村高DAYS 46 教育講演会

 7月12日(土)の午後、創造系生徒(全学年)の授業として教育講演会を実施しました。内容は2部構成で、前半は「地域の将来は教育とともに」という演題で島根大学名誉教授の保母先生によるご講演、後半には鳥取大学教授の筒井先生を助言者として、本校卒業生の田中さん(和歌山大学在学)に協力いただき、グループ討議を行いました。

 講演では、少子高齢化による町の消滅への危機感を地域全体が強く持ち、そのことによって覚悟を決めて取り組んだ結果、出生率アップや移住者の増加に繋がった成功事例を伺いました。「他地域で出来るのであれば村岡で出来ないことはない!」そう強く思うとともに、行政だけに任せるのではなく「この町は俺たちが守る(前海士町町長)」という気持ちで自ら行動を起こし、地域、学校、行政が心を一つにして課題解決に向かわなければならないことを学びました。

 グループ討議では、「高校生が自分自身の居場所を創る」というテーマでグループワークを行い、理想的な居心地の良い場所を3か所創ることができました。夏季休業中にも授業の一環として、田中さんが取り組み始めた「高校生居場所づくり」に参加するので、今日の学びを生かして素敵な場所を作ってくれるものと楽しみにしています。

 保母先生、筒井先生、田中さん、ありがとうございました。

 また、地域の皆さま、保護者の皆さま、長時間にもかかわらず最後までご参加いただきありがとうございました。

村高DAYS 45 総合的な探究の時間(棚田)

 7月10日(木)、総合的な探究の時間で地域環境班の棚田保全はうへ山の棚田へ。

 5月に植えた苗がかなり大きく育ち、それとともに大きくなった草を取りました。本校職員から指導を受けた後、全員が田んぼに入り作業開始!

 ずっと腰をかがめた状態で行うのでかなり疲れますが、おいしいお米ができることを願いながら一生懸命作業しました。「米」という字のとおりお米が出来上がるまで八十八もの手間がかかり、農家さんの苦労を痛感した一日でした。

村高DAYS 44 救急法講習会

 7月7日(月)、公立八鹿病院から看護師さん3名を講師にお迎えし、救急法講習会を実施しました。

 パワーポイントでの説明後、教えていただいた姿勢や手の使い方に気を付け、適切な速度で押せるようリズムに合わせて胸部圧迫の練習をしました。生徒は押す力の具合も確認しながら、額に汗を浮かべて真剣に取り組んでいました。

 最後に熱中症予防策や熱中症にかかった時の対応についても学びました。

 何もないのが一番ですが、万一の場合には素早い対応が求められます。講習を受けたみなさんには今日の学びを忘れないでいて欲しいと思います。

 八鹿病院の皆さま、ご協力ありがとうございました。

 

村高DAYS 43 校内球技大会

 7月4日(金)は、校内球技大会。男子はサッカー、女子はバレーボールを行いました。

 梅雨明けから毎日暑い日が続いており熱中症が心配されるため、学校医の先生にも相談させていただき、予防対策等を取りながらの開催となりました。

 男子はサッカー、女子はバレーボールです。サッカーでは仲間へ大きな声で指示を出したり、バレーボールでは仲間の失敗に対してみんなで集まって励まし合う姿が見られました。

 球技大会実施の目的は、スポーツを通じてルールを守ることの大切さを学ぶこと、そして更に仲間意識を強めること。競技を楽しむだけではなく、ルールやマナーをしっかり守り、フェアープレーで、またスポーツマンシップに則り対戦相手に対する尊敬や賞賛の心を忘れず、ワンチームとなって仲間と助け合い、協力し合いながら臨んでくれました。

 生徒の皆さん、職員のみなさん、お疲れさまでした。

 

村高DAYS 42 社会人講話

 7月3日(木)の期末考査終了後、社会人講話を開催しました。ちなみに、今年度で2年目になります。

 地域の企業や警察、自衛隊、病院、保育園、役場、特別養護老人ホーム、JAなど、計12団体の皆さまにお集まりいただきました。生徒は12団体(分野)の中から興味関心のある3つを選び、それぞれからお話を伺いました。仕事内容、職種の違い、資格取得など丁寧に教えていただき、今後の進路や今後必要となる能力、自分が何をするべきかなどを考える、良い機会となりました。

 ご多用の中、講師としてご来校いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

令和7年度 兵庫県立村岡高等学校 第1回オープンハイスクール 申し込みについて

 令和7年度兵庫県立村岡高等学校 第1回オープンハイスクールを以下の日程で開催します。参加希望の方は申し込みフォームよりお申し込みください。

日時:令和7年8月2日(土)9:40~12:35(9:20より受付)
会場:兵庫県立村岡高等学校

 申し込みフォーム

村高DAYS 41 1学期期末考査

  6月27日(金)から7月3日(木)までの期間で、1学期期末考査を行います。登校時にはノートや教科書を片手に勉強する生徒の姿が見られ、頑張っている様子が伝わってきます。

