平成28年6月8日 創造応用Ⅰ「まちづくりに関する研究について・ベトナムの都市について」

本校同窓会館ゆ~かり館において、未来創造コース2期生(2年)を対象に、大阪大学大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 教授 澤木昌典氏をお招きし、講義を行っていただきました。

講義の前半は、澤木氏の研究室における研究についてお話しをしていただき、都市環境デザイン学領域という分野がどのようなものなのか、そしてその分野においてどのようなことが課題とされているのかを知ることができました。

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講義の後半では、ベトナムの都市についてお話していただき、ベトナムの主要都市、文化、環境について知ることができました。また、対象生徒の半数が7月下旬のベトナム研修旅行に参加するため、現地へ行った際にどのような部分に着目するべきかを考えることができました。

〈生徒の感想〉

話を聞いていて「なるほど」と思う点はいくつもあった。例えば、コンパクトシティのことについて今となってはそれが当たり前の姿だが、何かしらの災害があったりした際には、やはり都市はばらけていた方が良いことだってある。例を挙げたうえで取捨選択することは難しいことだが、それこそ「持続可能な社会・世界」を作り上げていくことがこれからも求められる最も大切なことなのではないかと思いました。

都市工学は建築学のようなものだと考えていたけれど、実は住んでいる人や周りの環境を大切にし、広い範囲においてデザインしていることに驚きました。ベトナムについて、写真をたくさん見せてもらえたので、興味がより強くなったし、ベトナムに行く前にいろんなことを知っておくべきだなと分かりました。

1年生の時にやった高齢化が進んでいるまちへの対策などをより専門的に研究をしていて、私には少し難しかったですが、まちの景観と音楽は関係があるといった話は興味深かったです。今回のベトナムの話で、水の衛生がよくなく、湖には下水が流れていたり、田んぼではすぐ隣で埋め立てが行われていたりしているという話だったので、今後の活動で生かしていきたいです。

元々まちづくりの活動に参加していたこともあり積極的に聞くことができました。しかし、都市工学でこれほど様々なことを学べるのかと思うと胸が膨らむ学問だなと改めて思いました。私はベトナムに行くので、その点でもよく学ぶことができました。ベトナムでは都市工学という概念を常に頭に入れて研修したいです。

工学部の環境・エネルギー工学は知っていましたが、ここまで文系に近いことを研究していることを知り、とても驚きました。これからも、「理系だから理系の科目を頑張る」のではなく、理系も文系もどちらも頑張ります。

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