平成30年1月31日 創造基礎A 講義「国民が納得する『やさしい社会』を実現する方策とは」

本校同窓会館ゆ~かり館において、創造科学科2期生(1年生)を対象に、「国民が納得する『やさしい社会』を実現する方策とは」というテーマで講義を行いました。講師として、財務省大臣官房文書課広報室 當間和幸課長補佐と財務省主計局調査課 大炊御門憲嗣課長補佐をお招きし、またグループワークのサポートとして近畿財務局と神戸事務所からあわせて6名の方に来ていただきました。まず、大炊御門氏から「今の日本、これからの日本について考えよう」というテーマで、日本の財政に関わる課題について講義をしていただきました。次に、財務省が作成したシミュレーション教材を使って予算案を組みました。最後に、予算案のポイントを視覚的に説明する「ポンチ絵」を作成し、発表しました。ふりかえりでは、當間氏から以前講師として来校した原田氏にふれながら若者の政治参加の重要性について、大炊御門氏からは今国会で審議中の平成30年度予算の概要について生徒作成予算案と比較しながら説明をしていただきました。

1.重要課題を考えるにあたり、政府は、現代のどのような課題に取り組むべきだと考えましたか。

私たちの班は、公共施設の老朽化、家庭内の教育費高額化という課題に取り組むべきだと考えた。なぜなら、道路や橋、トンネルなどは、2020年東京オリンピックが開催されるにあたって、多くの外国人が日本を訪れるときに、事故が起きてしまっては、日本の信用に関わるからだ。また、それらの整備は全世代の人にも関係していることも大きな理由だ。教育の無償化は、親の金銭的負担を減らすため、子どもが生みやすい環境づくりにつながり、少子化に少しでも歯止めをかけることができると考えた。

私は、政府が抱える多額の借金に着目し、借金返済を優先すべきだと思いました。現在、国の借金は年々増加しており、このまま放置すると私たちの世代だけでなく、将来にも大きな負担を背負わせることになるし、公共サービスや外交など様々な面で不都合が出てくるはずです。だから、今から少しずつ返済していくべきで、他の制度や課題の改善は、借金問題が解決した後にすべきだと考えました。

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2.提案した予算の増減による影響は、どのような人のどのような事柄に及ぶと考えましたか。

様々な意見が出たので、1つの項目にしぼれませんが、印象的だったのは生活保護受給者の人権の話が出たことです。生活保護を受けている人の中でも、少数ですが明らかに自力で生活できる人もいて、病院を乱用している人もいるそうです。そこで、生活保護受給者が行ける病院に制限をかける意見が出ましたが、財務省の方から、そうすると生活保護の人の病院を選ぶ権利が侵害される恐れがあると言われました。多面的に物事をみないといけないなと感じました。

私たちの班は、定年を60歳から65歳に引き上げ、延長雇用を70歳まで引き上げることで、年金受け渡しの時期を遅らせ、かつ労働人口も増やせるという内容を中心に提案しました。こうすることで、若者にとっては1人あたりの支えるべき高齢者の人数が減り、負担が軽くなるのではないかと考えました。一方で、年金受給年齢の引き上げや労働延長に対して、60代の方にどのようなサポートが必要なのかを考えなくてはいけないと思いました。

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3.財政について考えてみて、どのようなことを悩みましたか。

税収を増やすため、税率をアップすると、負の連鎖が起きてしまうことに悩んだ。例えば、法人税をアップすると、利益を上げている企業は、社員の給料が減額→所得が低下→消費低下→景気低迷となる。単に何かの税収をあげればいいという簡単な話ではないと感じた。しかし、同じように良い連鎖も起こせるのではないかと思う。負の連鎖による損害とりも正の連鎖で得る利益の多くなればいいと考えた。

私は前回の授業で、「食料安定供給」「教育」は増加、「公共事業」は減少にするのがよいと考えました。しかし今回、班では私とは逆の方向に話が進みました。「国際化が進むから」「無駄な工事が多いと思うから」など目先の自分の考えで意見しましたが、もっと背景を考えなければならなかったことに気づきました。「少子化だから全体的にかかるお金は減るのでは」「オリンピックがある」といわれると納得してしまいました。もっと総合的に考えないといけないと思いました。

