アジア協会アジア友の会(JAFS)事務所において、グローバルリサーチⅡで「フィリピンの経済格差からうまれる教育格差」をテーマに研究している3班の生徒3名が、同事務局補佐の田中壽美子氏と同海外プロジェクト担当の横山浩平氏からお話を伺いました。生徒が用意したポスターによる研究発表のあと、田中氏と横山氏の方からフィリピンのマニラ市郊外のサン・アンドレスにおける井戸建設支援と放課後教育の取り組みを中心に、アジア友の会の活動についてお話をしていただきました。
〈生徒の感想〉
今回は新しい知識だらけでお話を伺ってすぐは整理ができずとても難しく感じましたが、家に帰ってメモをまとめ直して考えてみると、自分の中でこういった問題への支援に対しての考え方が変わったことを実感しました。今までそんなつもりはなくても、やはりどこかで途上国を下に見ているところがあって、井戸も日本側が場所を決めて、日本の井戸を設置して、管理もすべて日本側がやっている、そうじゃないと成り立たないだろうと思っていました。でも、実際はそんなことはなくて、今までは支援は「してあげる」ものだと思っていたけど、「協力する」というのが正しいと思い、今までとは別の視点で物事を考えられるようになりました。
ボランティアを行う「相手の気持ち」を考え、本当に必要であるかを調べてからでないと逆効果になることや、現地の人々がこれまで生き抜いてきた知恵、やり方を尊重し、現地の材料で、現地の人々が対策を行うようにする、という発想はなかったので新鮮だった。また、そうすることで当事者意識を芽生えさせるというのはなるほどと思った。