平成28年6月14日 創造基礎A 「これからの日米防衛協力のあり方」

本校視聴覚室において、本校創造科学科1期生(1年)を対象に、「これからの日米防衛協力のあり方」というテーマで授業を実施しました。この授業の前に、日本の安全保障を取り巻く環境や安保関連法について学習をしました。それを受けて、今回は沖縄米軍基地についてロールプレイを用いて理解を深めました。登場人物は司会、官房長官、沖縄県知事、住民A(基地賛成派)、住民B(基地賛成派)で、それぞれの立場になって議論をしました。

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〈生徒の感想〉

ロールプレイをしてみて、どの意見も筋が通っている。沖縄へかなりの補助金が出ているが、現地での感覚には差がある。「全国での負担」にも問題が多い。正直なところ米軍基地を無くすのは不可能だと思うので、市街地から遠い所への設置や、補助金が県民に実感できる形で使われるようにしていくのが大切だと思う。

沖縄を例に、大きな利益のために小さな犠牲を払っていいのか、というのは難しい問題だ。でも、その負担を移設は難しくても法改正などで軽減できる部分もあると思うので、そういったところも議論してほしい。

基地をなくすことには反対ですが、移設には賛成です。日本の安全保障にために、米軍基地はなくてはならないものです。しかし、住宅街の中心となるとその被害から目を背けることはできません。一刻も早く住宅街から遠ざけるべきです。また、日米地位協定の不公平さが目に見えていて、日本が損をするようにしか思えません。

立場によって全然ものの見方が違うことに気づいた。正解のない問題を解決するにあたって、自分の思っていることだけを主張するのではなく、相手の立場に立って考え、かつ自分も消さないというバランスが大事だと思った。

防衛協力は時代の変化にあわせて、本来アメリカにとっても日本にとってもいいものであるべきだ。だが現在、在日米軍の犯罪などもあり、基地を撤去してほしいという声が沖縄であがっている。私は現状維持をすべきだと思う。基地があることによる日本全体の利益は大きいからだ。平和に沖縄の基地を運用し、良い関係を築いてほしい。

基地による恩恵もあるし、いきなり県外に移設はできないと思った。ただ、日米地位協定は日本の立場があまりに低いように思われるので課題になっていると感じた。日本に在日米軍の基地は必要だし、仕方ないけどそれが沖縄に集中していて、しかも市街地のど真ん中にあることは問題だと思う。夜間飛行や米兵の起こした犯罪への対策について政府がもっと強気で取り組むべきだと思う。

「日米地位協定」の見直しが必要だと思いました。なぜならこれを見直しさえすれば、沖縄に基地があって問題がおこったとしても日本が調査できるからです。こうして原因が沖縄県民に報告されれば、少しは納得してもらえると思います。

今まで、基地の移設問題について考えたとき、移設される地域の住民は嫌だろうなと思っていたけど、移設してもいいと考えている人もいると知って、一人ひとりが自分の意見を持っているから一つに決定するのは難しいと思いました。米軍基地のメリットもデメリットもあるけれど、とにかく基地のある地域に住む人たちの安全な生活が保障されるように改めてルールを決め直すべきだと思います。

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