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4.この授業で、あなたは何を学び、どのような力が身についたと考えますか。

講師の大炊御門さんから指摘を受けて、正確で根拠のある理屈を立てて予算を増減しなければならないことを学んだ。国民が納得してくれる、つまり全ての人にフィットした方策を考えなければならないため、様々な状況の人がいることを理解しなければならない。また、理屈を立てるために、専門的なことを知らないと、十分に説得力をもたせることもできないことが分かった。これらの力は「創造」の今後の研究活動で身に着けていきたいし、専門的な事柄であればあるほど予習が大切だと感じた。

最初、私たちの班では、年金の給付金を減らす提案で進めましたが、講師の當間さんにそれでは国民が納得しないと指摘されました。しかも、その上に消費税10%アップの話になっていたので、国民に大反対される案になっていました。それを年金は「定年を上げて、年金受給が遅ければ遅いほどもらえる割合が多くなる」今のしくみを補強するものにする。砂糖税(嗜好品のみ)や酒税・たばこ税の増額により「健康に生活習慣病を減らす」ことで、医療費の減額、税収の増加までできました。

全国民が納得する増税はない中で、考え抜いた案を批判されるのは大変だと思い、政治について真剣に考える授業だった。多くの人の利害を考え、できるだけ損害が少ない方法を考えるのが難しかった。

今回学んだことは、一人ひとりの立場の違いで意見も違うということです。これを踏まえた上で自分の意見と相手の意見が違った場合、冷静に両方の意見を比較し相手を納得させる説得力が必要で、また相手が正しいと思った場合は自分が身を引くことも大切だとわかりました。限られた資源をどのように配分するかというテーマで普段話すことはないのですが、今回議論してみて、財政などの政治は他人事ではなく自分の意見をもつことが、今後大切だと思いました。私は今日、皆とは違う意見でも論理的に説明をすれば理解してもらえることがわかった。

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平成30年1月30日 グローバルリサーチⅡ FW「JETRO海外ビジネスセミナー」

大阪府中之島図書館において、「企業の海外戦略」をテーマに研究をしている普通科グローバルリサーチⅡ受講者(2年)9班の生徒2名が、JETRO海外ビジネスセミナーin中之島図書館「海外のビジネス環境を観る:ASEAN」に参加しました。ASEAN諸国が投資環境としてどのような状況にあるのか、各国が抱える課題は何か、有望な進出先はどこかなど、データをもとに講義がありました。データをたくさんいただけたことで、今後の日本企業の進出を考える貴重な機会となりました。

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〈生徒の感想〉

 今回、ASEAN全体のマーケットとしての見方を知ることが出来て良かったです。今まで自分たちの研究内容で、「なぜミャンマーでなければならないのか」という部分についてよくつっこまれることがあったのですが、今回少しその理由がわかった気がします。ASEAN諸国のなかにはマーケットとして魅力のある国や、GDPや人口の成長率が高い国がたくさんあるのに、その中でもミャンマーでなければいけない理由はなんなのかと自分でももう1度問いただすいい機会になりました。それでもなお、ミャンマーでなくては行けない理由があると私は思ったので、今後また考えを練り直して、ミャンマーで置き薬事業を行うことのメリットについてはっきりまとめたいと思います。またJETROのホームページも活用しつつ、論文を書く上でこのビジネスプランを深めていきたいです。

企業向けのセミナーでついていけるか不安だったが、今までJETROのホームページで何度も調べた甲斐もあったのか、沢山のことを吸収できたと思う。信用のおける多数のデータ、口頭での説明を活かしていきたい。また、直接質問しアドバイスを頂いた際、私たちの研究では実際に企業で提案した場合、お金を出してもらえるのか、という観点から根拠を示していくことが足りなかったように感じた。実現可能性を高めていくと同時に企業で採用されるような様々な面でメリットの多いプランとなるよう考えていきたい。今後の研究の方向性もしっかりと決めていきたい。

