平成29年12月23日 平成29年度中谷医工成果発表会

広島国際会議場において、公益財団法人中谷医工計測技術振興財団による「平成29年度中谷財団科学教育振興助成 成果発表会(西日本大会)」が開催され、創造科学科2期生(1年)自然科学分野1班の4名が参加しました。この発表会では、西日本各地の小・中・高校生が取り組む研究の発表が行われ、本校生徒は、「大学院生と学ぶ自然科学探究活動Ⅰ『ミクロの世界!高分子 ~テーピングに見る高分子~』」というテーマでポスター発表を行いました。また、広島大学学長による特別講演「科学と平和」を聴講しました。

DSC_0240 DSC_0245 DSC_0250 DSC_0244

〈生徒の感想〉

平和学習では、原爆ドームの前にいた、ボランティアのガイドの方にお話を聞きました。内容は、今まで習ってきたことよりもさらに深いところの話でした。驚きばかりでした。本当に核兵器は使ってはいけないと実感しました。そのボランティアの方に、「これからあなたたちのような若い世代が、選挙権を駆使して、日本が間違った方向に行かないようにして欲しい。」という言葉がすごく心に残ります。選挙は、日本の未来を決めるもの、それは自分の未来にも関わってくるものだから、真剣に考えるべきだと実感します。資料館では、少し論点はずれますが、ボランティアのおじいさんが、英語でガイドをしていました。こういう場面に、グローバル化というのをすごく感じます。おじいさんでも英語が話せる今の時代、やはり私たち若者は英語を「話す」ことに着眼していかないといけないと強く思います。
発表はすごく刺激を受けました。東大、神大、国際留学センターなどの来賓の方々、小学生から高校生までの学生たちとその先生。多くの方から質問やアドバイスをいただくことができて、本当に勉強になりました。特に、広島国泰寺高校の生徒の皆さんは、同じ高校生とは思えないほどの、意見をいただけて、本当に参考になりました。特に聞かれたのは動機についてで、私たちの発表は動機を伝えきれていなかったので、そこは課題だと分かりました。また、仮説もきちんと記載できていなかったため、全体としてロジックが、曖昧だと分かりました。さらにグラフや表の見せ方にさらに工夫ができるとも思います。自分たちだけでは、気づけないことも気づけたので、意義のある1日を過ごせたと思います。直接の賞をいただいたわけではありませんが、来賓の方に「本当はあなたたちのグループに賞をあげるつもりだったが、もう1つの賞の高校生どグループ同士で被ってしまったため、仕方なく小学生のグループに賞をあげたんだ。」と言っていただいて、ほんとうに嬉しかったです。来賓の方とも名刺を交換させていただいて、人脈が広がりました。本当にいい経験となりました。この経験を生かして、課題をさらに改善し、神戸高校との発表がより良いものとなるように頑張ります。

カテゴリー: SGH(学科2期生), 創造科学科2期生 | 平成29年12月23日 平成29年度中谷医工成果発表会 はコメントを受け付けていません

平成29年12月23日 甲南大学リサーチフェスタ

甲南大学岡本キャンパスにおいて、創造科学科1期生(2年)1名と、創造科学科2期生(1年)自然科学分野3班と6班の8名が、同大学主催「リサーチフェスタ」に参加し、大学生とともに研究の成果を発表しました。自由討論形式のポスターセッションを2回(1回目20分・2回目30分)行い、2回目の発表は、大学教員・高校教員から構成された審査員による審査の対象となりました。それぞれの発表テーマは以下のとおりです。

創造科学科1期生(2年)
「拡散するテロ ~フランスにおけるテロ対策~」

創造科学科2期生(1年)自然科学分野3班
「鳥と果実の関係 ~柿を食べにくる鳥から~」

創造科学科2期生(1年)自然科学分野6班
「環境DNAによる外来プラナリアの分布調査 ~目指せ!プラナリアハンター~」

今回の発表で、3班の生徒はビッグデータ賞(リサーチフェスタ審査員セレクト)を受賞しました。

また、ポスターセッション後に、ポスター発表においての“気づき”をお互いに共有するグループワークが行われ、大学生や他校の生徒と交流し、“良い発表とは何か”についての学びを深めることができました。

