平成28年6月19日 グローバルリサーチⅡ 「アジア協会 アジア友の会」

アジア協会アジア友の会(JAFS)事務所において、グローバルリサーチⅡで「フィリピンの経済格差からうまれる教育格差」をテーマに研究している3班の生徒3名が、同事務局補佐の田中壽美子氏と同海外プロジェクト担当の横山浩平氏からお話を伺いました。生徒が用意したポスターによる研究発表のあと、田中氏と横山氏の方からフィリピンのマニラ市郊外のサン・アンドレスにおける井戸建設支援と放課後教育の取り組みを中心に、アジア友の会の活動についてお話をしていただきました。

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〈生徒の感想〉

今回は新しい知識だらけでお話を伺ってすぐは整理ができずとても難しく感じましたが、家に帰ってメモをまとめ直して考えてみると、自分の中でこういった問題への支援に対しての考え方が変わったことを実感しました。今までそんなつもりはなくても、やはりどこかで途上国を下に見ているところがあって、井戸も日本側が場所を決めて、日本の井戸を設置して、管理もすべて日本側がやっている、そうじゃないと成り立たないだろうと思っていました。でも、実際はそんなことはなくて、今までは支援は「してあげる」ものだと思っていたけど、「協力する」というのが正しいと思い、今までとは別の視点で物事を考えられるようになりました。

ボランティアを行う「相手の気持ち」を考え、本当に必要であるかを調べてからでないと逆効果になることや、現地の人々がこれまで生き抜いてきた知恵、やり方を尊重し、現地の材料で、現地の人々が対策を行うようにする、という発想はなかったので新鮮だった。また、そうすることで当事者意識を芽生えさせるというのはなるほどと思った。

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平成28年6月15日 創造応用ⅠS 数学(2回目)

本校選択授業教室において、未来創造コース2期生(2年)理系選択者対象に、「はじめての『推定・検定』」というテーマで数学の授業を行いました。推定や検定とは、統計学の考え方の一種です。サンプリングによって得られた標本から,母集団の統計的性質に対して推測を行うことを統計的推測といい、推測統計の基本である検定と推定の考え方について学びました。
授業では、例として、ハンバーガーショップで販売しているポテトの本数についての標準平均を考えました。お店で販売するポテト一つ一つの本数を数え上げなくても、推定を行えば、信頼性の高い平均値を得ることができることを知りました。また、ある二店のハンバーガーショップにおいて、フライドチキンの売り上げに差があるのかという課題に対しても、仮説検定を行うと計算結果から結論を出すことができることを学びました。生徒たちにとって少し難しい理論ではありましたが、数学が身の回りの課題を解決するために大変有用であることに気づくことができました。

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〈生徒の感想〉

ポテトの本数がいつもより少ないかもしれないという問題は私も思ったことがあるような疑問だったので、計算方法を知って、推定することができるということにとても驚いた。

数学を利用して、(身の回りの)生活のことを考えていた点に最も関心をもった。数学は私にとって(机上での)勉強でしかないものだと思っていましたが、学べば学ぶほど活用していけると気付いた。

全体的な感想として、計算方法等がわからなかったとき、考えることをすぐに諦めてしまったことを反省する声が多くありました。

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平成28年6月16日 グローバルリサーチⅡ「食都神戸」

駒ヶ林浦漁業会館において、グローバルリサーチⅡで「食都神戸」をテーマに研究している13班の生徒2名が、食都神戸海外展開促進協議会会長の前田勝彦氏から「いかなご」のブランド化に向けた取り組みについてお話を伺いました。生徒からポスターを使った研究発表をおこなったあと、前田氏から8月に香港で開催される「Food Expo 2016」に出店する「いかなごの釘煮」ブースのことや、「Find Kobe」の経緯について説明していただきました。

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〈生徒の感想〉

実際に活動されている方から話を聞いて、インターネットでは得られない生の情報や自分たちの疑問を解決できたのでよかったです。KOBEFISHとしての価値を上げるために、厳選した漁業団体ごとに調理していると知り、手間をかけて作っていることがブランド感を高めていくことにつながるとわかりました。

私たちの研究の目的は、動画を使ってくぎ煮を世界に売り出すことだが、海外の人が見ようと思うインパクトが重要という話をしてもらった。自分たちが考えていたことの中に、ウケが悪かったり逆にそれは使えるっていうものがあったので、それをまた考え直して、良い研究につながればいいなと思いました。

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平成28年6月14日 創造基礎A 「これからの日米防衛協力のあり方」

本校視聴覚室において、本校創造科学科1期生(1年)を対象に、「これからの日米防衛協力のあり方」というテーマで授業を実施しました。この授業の前に、日本の安全保障を取り巻く環境や安保関連法について学習をしました。それを受けて、今回は沖縄米軍基地についてロールプレイを用いて理解を深めました。登場人物は司会、官房長官、沖縄県知事、住民A(基地賛成派)、住民B(基地賛成派)で、それぞれの立場になって議論をしました。