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平成30年1月29日 創造基礎B FW「『ぼっかけ』を使った商品の企画」

長田商店街において、「長田とお弁当にIRODORIを」をテーマに研究をしている創造科学科2期生(1年)社会科学分野5班の生徒5名が、おかずファクトリーを訪問しました。長田の食材の代表である「ぼっかけ」にチョコをかけた商品の販売に向けて話し合いを行いました。再試作品のクラスの評価は良好でした。実際の作成に向けて、仕入れや味付けの詳細をおかずファクトリー店長 村上季実子氏にお願いし、ネーミングや大きさ等の仕様、包装資材を検討し、最終的な販売価格決定に進めていくこととなりました。包装資材については、班員もいいものを探すこととしました。2/14限定での店頭での販売にむけて、もう一度村上さんのところで作成していただき、次週最終確認をすることとしました。

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平成30年1月28日 創造基礎B FW「東尻池もちつき大会」

東尻池郷土館において、創造科学科2期生(1年)8名が、餅つき大会に参加しました。この餅つき大会は今年で12回目を迎え、地域の方々がこぞって参加されていました。

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〈生徒の感想〉

今回は、地域の方々と一緒に餅つきをしてきました。いつもと違って硬い雰囲気ではなく地域の方々が暖かく接して下さり、楽しく餅つきができました。僕自身餅つきの経験がなかったのではじめはつき方がよくわからず苦労しましたが、ほかの人を観察しながら経験を積むうちに少しずつ形になってきたので良かったです。2月の真野の餅つきには予定の都合上参加できませんが、また1つ日本の文化を味わえたので今後に活かしていきたいです。

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平成30年1月28日 創造応用ⅠS「第10回 サイエンスフェア in 兵庫」

神戸大学統合研究拠点コンベンションホール、兵庫県立大学神戸情報科学キャンパス、甲南大学 FIRST、理化学研究所計算科学研究機構の4会場において、第10回サイエンスフェア in 兵庫が開催され、本校創造科学科1期生(2年)の理系選択者28名が発表者として、創造科学科2期生の理系選択者28名が来年を見据えた見学者として参加しました。サイエンスフェア in 兵庫とは、兵庫県内において自然科学の研究活動を実践している学校が一同に集い、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)校を中心に企画された大型イベントです。9月から実践してきた探究活動の内容を主体的にプレゼンテーションし、多くの高校生をはじめ、高校や大学の先生、さらには専門家からいろいろな指摘やアドバイスをいただき、改めて自分たちで進めてきた研究について振り返ることができました。他校の研究から学ぶべき点も多く、同じ県内の高校生が内容の深い研究を知り、互いに議論する姿も見られました。1年生は来年発表者として参加するイメージをつかめ、先輩の発表にも刺激を受けました。また、午後からは企業や大学のプレゼンテーションもあり、多くの世代で交流を深めながら、自然科学の研究を楽しく味わうことができ、非常に有意義な1日になりました。

今年度の発表テーマは以下のとおりです。

《ポスターセッション》

数学班 「登山で知る運動と身体の関係」「駒間距離と勝敗の関係」

物理班 「砂時計って正確??」「Dilatancy Fantasy ~流体の特性を求めて~」

生物班 「グリーーーーーーーーンヒドラボ」

都市工学班 「風景のお化粧大作戦! ~印象評価による景観構成へのアドバイス~」

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《口頭発表》

化学班 「泥燃料電池ってすごい!!」

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〈生徒の感想〉

中身はともかく、着眼点については評価をいただけたので、自信に繋がった。昔の発表と違い、自分達で内容について理解を深めていたつもりだったが、それでも上手に伝わらなかったので、もっと上手な表現の仕方について考えていきたい。最終発表では、出来る限りのことをして、後悔の残らないようにしたいと思う。(数学班)

今回のサイエンスフェアは、これからの展望を考えるための良いきっかけになった。他校の生徒や教授の質問から、自分たちの説明の至らなさを感じたが、その分、自分たちの研究を客観的に見ることができたのではないかと思う。見つかった課題も多いが、今回得られたことを生かして、最終発表をより良いものにしたいと思う。(物理班)