CIMG5046 IMG_1784 CIMG5062 CIMG5087

〈生徒の感想〉

自然科学の班で初めての発表でした。今回はポスターセッションということで、大学生の方、大学や他校の先生から生のアドバイスを頂くことができました。研究のさらに深められるところや、発表のコツなども教えて頂きました。また、他の学校の発表も見学することができ、そこには同じ高校生とは思えないぐらいレベルの高いものも多くて驚きました。周りの反応を見ながら話す話し方など学ぶことは多かったので、これからの機会に大いに活かしていきたいです。

私たちは、甲南大学のリサーチフェスタで、自然科学の発表をさせていただきました。「鳥と果実の関係」について研究したことをグラフ、写真含めポスターにまとめて、20分間のポスターセッションを行いました。今回のイベントの中の「ビッグデータ賞」というものをいただき、とても嬉しかったです。しかし、ポスターセッションをする中で出た質問にうまく答えられなかったり、「動機を書いた方がいいのでは」「このデータをポスターにも書くとより良くなる」というようなアドバイスをたくさん頂いたので、まだまだ課題が残っているとも感じました。今日のイベントを活かして、これからの研究も頑張りたいです。

カテゴリー: SGH(学科1期生), SGH(学科2期生), 創造科学科1期生, 創造科学科2期生 | 平成29年12月23日 甲南大学リサーチフェスタ はコメントを受け付けていません

平成29年12月22日 創造基礎B FW「『漁師汁』の試作・試食」

長田区の駒ヶ林浦漁業会館において、「NAGATAおさかな天国プロジェクト」をテーマに研究している創造科学科2期生(1年生)3班の生徒5名が、第3回親子で楽しめる!長田駒ヶ林漁業体験ツアー」の実行委員会に参加しました。長田区役所からまちづくり課の田中課長と長岡氏、小林氏、駒ヶ林浦漁業会の三浦氏、長田港の漁師の方々と一緒にイベント内容について検討しました。今回は、本校生徒担当のクイズの内容確認と、生徒が提案した「漁師汁」の試作・試食を行いました。漁師汁は、鯛とチヌ(クロダイ)の2種類を作りました。当日はチヌの漁師汁をイベント後に提供する予定です。

IMG_8996 IMG_9006 IMG_9007 IMG_9019

IMG_9021 IMG_9026 IMG_9029

〈生徒の感想〉

今回も駒ヶ林漁港にフィールドワークに行きました。まず最初に、1月に行われる漁業体験ツアーの打ち合わせをしました。私たちが行う○×クイズや、新しく加わった見学内容についての確認などを行いました。防潮堤見学のときに、劇仕立てにして、子供たちに体験してもらうということを聞きました。子供たちにも楽しく学ぶことができると思います。その後、体験ツアーで振る舞われる魚を使ったみそ汁を作ってみて、試食しました。魚をバーナーを使ってあぶったり、野菜を切るお手伝いをしたりしました。とても美味しいものができたので、長田でとれた魚が入っていて、暖まることができるこの料理は冬の体験ツアーで配ることで、子供も親も喜ばせることができると思いました。

カテゴリー: SGH(学科2期生), 創造科学科2期生 | 平成29年12月22日 創造基礎B FW「『漁師汁』の試作・試食」 はコメントを受け付けていません

平成29年12月20日 神戸大学ジャンモネCOEミニシンポジウム

神戸大学医学部会館シスメックスホールにおいて、創造科学科1期生(2年生)40名、創造科学科2期生(1年生)40名、グローバルリサーチⅠ受講生(1年生)33名と普通科生徒の参加希望者3名を対象に、神戸大学ジャンモネCOE主催のジャンモネCOE 高校生向けミニシンポジウムが実施されました。各講演の質疑応答では、生徒から様々な質問があり、たいへん貴重な機会となりました。講師と講演のタイトルは以下のとおりです。

