生徒の修学旅行事後レポートの全文、もしくは一部を掲載します。
井上 莉々
今後、私はこの修学旅行で学んだことを生かして、様々な文化に対する理解を深めていきたいと思います。また、沖縄の自然環境の大切さを学んだので、環境保護への意識を高める行動を心がけていきたいと思います。
沖縄の修学旅行は、私にとって単なる観光ではなく、学びと成長の機会でした。文化に対する理解を深めるということは、私たちがよりよい社会を築くための方法の一つであると感じています。この経験を忘れず、今後の学校生活に生かしてきたいと思います。
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大林 晟
私は家に帰ってから偶然、戦争をアニメ化した動画を見つけた。それは特攻兵の話で、桜花というロケットエンジンを積んだ飛行機に爆薬を詰めて敵艦に体当たりするのが主人公の任務であった。主人公が敵艦に体当たりする瞬間、走馬灯のように家族の顔が駆け巡る。私はこのシーンを見て、平和学習の大切さがわかった。実は、このアニメは以前にも見たことがあった。その時の私は戦争ではこんなことがあったのか、としか思わなかった。しかし、沖縄での平和学習を通して再び見てみると、何か心に引っかかるものがあった。
私の中での戦争の捉え方が大きく変わった。戦争では必ず人が死ぬ。そして、その裏では家族が悲しむ。そんなことを今後起こしてはならないという言葉が、とても重く感じられるようになった。<中略>戦争で受けたダメージは世代を超えて語り継ぐことが大切だと私は思う。だから、私は今回の平和学習で受けた衝撃をいつまでも心にとめておきたい。
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山田 芹吏奈
私は今回の修学旅行で、今はこんなにきれいな景色が広がっている沖縄でも昔は戦争によって焼け野原になったり、戦争によって大人から子供までいろいろな人が亡くなったりしていたと聞いて、全く想像できませんでした。平和資料館で印象に残ったことは、先生につけていたあだ名が載っていた資料です。先生たちにあだ名をつけたりするのは現代の私たちと何も変わらなかったので、今、私たちが急に戦場に行って看護してこいと言われたら、と想像すると悲しくなりました。資料館を見た後のワークショップで、平和な世界になるために自分たちが今できることを考えました。発表していく中で、自分と同じ考えの人はいなかったです。そこで、全く同じ考えの人はいないし、もしいたとしもみんなが同じではないので、意見の食い違いはあって当たり前のことだと分かりました。一番重要なのは、相手を尊重して話し合いで解決することだと思いました。
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森 智咲
私は、今回の修学旅行を通して、沖縄の方の温かさに感動しました。バスガイドさん、民泊の方、お土産屋さんの店員さんなど出会った人全員が明るい人ばかりで、私も元気をもらいました。
バスガイドさんは、私たちのバス移動が楽しくなるようにとたくさん盛り上げてくれて、とても楽しかったです。同時に沖縄の方言や歴史、名所など詳しく知れて、より沖縄に興味を持ちました。
そして、私が一番印象に残っているのが民泊です。初めて行く伊江島で、初めて出会う方の家に泊まるということはとても緊張したけど、民家に着いたときに「はいたーい」や「おかえりなさい」という言葉をもらって嬉しかったです。民家の方が作ってくれた沖縄特有の料理の味は、一生忘れません。美ら海に入ったり登山したり、星空観察など、たくさんの自然体験をさせていただいて、沖縄の自然が大大大好きになりました。一日という短い時間だったけど深い絆ができたのか、お別れの時にはまるで自分の家族と別れるときのように寂しく思いました。<中略>このようにたくさんの人の温かさが私の胸に強く残りました。私も沖縄の人みたいにニコニコ笑顔で明るい人間になりたいです。そして、周りのみんなを自然と笑顔にさせられるような存在になりたいと思いました。
このような素晴らしい旅行にしてくれた家族、先生、クラスメイト、旅行関係者の方には感謝してもしきれません。本当に有意義な修学旅行でした。沖縄に行ったことは、私にとっての一生の宝物です。