研究の発表は1年ぶりくらいだったが、去年と比べると今年はある程度グループに貢献できたと思っている。質疑応答の時、神戸総理の1年生からかなり厳しい質問を受け、その時は答えられなかった。しかもその人が、小・中学校の後輩で部活も同じだったのが、ショックだった。それでもその後自分たちで答えを見つけ、少し準備が足りていなかったなと反省した。これを今後の発表に活かせればと思う。(物理班)

サイエンスフェアでは、視点を転換することの大切さを学んだ。私たち生物班は、グリーンヒドラについての研究を行った。しかし、生物を扱うのは難しく、想定外の結果が出た。私たちは、予想と結果が異なっていることをマイナスにしか捉えていなかったが、ポスターセッションを通して多くの人の意見を聞くうちに、一見失敗のように思える結果も、別の視点から見てみると、一概にそうとは言えないことに気付かされた。さらに、それを考察していくことこそ、本当の実験であり、最も興味深いことだと分かった。サイエンスフェアに参加して学んだ視点の転換は、理系に進む上で忘れてはならない大切なことだと思う。この経験を活かして自分たちの研究をさらに深め、最終発表をより充実したものにしていきたい。(生物班)

私たち都市工学班は、大阪大学工学部の澤木教授のご指導のもと、担当の畑中先生に支えられながらこの一年間研究を続けてくることができました。ありがとうございます。私は将来建築系の仕事に就きたかったので、都市工学分野を選びました。しかし予想していた内容と違い、まず都市工学がどのような学問であるかを理解するのに時間がかかりました。また、都市工学は研究に終わりがなく、テーマも他の班に比べて自由に決められた方だと思います。それによって研究の方向性やテーマ決めに最も時間をかけました。しかも話し合うテーマが美しさについてなので、話し合いの内容が段々哲学的な内容になり、言葉の意味、定義づけをしだすなどもはや文系なのではないかと思う時もありました。さらに、実験をするようになるとデータの分析に初めて見る関数を使いまくり、ん?数学班なのかなと思うこともありました。つまり都市工学はとても複合的な学問だということです。様々なことができなければいけないと感じました。個人的に都市工学の研究を通して自分の中の引き出しが増えたように感じました。この引き出しを使いこなせるようになりたいです。(都市工学班)

今回の研究で、僕は班長なのにあまり理解もできていなく、サイエンスフェアはとても不安でした。でも、本番ではしっかり理解し、自信をもって発表できてよかったです。厳しいことも言われ、最終発表までまた忙しくなりそうですが、頑張っていきます。(化学班)

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平成30年1月27日 創造基礎B 自然科学分野「神戸高校との交流研究発表会」

甲南大学ポートアイランドキャンパスにおいて、本校創造科学科2期生(1年)40名が神戸高校総合理学科1年生とともに、合同交流研究発表会を行いました。兄弟校である両校の生徒が、互いに科学技術分野に関する探究活動について発表しあうことで、交流を深め、科学技術への興味関心を高める機会となっています。今年は明石北高校自然科学科1年生も参加し、例年以上に活気のある発表会になりました。本校生徒は、創造基礎B自然科学分野の探究活動において研究してきた内容を、ポスターセッション形式で発表しました。当日は、これまで指導していただいた神戸大学の大学院生さんや両校の保護者の方も来られており、質問やアドバイスをする光景も見られました。また、発表後はお互いに健闘をたたえながら交流会を行い、交流を深めました。