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〈生徒の感想〉

ロールプレイをしてみて、どの意見も筋が通っている。沖縄へかなりの補助金が出ているが、現地での感覚には差がある。「全国での負担」にも問題が多い。正直なところ米軍基地を無くすのは不可能だと思うので、市街地から遠い所への設置や、補助金が県民に実感できる形で使われるようにしていくのが大切だと思う。

沖縄を例に、大きな利益のために小さな犠牲を払っていいのか、というのは難しい問題だ。でも、その負担を移設は難しくても法改正などで軽減できる部分もあると思うので、そういったところも議論してほしい。

基地をなくすことには反対ですが、移設には賛成です。日本の安全保障にために、米軍基地はなくてはならないものです。しかし、住宅街の中心となるとその被害から目を背けることはできません。一刻も早く住宅街から遠ざけるべきです。また、日米地位協定の不公平さが目に見えていて、日本が損をするようにしか思えません。

立場によって全然ものの見方が違うことに気づいた。正解のない問題を解決するにあたって、自分の思っていることだけを主張するのではなく、相手の立場に立って考え、かつ自分も消さないというバランスが大事だと思った。

防衛協力は時代の変化にあわせて、本来アメリカにとっても日本にとってもいいものであるべきだ。だが現在、在日米軍の犯罪などもあり、基地を撤去してほしいという声が沖縄であがっている。私は現状維持をすべきだと思う。基地があることによる日本全体の利益は大きいからだ。平和に沖縄の基地を運用し、良い関係を築いてほしい。

基地による恩恵もあるし、いきなり県外に移設はできないと思った。ただ、日米地位協定は日本の立場があまりに低いように思われるので課題になっていると感じた。日本に在日米軍の基地は必要だし、仕方ないけどそれが沖縄に集中していて、しかも市街地のど真ん中にあることは問題だと思う。夜間飛行や米兵の起こした犯罪への対策について政府がもっと強気で取り組むべきだと思う。

「日米地位協定」の見直しが必要だと思いました。なぜならこれを見直しさえすれば、沖縄に基地があって問題がおこったとしても日本が調査できるからです。こうして原因が沖縄県民に報告されれば、少しは納得してもらえると思います。

今まで、基地の移設問題について考えたとき、移設される地域の住民は嫌だろうなと思っていたけど、移設してもいいと考えている人もいると知って、一人ひとりが自分の意見を持っているから一つに決定するのは難しいと思いました。米軍基地のメリットもデメリットもあるけれど、とにかく基地のある地域に住む人たちの安全な生活が保障されるように改めてルールを決め直すべきだと思います。

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平成28年6月13日 グローバルリサーチⅠ「ガイダンス」

本校化学実験室において、グローバルリサーチⅠのガイダンスを行いました。「グローバルリサーチ」は本校普通科生徒対象のSGHプログラムで、国際問題について研究し、論文作成や発表を行います。今回は1年生の選抜された40名を対象に、今後の授業の進め方やフィールドワークの参加の仕方、名刺交換の仕方、研究活動の心構えなどについて学習しました。

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平成28年6月13日 グローバルリサーチ研究発表会

3年生グローバルリサーチ生20名が研究発表を行いました。グループ研究が一つ、後は個人発表です。個人発表はグループに分かれ実施しました。発表後の質疑応答も盛り上がり、2時間という時間があっという間に過ぎました。研究を始めて半年間、次の学年において本格実施した授業でしたが、頑張って成果を上げてくれました。この後、6月末に論文を提出してこの授業は終了予定です。普通科の生徒対象に初めて課題研究を実施しましたが、グローバル人材としての基礎的な素養を身につけてくれました。

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平成28年6月8日 創造応用Ⅰ「まちづくりに関する研究について・ベトナムの都市について」

本校同窓会館ゆ~かり館において、未来創造コース2期生(2年)を対象に、大阪大学大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 教授 澤木昌典氏をお招きし、講義を行っていただきました。

講義の前半は、澤木氏の研究室における研究についてお話しをしていただき、都市環境デザイン学領域という分野がどのようなものなのか、そしてその分野においてどのようなことが課題とされているのかを知ることができました。

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講義の後半では、ベトナムの都市についてお話していただき、ベトナムの主要都市、文化、環境について知ることができました。また、対象生徒の半数が7月下旬のベトナム研修旅行に参加するため、現地へ行った際にどのような部分に着目するべきかを考えることができました。

〈生徒の感想〉

話を聞いていて「なるほど」と思う点はいくつもあった。例えば、コンパクトシティのことについて今となってはそれが当たり前の姿だが、何かしらの災害があったりした際には、やはり都市はばらけていた方が良いことだってある。例を挙げたうえで取捨選択することは難しいことだが、それこそ「持続可能な社会・世界」を作り上げていくことがこれからも求められる最も大切なことなのではないかと思いました。

都市工学は建築学のようなものだと考えていたけれど、実は住んでいる人や周りの環境を大切にし、広い範囲においてデザインしていることに驚きました。ベトナムについて、写真をたくさん見せてもらえたので、興味がより強くなったし、ベトナムに行く前にいろんなことを知っておくべきだなと分かりました。

