒の手によって垂らすなど、心のこもった大変素敵な式典でした。
校歌斉唱で初めて歌詞を知りましたが、但馬農業高校の目指す道や育成したい生徒像、生徒への願いなどが一語一語に込められており、説得力のある素晴らしい校歌でした。後で分かったのですが、初代校長の西田 貞行先生(昭和51年度~昭和59年度)が作詞されたとのこと。この歌詞には、西田校長先生の学校や生徒に対する温かい想いが詰まっていたのだと納得しました。
記念講演では、「畜産の魅力」と題してEXILEのSHOKICHI 様のお話を伺いました。SHOKICHI様は但馬牛を口にした時の衝撃が忘れられず、但馬畜産市場で但馬農業高校産の但馬牛を購入し、故郷の北海道で飼育されているそうです。「命のリレー」、「故郷への恩返し」という言葉が心に残りました。
講演での「命のリレー」は食べ物を通しての話でしたが、命のリレーには様々なもの(先祖からのリレー、移植などによるリレーなど)があり、またそれにまつわる(関係する)人々の色々な想いが含まれています。中島みゆきさんの「命のリレー」という歌に、「この一生だけでは辿り着けないとしても 命のバトンを掴んで 願いを引き継いでゆけ」という歌詞があります。私たちには届いたバトンを自分のところに留めておかず、バトンの大切さを感じるとともにその想いを次の世代に繋げていく責任があると再認識しました。
「故郷への恩返し」についても、ある程度の年齢にならないとそのような想いは生まれてこないかもしれません。恩返しはさておき、本校の地域との協働による活動をとおして、引き続き生徒が自分の故郷を愛する心を育んでいきたいと思いました。