今年の研究テーマは以下のとおりです。

1班 「このテーピングに決めた!!~高分子から見るテーピングの選び方~」

2班 「楽器の表面は何でできている?~蛍光X線による成分の分析~」

3班 「鳥が好きな果実は?~柿に来る鳥から~」

4班 「浪漫 in the moon~クレーターから探る月の歴史~」

5班 「アジはどこに!?~環境DNAによる分布調査~」

6班 「謎の生物“P”の生態とは?~環境DNAによる外来プラナリアの分布調査~」

7班 「Good Bye ゴキブリ!~数理生物学で奴らの気持ちを解析~」

8班 「星のDying Message ∼X線で超新星の元素を調べる∼」

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〈生徒の感想〉

1班 今回の合同発表会では、ポスターセッションが僕以外2回目であるということもあり、班全体が少し慣れた感じで発表できたと思う。時間配分等に少し課題も残るが最後に表彰状も頂けてよかった。とても良い形で今回の発表を終えることが出来たのでこれからしっかりと固めていって最終発表に備えようと思う。

2班 私たち2班は、合同研究発表会で発表しました。最初は、質疑応答のところでどんな質問をしてくるのだろうと心配していました。実際に発表すると、時間配分も、質疑応答も、前回の関西学院大学三田キャンパスでの発表に比べると、進歩しているところが見られたと思います。研究に協力させてくれた丸嶋さんからは、多くのアドバイスをいただきました。また、ポスターのグラフのところの縦軸(個数)の目盛りの間の差が、四つのグラフがそろってなかったという改善点も、私たちの班の発表を聞いてくださった方から、意見をいただきました。今後の校内発表に向けて、実験のほうでは、クラリネットとトランペットの成分を詳しく調べることと、発表のほうでは、聞いてくださった方の印象に残るような発表になれるように頑張っていきたいです。

3班 この合同研究発表会ではたくさんの質問やアドバイスをいただくことができました。また、他の班の発表からも多くのことを学ぶことができました。いただいたアドバイスの中で特に実践したいと思ったのは、鳥と果実の関係を研究するにあたり、柿に塗る塗料として植物性である食紅を使うことと、柿に直接ではなく木の枝に塗料を塗るということです。時期的にもう一度実験するのは難しいかもしれませんが、とても参考になったのでよかったです。また、グラフをもう一度整理し直したりするなどして、次の発表が今回よりもよいものとなるようにしたいです。

4班 今回の発表会で、私自身は実際に発表してみて、発表のときに人が集まらなかったり、なかなか質問が出なかったりと悔しさが残りました。もっと人を引きつけるテーマ設定や分かりやすい話し方などの工夫が必要だと感じました。また、今回は兵庫だけでなく、神戸高校、明石北高校の研究発表も聞くことができました。他校の発表を聞いて、聞き手の興味を引きつける話し方や研究内容の深さに刺激をうけました。特に発表者が研究をきちんと理解し、伝えたいことを分かりやすく説明しているところがすごいなぁと思いました。吸収できるところは吸収して自分たちの発表のレベルを上げていけるようにしたいです。

5班 1月27日に神戸高校、明石北高校との合同発表会に参加した。ポスターセッションをするのは関学に引き続いて2回目であったため、あまり緊張はしなかった。しかし、研究している側ではわかっていることでも初めて聞く方には伝わりづらく、わかりにくいことも多く質問を受けるたびに新たな発見があった。自分は質問に受け答えをしたりできなかったので、次の機会には頑張って答えられるようにしようと思った。また、発表するだけでなく他の高校が研究している発表を見ることができ、とても良い刺激を受けることができた。自分達では中々思いつかないような研究内容を行なっていてすごく面白かったし、話し方や質問の受け答えなどもすごくしっかりとしていてもっと見習おうと思った。発表するだけでなく、聞く側からもたくさんの知識を得られたので今後に活かせるようにこれからも一生懸命頑張りたい。

6班 今日の合同研究発表会ではこれまで研究・練習してきた成果を発揮することができました。発表の面では、ほとんど紙を見ずに自分の言葉で発表することができました。しかし、思っていた以上に周りの発表の声が大きく、聞いてくれている人に伝えることが難しかったです。また、発表はうまく出来たとしても、質問にすぐに答えることができませんでした。勉強不足だと痛感する中、班員に助けられてなんとか乗り切ることが出来ました。質問されることを予測してこのような発表会に臨むことも大切だと感じました。神戸高校や、明石北高校の発表を聞いていると分かりやすいように実験に使った道具などを実際に持ってきていて理解が深まり、良い方法だと思いました。また、重要な部分ではポスターの文字の色を変えるだけでなく、言い方も変えていてすごくよくわかりました。今回、このような発表会に参加させていただいて、自分に至らない点が多く見つかったので改善し、聞いている人にわかりやすいような発表にしたいと思いました。