1年生の時にやった高齢化が進んでいるまちへの対策などをより専門的に研究をしていて、私には少し難しかったですが、まちの景観と音楽は関係があるといった話は興味深かったです。今回のベトナムの話で、水の衛生がよくなく、湖には下水が流れていたり、田んぼではすぐ隣で埋め立てが行われていたりしているという話だったので、今後の活動で生かしていきたいです。

元々まちづくりの活動に参加していたこともあり積極的に聞くことができました。しかし、都市工学でこれほど様々なことを学べるのかと思うと胸が膨らむ学問だなと改めて思いました。私はベトナムに行くので、その点でもよく学ぶことができました。ベトナムでは都市工学という概念を常に頭に入れて研修したいです。

工学部の環境・エネルギー工学は知っていましたが、ここまで文系に近いことを研究していることを知り、とても驚きました。これからも、「理系だから理系の科目を頑張る」のではなく、理系も文系もどちらも頑張ります。

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平成28年6月7日 創造基礎B FW 「地域住民の連携」

長田区役所において、「芸術文化を活かした地域団体間連携」をテーマに研究している、本校創造科学科1期生(1年)の2班が長田区役所まちづくり課長 田中丈之氏からお話を伺いました。地域の範囲や自治会活動の意義、行政の支援についてお話をしていただきました。また、生徒が考える提案についても聞いていただき、アドバイスをいただきました。

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〈生徒の感想〉

今回は、長田区役所まちづくり課にフィールドワークに行き、以下の課題が出てきました。駒ヶ林と他の地域の交流を目指すのか、それとも駒ヶ林内の親睦を深めるのか。集客のために自分たちが出来ることは何か。場所、人数、対象など、イベントの細かい想定。高校生としてできることを考え、単なる「芸術イベント」ではなく、「地域住民の連携のきっかけ作り」という目的を達成できるように考えていきたいです。

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平成28年6月6日 創造基礎B FW「長田ソース」

新長田まちづくり会社において、「長田ソースのブランド化」をテーマに研究している、本校創造科学科1期生(1年)の1班が新長田まちづくり会社社長 宍田正幸氏からお話を伺いました。新長田の地理や歴史、ソースがつくられるようになった背景についてお話をしていただきました。

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〈生徒の感想〉

今回のフィールドワークは第1回目ということで皆、緊張していました。実際始まると、とても気さくな社長さんで、気楽に話を聞くことが出来ました。今回の収穫は、TMOさんの活動や歴史を知れたことです。これは私たちにとって重要な参考資料になると思います。TMOさんの活動で良かった点を取り入れ、ソースを使っていかに長田を活性化させていくか、話し合っていきたいと思います。

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平成28年6月1日 創造応用ⅠS 化学(2回目)

本校化学教室において、未来創造コース2期生(2年)理系選択者対象に、二回目の化学実験による探究活動を行いました。

今回の課題は、「目の前にあるビニール袋を二酸化炭素でいっぱいにせよ!」というものです。各班で課題解決のための方法、必要な実験器具および薬品をその濃度や量から考えて、実験を行いました。

ビニール袋(ジップロック)の容積をメスシリンダーで量るところから始まり、ビニール袋をいっぱいにするために必要な二酸化炭素の体積を予測し、必要な薬品の量を計算して求めました。炭酸水素ナトリウムの加熱による方法、または炭酸カルシウムと希塩酸の化学反応による方法で、ビニール袋に二酸化炭素を集める班が多かったですが、他にも独自の方法を考える班もありました。化学反応の反応速度や二酸化炭素の生成量が予想に反していたり、想定していた方法が上手くいかないときは、班員同士で話し合い、工夫を凝らして課題解決を試みました。

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〈生徒の感想〉

私の班は炭酸水素ナトリウムを加熱してCO2を発生させたが、他の物質で発生させると、どのような発生量のちがいがあるのか気になった。例えば、炭酸水素ナトリウム2molに対して、CO2は1molしか発生しないが、炭酸カルシウム(を使った生成方法)では炭酸カルシウム1molに対して、CO2も1mol発生する計算になるので、本当に計算どおりになるのかどうか確かめてみたい。

意外と沢山の実験方法があることに興味関心をもった。一番かんたんにCO2が集まるのではないかと考えて硫酸と炭酸水素ナトリウムを(反応物として)選んだけれど、まわりの班をみると、似てるけど少しずつ違う実験を行っていて面白かった。それに(段取りの善し悪しはあるけれど)、班によって、CO2の生成量や生成される速さが違ったから、物質の量、使う器具、集める方法、温度など少しずつ条件がちがうだけで、結果が大きく変わるのがとてもおもしろいと感じた。

二酸化炭素を集めるという一つのテーマでも、何通りもの方法があったのでおもしろいと思いました。自分たちの方法で二酸化炭素を集めたら、(袋は)けっこういっぱいになったのに、あんまり(収集した気体がCO2であるかを確かめるために入れた)石灰水が白くにごらなかったので少し疑問に思いました。また、しっかり事前に仮説を立てることが大事だなと感じました。

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