神戸大学大学院国際文化学研究科 准教授 近藤正基氏

「ドイツの移民・難民政策」

神戸大学大学院農学研究科 教授 ツェンコヴァ・ルミアナ氏

「目に見えない力で水を覗く」

DSCN7603 DSCN7640 DSCN7656

DSCN7661 DSCN7669 DSCN7672

DSCN7700 DSCN7702 DSCN7706

〈生徒の感想〉

最初の講義ではドイツの移民・難民についてたくさん話を聞くことができた。ドイツ政府が難民の受け入れに積極的なのは知っていたが、その理由に第二次世界大戦のナチスなど時代的な背景があるのだと知って、とても興味を持った。また、ドイツはあまり国民を信用しない民主主義であるというのが印象に残った。2つ目の講義では、目に見えない近赤外線を使って、水の状態を見ることができるという話で、それにより生物の健康状態を知ることができるということで、とてもおもしろそうだと感じた。それを将来、人間の病気の早期発見に役立てることができれば、これからの医療は大きく発展するのではないかと思った。

今まで移民や難民の受け入れについて、政治の面からのみみていたため、根本的になぜ受け入れの体制をとっているのか知らなかったが、今回の講義を聞いて、歴史やEU内での立場でなどから受け入れ体制の背景を深く考えることができた。また、ドイツの現在を知ることができたことで、日本もいずれ移民や難民を受け入れる国としての立場をもたないといけないことになるだろうから、今後のドイツやEU国の対応と二分した国論がこのままエスカレートしていくとどうなるのかとても興味をもった。また、今回の話では、病気の発見・治療の方法としてスペクトルを利用するとのことだったが、病気の傾向などもスペクトルから予想できるのではないかと考えた。さらに、医学分野だけでなく幅広い応用が可能であり、エネルギーの変化の様子からある程度の未来予想も可能であると思った。

「ドイツの移民・難民政策」を聞いて、地域によって移民・難民受け入れの考えが全く違うことに驚きました。また、右翼が昔と比べ、おだやかそうに見えたので、若者や新しい人が支持しやすく、右翼の人数が増加しているんだなと思いました。また、もう1つの「目に見えない光で水を覗く」のほうでは、昨年宇宙線の観測をしたときに習ったことが出てきたので、ある程度話を理解できて、とても楽しかったです。理系文系関係なく様々な分野を勉強しないといけないなと改めて思いました。

カテゴリー: SGH(学科1期生), SGH(学科2期生), グローバルリサーチ, 創造科学科1期生, 創造科学科2期生 | 平成29年12月20日 神戸大学ジャンモネCOEミニシンポジウム はコメントを受け付けていません

平成29年12月15日 創造基礎B FW「長田商店街理事会参加」

長田神社前商店街事務所において、「どんどん広げろ!長田商店街イイとこプロジェクト」をテーマに研究している社会科学分野2班の5名が理事会に参加しました。以前の3回にわたる商店街店舗でのフィールドワークを通して、出てきた課題や提案を発表しました。その後、食べ歩きマップ作成について話し合いました。今後は頂いたアドバイスをもとに長田神社前商店街食べ歩きマップを作成し、本校生徒に配布したり各店舗に置かせていただき、サービスを広めていく予定です。

〈生徒の感想〉

僕達は先日お店を見学させていただき、自分達なりに考えた各店舗の良い点・改善点を理事会に参加していただいたお店の方々に伝えました。改善点を伝えることでお店の方に「良いアドバイスをいただきました。」とおっしゃられたのでこれからまだ残っているマップ作り、配布などでPRしていけたらいいと思います。またマップを配布する際に、お店にマップを持っていったら何らかのサービスをしていただけるという案が出ているのでそれのことも考えてマップを作り兵庫高校生に配布したいと思います。区役所の方々が行われるイベントも、長田神社を中心として開催されることになっていると聞いたのでその時にも商店街によりお客様が来られるように考えていきたいと思います。

カテゴリー: SGH(学科2期生), 創造科学科2期生 | 平成29年12月15日 創造基礎B FW「長田商店街理事会参加」 はコメントを受け付けていません

平成29年12月14日 第8回高校生鉄人化まつり実行委員会(3)

