村高DAYS 79 授業の様子(スピーチ)

 3年生の選択授業「スピーチ」。9月16日(火)のテーマは「村高祭で学んだこと」でした。

 各自が自分の学びについて発表しましたが、中には、江戸時代中期の大名である上杉鷹山の一首「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」を引用する生徒もいました。今日の振り返りで多くのことに気づき、自己の成長を実感していることがよく伝わってきました。3年生なのでこれが最後の学校祭ですが、今回の学びや気づきは、今後の生活で、また社会に出るなどした時に活きてくるであろうし、活かしてくれるものと信じています。

 では、2名の発表原稿を掲載します。

3年1組 邊見 陽葵

 私が村高祭で学んだのは、「全力で取り組むことで最高の思い出を作れる」ということです。みんなで協力して夏休み前からクラスタイム(演劇)の準備を始め、全力で最後までやり切ることができました。

 1年生の時も役者として劇に出ましたが、練習量が足りなくてもっと頑張ったら良かったと少し後悔しました。2年生でも役者で出たかったのですが、1年生の時のことを思い出すと「セリフが覚えられないかも・・・」という不安があり、音響を担当することにしました。音響は思ったよりも難しく、今度は「失敗したらどうしよう」と不安になりながら本番を迎えました。成功はしたけれど、もう少し自信を持ってやり切りたかったと思いました。3年生でも1,2年の時の不安はありましたが、役者として出たいと思いました。ステージに立つのは緊張しますが、私は自分が本番に強いと分かっていたので頑張ろうと思いました。そして、配役が決まってから、どうやったら自分の役(若年性アルツハイマーになる高校生)をうまく演じられるのか考えました。病名は違うけれど、記憶がなくなってしまう「今夜、世界からこの恋が消えても」という映画を見つけ、それを何度も見てどうしたらいいのか考えました。その結果、本番では自分の中でしっかり役作りができ、最高の劇にすることができました。初めて後悔のないクラスタイム(演劇)ができ、最優秀賞を取ることができて良かったです。

 また、3年間有志の部に出て、1年生の時に初めて人前で踊った時は緊張しましたが、新しい楽しさを知ることができました。フリを間違えたりしましたが、 楽しむことが一番だと気づきました。なので、今年は緊張しすぎることがなくなり、ステージ上では笑顔でいることができました。

 自分のできることを全力でやり切ることで、最高の思い出を作ることができました。

3年2組 小谷 百可

 私が村高祭で学んだことは2つあります。

 1つ目は、自分の意見や気持ちを言うことの大切さです。3年生になった私は、1,2年生の時よりも自分のしたいことなどについて意見や気持ちを言えるようになりました。そして、他人に合わせるだけではなく、前よりも自分を持てるようになりました。その結果、文化祭での演劇(クラスタイム)や私が所属している吹奏楽部の演奏、体育祭での演技がより楽しく、悔いを残すことなくすることができました。とても良い思い出がたくさんできた3日間となりました。

 2つ目は、目的を持って行動することの大切さです。部活(吹奏楽部)の時に、部員みんなで文化祭で演奏する目的について話し合いました。いろんな意見が出ましたが、共通していることは「誰かに届けるため」でした。そして、この目的を達成するために練習を重ねた結果、多くの人に文化祭での演奏を喜んでもらえてとても嬉しかったです。ただ上達するためだけではなく、みんなで共通の目的を持って取り組むことでさらに良い結果につながることを学びました。