7班 今回のポスター発表で課題がたくさん見つかった。主に2つある。1つ目にポスター発表の時間配分ができてなくて3回とも質疑応答の時間まで及んでしまった。次の最終発表会では8分しか時間がないので、時間配分をしっかりしたいと思う。また今回、重複表現が多かったのでそれも無くしたい。2つ目に式の中でバルサンの式には発見効率が含まれていないという矛盾が生じていることを指摘していただいたので、それも直したい。最後に今回のポスター発表で意見を下さった方々に感謝してこれからも研究して最終発表会に繋げられたらいいなと思います。

8班 神戸高校と明石北高校との合同発表会が終わり、今の研究の改善点と私たち高校生の無限の可能性を感じた。まず、発表の際は緊張で言葉が詰まってしまったり、質問にうまく答えられなかったりもしたが、3度目の発表の時には今までに出た質問も踏まえて説明することができた。次に、高校生の無限の可能性についてだが、3校の様々な研究は、テーマは違えど大変面白く、未来につながるものであった。また、交流会を通して高校生同士のつながりもでき、良かったと思う。合同発表会を準備してくださった先生方、また神戸高校と明石北高校の皆さん。お忙しい中足を運んでくださった大学院生さん、保護者様。すべての人に感謝し、これからも研究活動に励んでいきたい。

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平成30年1月27日 創造基礎B 実践活動「駒ヶ林漁業体験ツアー」

長田区の駒ヶ林漁業会館において、「NAGATAおさかな天国プロジェクト」をテーマに研究している創造科学科2期生(1年生)3班の生徒5名が、駒ヶ林浦漁業会・長田区役所主催「第3回親子で楽しめる!長田駒ヶ林漁業体験ツアー」に運営スタッフとして参加しました。前回ツアーにボランティアスタッフとして参加し、ツアーの課題を設定しました。その後、生徒はスタッフ会議に参加し、競り体験用通貨「コマガー」の提案や、内容理解を促す「〇✖️クイズ」、漁師の味を体験する「漁師汁」を提案しました。今回のツアーでは、その提案をもとに実践活動を行いました。

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〈生徒の感想〉

前回のツアーの反省から考えた「コマガー」計画の実行が今回の中心でした。競りにおいて、実際の値段を気にせず純粋に楽しんで欲しいという漁師さんの願いは、通じたと思っています。〇✖️クイズの中では、クイズ内容が簡単だったせいか正解者が多く、見直す点がまだあるなと思いました。実際、高校生が考えた企画を通してもらえるのかという不安はずっとありましたが、ツアー内に織り交ぜてくださった漁師さん方には感謝しないといけないと改めて思いました。今回で社会科学の研究はひと段落ですが、学ぶことの多い有意義な時間だったと思います。

今日の漁業体験ツアーで、番悔いに残っているのは、クイズが簡単すぎたかなということです。ほぼ解答が分かれなくて、参加者にはあまり面白くなかったのではないかと思います。もし次回があれば、もう少し難しい問題にして、ばらけるようにしたいです。でも、今回変わったそのほかの籠漁体験や、漁師汁などは好評だったと感じます。特に漁師汁はたくさんの人がおかわりしてくれて、とてもうれしかったです。やはり、寒い時期に温かい飲み物があるのは嬉しいのだなと思いました。今回の社会科学の研究は、創造科学科に入って初めての研究で、一年近く駒ヶ林漁港の方々と一緒にツアーを企画させていただいて、とても楽しかったです。やることが遅れてしまったり、うまくいかなかったりした時もあったけれど、最終的には、ツアーをいいものにできたと思います。