長田区役所大会議室において、第8回高校生鉄人化まつり開催に向けた第3回実行委員会が開かれました。今回は、鉄人化まつりのポスター原案とシンボルマークを検討しました。神戸野田高校の漫画動画研究部の部員が作成した候補作から、今回のテーマである「長田にかける虹の橋」がもっとも表現できるものを選びました。また、実行委員企画や屋台についても検討しました。次回会議は1月22日(月)を予定しています。

IMG_8974 IMG_8979 IMG_8981

 

カテゴリー: 創造科学科2期生 | 平成29年12月14日 第8回高校生鉄人化まつり実行委員会(3) はコメントを受け付けていません

平成29年12月13日 RRE「外国人留学生との交流会」

本校同窓会館ゆ~かり館において、本校創造科学科2期生(1年生)40名が兵庫教育大学に留学している外国人留学生と教員研修生10名と英語を用いて交流会を行いました。お互いの自己紹介の後、生徒は「世界や日本における環境問題~市民として何ができるか~」をテーマにパワーポイントを用いたプレゼンテーションを行い、留学生には「自国における環境問題」というテーマで同様にプレゼンテーションをしていただきました。

DSCN7516 DSCN7524 DSCN7531 DSCN7522

その後、お互いのプレゼンテーションを踏まえて、環境問題を解決するために何ができるか、というテーマでグループディスカッションを行い、その内容を班ごとに発表しました。

 DSCN7518 DSCN7578 DSCN7583 DSCN7521

最後に、フリートークと振り返りを行いました。

DSCN7589 DSCN7570 DSCN7571 DSCN7599

留学生の出身国は次の通りです:フィジー、マラウィ―、イタリア、韓国、台湾、中国

〈生徒の感想〉

We met some exchange students today.Today’s purpose is to make a presentation about environment issues each other.I think our group could make a presentation better than before we make it in class.The countries which exchange students live in have some environmental issues different from Japan.I was surprised to hear it.Environment issues cannot be solved by one country.So, I think other countries should cooperate with each other to solve it.It was good that valuable experience was made.

Today, our group presented about ” the endangered species ” .I think that our presentation is improved from previous rehearsal.However draft of presentation is a little short. Also we can make better presentation.I think they are Point to reflect. Our group’s International student, Sumika, prevented about environmental issues in Taipei, Taiwan. I could know about it and find interesting point. It is interesting for me to use “UCYCLE” to reduce carbon dioxide emissions in Taipei. “UCYCLE” is electric cycles which can lent ¥15/30m. I think this efforts is very good!

Today, we talked with foreign students about environmental problems by activity of RRE.Our group talked with a woman from Korea. She talked about air pollution. We know that influences of yellow sand was big in Korea. We had researched about ground pollution, so we talked about it by using Power Point. It was difficult to talk while watching the eyes of partner.After both speeches, we talked about solution of them in English. It was hard, but it was interesting. It was good to think about the solution for oneself.

Today, we made a presentation for the international student. I’ve prepared for this class, but it was so difficult to answer the question she had. I didn’t know the meaning of the word she said and how to answer. So I thought to learn many words and remember them are very important. I want to remember many words as possible then. In the international student’s presentation, she told me about the water pollution and the ceramic garbage. I had never heard about the ceramic garbage. So it was hard to suggest the solution. I found there were many problems I don’t know in the world. I want to know about them more. I had a great time with her. Thank you.

We talked about the red tide with exchange with students from overseas.We could talk to get relaxed communicate with student from overseas better than when presented in class.Presentation of student from overseas is difficult but we listened seriously and positively ask questions.In addition, we could present my opinions about the question, ‘The damage to the environment is an inevitable result when a country tends improve the standard of living. To what extent do you agree or disagree.’It is difficult to tell in English how I think.However I felt it is important to talk to you in English without being transmitted.I want to present my opinions to communicate with words of my own in future activities of RRE.