 私も生徒の時テストに出るという理由で、色々な文章や公式等を丸暗記した記憶があります。その時は、「役に立たないのに、なぜ覚えなければならないのか」と不満を感じていました。いつの時代も生徒は同じ疑問を持つようで、教諭時代にも「なぜ、勉強をする必要があるのか?」とよく質問されました。

 20代後半、学校からの帰り道でのことです。空が夕焼けでオレンジ色になり、鳥が2羽飛んでいました。何の変哲もない風景でしたが、なぜかその時に限って「美しい」と感じました。その瞬間、「枕草子」で暗記した「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、からすの寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり」という文、そして「夕暮れのオレンジ色とカラスの黒色の対比の美しさ」に関する先生の説明がよみがえりました。と同時に、得も言われぬ気持ちにもなりました。

 私が勉強することの意味を実感したのは、この時です。「勉強は人生を豊かにするため、また自分を磨くためにするものだ」と。勉強の意味に対する答えは人の数だけあるでしょうが、私の答えはこれでした。

 本校の生徒にも、将来、今の積み重ねによって自分の人生が豊かになっていると感じる経験をして欲しいと思います。そのためにも、今を大切に頑張れ!村高生!

村高DAYS 39 修学旅行(4)事後レポートより

 生徒の修学旅行事後レポートの全文、もしくは一部を掲載します。

井上 莉々

 今後、私はこの修学旅行で学んだことを生かして、様々な文化に対する理解を深めていきたいと思います。また、沖縄の自然環境の大切さを学んだので、環境保護への意識を高める行動を心がけていきたいと思います。 

 沖縄の修学旅行は、私にとって単なる観光ではなく、学びと成長の機会でした。文化に対する理解を深めるということは、私たちがよりよい社会を築くための方法の一つであると感じています。この経験を忘れず、今後の学校生活に生かしてきたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大林 晟

 私は家に帰ってから偶然、戦争をアニメ化した動画を見つけた。それは特攻兵の話で、桜花というロケットエンジンを積んだ飛行機に爆薬を詰めて敵艦に体当たりするのが主人公の任務であった。主人公が敵艦に体当たりする瞬間、走馬灯のように家族の顔が駆け巡る。私はこのシーンを見て、平和学習の大切さがわかった。実は、このアニメは以前にも見たことがあった。その時の私は戦争ではこんなことがあったのか、としか思わなかった。しかし、沖縄での平和学習を通して再び見てみると、何か心に引っかかるものがあった。

 私の中での戦争の捉え方が大きく変わった。戦争では必ず人が死ぬ。そして、その裏では家族が悲しむ。そんなことを今後起こしてはならないという言葉が、とても重く感じられるようになった。<中略>戦争で受けたダメージは世代を超えて語り継ぐことが大切だと私は思う。だから、私は今回の平和学習で受けた衝撃をいつまでも心にとめておきたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山田 芹吏奈

 私は今回の修学旅行で、今はこんなにきれいな景色が広がっている沖縄でも昔は戦争によって焼け野原になったり、戦争によって大人から子供までいろいろな人が亡くなったりしていたと聞いて、全く想像できませんでした。平和資料館で印象に残ったことは、先生につけていたあだ名が載っていた資料です。先生たちにあだ名をつけたりするのは現代の私たちと何も変わらなかったので、今、私たちが急に戦場に行って看護してこいと言われたら、と想像すると悲しくなりました。資料館を見た後のワークショップで、平和な世界になるために自分たちが今できることを考えました。発表していく中で、自分と同じ考えの人はいなかったです。そこで、全く同じ考えの人はいないし、もしいたとしもみんなが同じではないので、意見の食い違いはあって当たり前のことだと分かりました。一番重要なのは、相手を尊重して話し合いで解決することだと思いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

森 智咲

 私は、今回の修学旅行を通して、沖縄の方の温かさに感動しました。バスガイドさん、民泊の方、お土産屋さんの店員さんなど出会った人全員が明るい人ばかりで、私も元気をもらいました。

 バスガイドさんは、私たちのバス移動が楽しくなるようにとたくさん盛り上げてくれて、とても楽しかったです。同時に沖縄の方言や歴史、名所など詳しく知れて、より沖縄に興味を持ちました。

 そして、私が一番印象に残っているのが民泊です。初めて行く伊江島で、初めて出会う方の家に泊まるということはとても緊張したけど、民家に着いたときに「はいたーい」や「おかえりなさい」という言葉をもらって嬉しかったです。民家の方が作ってくれた沖縄特有の料理の味は、一生忘れません。美ら海に入ったり登山したり、星空観察など、たくさんの自然体験をさせていただいて、沖縄の自然が大大大好きになりました。一日という短い時間だったけど深い絆ができたのか、お別れの時にはまるで自分の家族と別れるときのように寂しく思いました。<中略>このようにたくさんの人の温かさが私の胸に強く残りました。私も沖縄の人みたいにニコニコ笑顔で明るい人間になりたいです。そして、周りのみんなを自然と笑顔にさせられるような存在になりたいと思いました。

 このような素晴らしい旅行にしてくれた家族、先生、クラスメイト、旅行関係者の方には感謝してもしきれません。本当に有意義な修学旅行でした。沖縄に行ったことは、私にとっての一生の宝物です。