平成30年1月28日 創造応用ⅠS「第10回 サイエンスフェア in 兵庫」

神戸大学統合研究拠点コンベンションホール、兵庫県立大学神戸情報科学キャンパス、甲南大学 FIRST、理化学研究所計算科学研究機構の4会場において、第10回サイエンスフェア in 兵庫が開催され、本校創造科学科1期生(2年)の理系選択者28名が発表者として、創造科学科2期生の理系選択者28名が来年を見据えた見学者として参加しました。サイエンスフェア in 兵庫とは、兵庫県内において自然科学の研究活動を実践している学校が一同に集い、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)校を中心に企画された大型イベントです。9月から実践してきた探究活動の内容を主体的にプレゼンテーションし、多くの高校生をはじめ、高校や大学の先生、さらには専門家からいろいろな指摘やアドバイスをいただき、改めて自分たちで進めてきた研究について振り返ることができました。他校の研究から学ぶべき点も多く、同じ県内の高校生が内容の深い研究を知り、互いに議論する姿も見られました。1年生は来年発表者として参加するイメージをつかめ、先輩の発表にも刺激を受けました。また、午後からは企業や大学のプレゼンテーションもあり、多くの世代で交流を深めながら、自然科学の研究を楽しく味わうことができ、非常に有意義な1日になりました。

今年度の発表テーマは以下のとおりです。

《ポスターセッション》

数学班 「登山で知る運動と身体の関係」「駒間距離と勝敗の関係」

物理班 「砂時計って正確??」「Dilatancy Fantasy ~流体の特性を求めて~」

生物班 「グリーーーーーーーーンヒドラボ」

都市工学班 「風景のお化粧大作戦! ~印象評価による景観構成へのアドバイス~」

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《口頭発表》

化学班 「泥燃料電池ってすごい!!」

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〈生徒の感想〉

中身はともかく、着眼点については評価をいただけたので、自信に繋がった。昔の発表と違い、自分達で内容について理解を深めていたつもりだったが、それでも上手に伝わらなかったので、もっと上手な表現の仕方について考えていきたい。最終発表では、出来る限りのことをして、後悔の残らないようにしたいと思う。(数学班)

今回のサイエンスフェアは、これからの展望を考えるための良いきっかけになった。他校の生徒や教授の質問から、自分たちの説明の至らなさを感じたが、その分、自分たちの研究を客観的に見ることができたのではないかと思う。見つかった課題も多いが、今回得られたことを生かして、最終発表をより良いものにしたいと思う。(物理班)

研究の発表は1年ぶりくらいだったが、去年と比べると今年はある程度グループに貢献できたと思っている。質疑応答の時、神戸総理の1年生からかなり厳しい質問を受け、その時は答えられなかった。しかもその人が、小・中学校の後輩で部活も同じだったのが、ショックだった。それでもその後自分たちで答えを見つけ、少し準備が足りていなかったなと反省した。これを今後の発表に活かせればと思う。(物理班)

サイエンスフェアでは、視点を転換することの大切さを学んだ。私たち生物班は、グリーンヒドラについての研究を行った。しかし、生物を扱うのは難しく、想定外の結果が出た。私たちは、予想と結果が異なっていることをマイナスにしか捉えていなかったが、ポスターセッションを通して多くの人の意見を聞くうちに、一見失敗のように思える結果も、別の視点から見てみると、一概にそうとは言えないことに気付かされた。さらに、それを考察していくことこそ、本当の実験であり、最も興味深いことだと分かった。サイエンスフェアに参加して学んだ視点の転換は、理系に進む上で忘れてはならない大切なことだと思う。この経験を活かして自分たちの研究をさらに深め、最終発表をより充実したものにしていきたい。(生物班)

私たち都市工学班は、大阪大学工学部の澤木教授のご指導のもと、担当の畑中先生に支えられながらこの一年間研究を続けてくることができました。ありがとうございます。私は将来建築系の仕事に就きたかったので、都市工学分野を選びました。しかし予想していた内容と違い、まず都市工学がどのような学問であるかを理解するのに時間がかかりました。また、都市工学は研究に終わりがなく、テーマも他の班に比べて自由に決められた方だと思います。それによって研究の方向性やテーマ決めに最も時間をかけました。しかも話し合うテーマが美しさについてなので、話し合いの内容が段々哲学的な内容になり、言葉の意味、定義づけをしだすなどもはや文系なのではないかと思う時もありました。さらに、実験をするようになるとデータの分析に初めて見る関数を使いまくり、ん?数学班なのかなと思うこともありました。つまり都市工学はとても複合的な学問だということです。様々なことができなければいけないと感じました。個人的に都市工学の研究を通して自分の中の引き出しが増えたように感じました。この引き出しを使いこなせるようになりたいです。(都市工学班)

今回の研究で、僕は班長なのにあまり理解もできていなく、サイエンスフェアはとても不安でした。でも、本番ではしっかり理解し、自信をもって発表できてよかったです。厳しいことも言われ、最終発表までまた忙しくなりそうですが、頑張っていきます。(化学班)

カテゴリー: SGH(学科1期生), 創造科学科1期生   パーマリンク

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