カテゴリー: SGH(コース2期生), 創造科学科2期生 | 平成29年12月13日 RRE「外国人留学生との交流会」 はコメントを受け付けていません

平成29年12月12日 創造基礎B FW「神楽保育園 ・真陽小学校訪問」

「人と人とをつなぐインスタスポット」をテーマに研究している創造科学科2期生(1年)社会科学分野6班の生徒4名が、インスタスポットに使用する児童の手形の協力依頼をするために神楽保育園 と真陽小学校に伺い、説明を行いました。後日、手形の回収を行いました。

DSCN7508 DSCN7507

カテゴリー: SGH(学科2期生), 創造科学科2期生 | 平成29年12月12日 創造基礎B FW「神楽保育園 ・真陽小学校訪問」 はコメントを受け付けていません

平成29年12月11日 グローバルリサーチⅠ 講義「地域における多文化共生」

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、普通科グローバルリサーチⅠ受講者(1年)を対象に、多文化共生センター兵庫の北村広美代表から「地域における多文化共生」をテーマに講義をして頂きました。在住外国人の現状と抱える課題についてお話をいただいた後、「多文化社会ニッポンの子どもたち」と題して、「外国にルーツがある子どもたちに何ができるか?」「どうやってそれを地域の人に伝えるか?」についてグループでワークショップを行い、発表を行いました。

DSCN7438 DSCN7454 DSCN7468 IMG_8931

カテゴリー: グローバルリサーチ | 平成29年12月11日 グローバルリサーチⅠ 講義「地域における多文化共生」 はコメントを受け付けていません

平成29年12月9日 創造応用ⅠL セミナー「もっと知りたいイスラーム」参加

関西セミナーハウスにおいて、「拡散するテロ~ヨーロッパでなぜテロが起きるのか~」をテーマに研究している創造科学科1期生(2年)1名が、関西セミナーハウス活動センター主催2017年度開発教育セミナー第6回「もっと知りたいイスラーム~中東とヨーロッパの『今』から学ぶ」に参加しました。講師は同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授の内藤正典氏で、「ヨーロッパの移民社会」と「中東情勢と国際社会」について講義を受けました。第一次世界大戦後から現代まで中東をめぐる情勢の変化とヨーロッパにおけるムスリムのおかれる状況について詳しいお話を聞くことができました。

IMG_8902 IMG_8904 IMG_8908 IMG_8911

〈生徒の感想〉

今回のセミナーで驚いたのは、内藤先生がヨーロッパとイスラームの共存は不可能だと話されたことだ。まず、ヨーロッパの多くの国では保守派の政党が与党となり、極右といわれる政党も勢力を伸ばしている。こうした政党は、ムスリムに対してナショナリズムの視点から「出ていけ」という。これはヘイトスピーチだと僕は思うが、ヨーロッパにおいてはこれは差別ではないそうだ。例えば黒人やトルコ人といった人種や出身国に対して差別的発言をすることはヘイトスピーチだとして法律で禁じられているが、宗教で一括りにしてイスラム教徒を差別するのはヘイトスピーチだとはみなされない。次に、ヨーロッパにおいては「イスラームは人権を尊重しない、性差別をする宗教である、そんな奴らを差別して何が悪い」という考え方が多いそうだ。このようにイスラームは「反自由の宗教」であるとも見なされており、右派だけでなく左派からも排外されており、結果的に、ムスリムは完全に孤立現状となっている。さらに、イスラームとヨーロッパ社会では根本的な概念が違う。例えばヨーロッパ社会では政治などに宗教を持ち込まない政教分離の概念がある一方、実践宗教であるイスラームは政教不可分である。それどころか、神のもとに全ての人間は平等と考えるムスリムにとって、人の上に立つ政治家の存在さえ異質なものなのだ。しかし、このような現実の中でも、世界に15億人いるムスリムのうちテロリストになる確率はとても低い。多くても5万人に一人程で、大多数の人は寛容な精神を持っている。それが、母数が多いためにムスリムの多くが過激思想を持っているかのように思われ、ムスリムのイメージ悪化につながっている。以上のように、イスラームとヨーロッパは互いに理解し合うことは不可能かも知れないが、内藤先生が示唆された通り、衝突を避けることなら出来るはずだ。そういった可能性も考えてこれから論文を執筆していこうと思う。

カテゴリー: SGH(学科1期生), 創造科学科1期生 | 平成29年12月9日 創造応用ⅠL セミナー「もっと知りたいイスラーム」参加 はコメントを受け付けていません