私にとって、今回開催された漁業体験ツアーは夏に開催されたものよりもとても内容の濃いものとなりました。それはやはり、「兵庫高校生による〇✖️クイズ」があったからです。会議を通してクイズを考え、子供たちの答えが分かれるような10問を選びました。しかし、対象者が高学年であったために、自分の考えに自信がないと他人が選んだ方についていこうという心理がはたらいたのか、答えが全く割れませんでした。「高学年だとこうなるのか…」と予想もしていなかったことが起こり、悔しかったです。悔いは少し残りましたが、クイズや漁師汁の提供など自分たちで考えたことを実現することができてとても良い経験になりました。協力してくださった区役所の方や漁業会の方にとても感謝しています。

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平成30年1月24日 創造応用ⅠS 探究活動(12回目)

本校において、創造科学科1期生(2年)理系選択者が、1月28日に開催されるサイエンスフェアでの発表に向けて、資料作成を行いました。資料作成を行うことで、研究の概要の理解を深めました。

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平成30年1月22日 第8回高校生鉄人化まつり実行委員会(4)

長田区役所会議室において、第8回高校生鉄人化まつり開催に向けた第4回実行委員会が開かれました。今回は、鉄人化まつりのポスターの確定と、広報、実行委員企画についてを話し合いました。広報は、ビラを駅などで配ることや鉄道の駅に貼ることを依頼することに決めました。実行委員企画では、告白大会やクイズなどの案が出ました。高校生が主役になれ、テーマに沿ったものにするため、次回、企画を練り直します。次回会議は2月13日(火)を予定しています。

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平成30年1月20日 グローバルリサーチⅡ 「神戸コミュニティーフォーラム」参加

神戸市相楽園会館において、「災害弱者を救え」をテーマに研究している普通科グローバルリサーチⅡ受講生(2年)1班の2名が、神戸市・(公財)神戸国際協力交流センター共催「2017年度神戸コミュニティフォーラム」に参加しました。今回のテーマは「災害に強い神戸の創生:我々の地域にある有能な人材と豊富な資源を、みんなにとって、健全でつながりある、そして災害に強い神戸にする為、どのように活用したらよいか」です。災害に対する地域レジリエンス、健康、そして神戸の地域社会の結束の構築について議論しました。

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〈生徒の感想〉

今回のイベントでは色々な世代、国籍の人と神戸を強い町にするためにはといった大きなテーマを元に英語でディスカッションをしました。私は在日外国人が災害弱者にならないために日本人が出来ることについて研究をしています。今回参加して、研究に活かせる意見や情報を得ることができました。実際に在日外国人の方にお話を聞いたところ、そもそも地震をよく知らない、何が起こっているのかがわからないと言っていました。そこで私は、日本に来る外国人にはまず地震とは何なのかという事を知ってもらう必要があると思いました。そして災害時に関わらず、困ったことがあったら友達に助けを求めるという意見があり、私は在日外国人はまず日本で頼れる友達や知り合いを作る必要があると思いました。留学生ならそういったコミュニティは比較的作りやすいし、国際交流のイベントの案内も入手しやすいですが、それ以外の外国人はそういった機会があまりないそうです。そういった外国人がコミュニティを形成しやすくするにはどうすればいいかもこれから研究していこうと思います。今回得た意見をもとに、研究テーマを在日外国人から、在日外国人の中でも留学生でなくコミュニティを作るのが難しい人をターゲットに絞ろうと思います。よい経験ができてよかったです。

今回、私は阪神淡路大震災以降に神戸で始まった“BOKOMI”についてのディスカッションに参加しました。 BOKOMIとは“防災コミュニティ”の略で、神戸市における地域防災の独自の取り組みのことです。このことについて、私も含めグループの誰も知りませんでした。そこで、どのようにすれば多くの人に認知してもらえるかを話し合いました。ロゴを作ってみることや電車の広告で宣伝してみることなど、たくさんの案が出たので、それらが実現して大勢の人に知ってもらえたらいいと思います。自分の考えを英語で伝えること、多文化の人と交流することはこれから社会に出たときに必要なことだと思ったので、とてもいい経験となりました。

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