平成27年8月28日「神戸模擬安保理大会」

神戸大学出光佐三記念六甲台講堂において、コース1期生3名とグローバルルサーチ受講生2名が、神戸大学法学部主催「神戸模擬安保理大会」に出場しました。元国連事務次長の明石康先生の講話のあと、今回は「国連創設70周年記念提案」をテーマに安保理の各国代表がスピーチや動議をおこない、議長案の修正を提出し、採決を行いました。今回は議決には至りませんでしたが、「休憩時間」と称する交渉時間で、各国代表が動き回って議論をする姿は非常にエキサイティングでした。本校生徒はナイジェリアとチャドの2国代表として出場し、チャド代表は「ベスト訓令賞」を受賞しました。以下は生徒の感想です。

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ナイジェリア代表として参加した今回の模擬安保理大会、個人的にはとても収穫がありました。まず1番印象に残っているのは、他国との交渉です。早い段階でイギリスと協力できたのは良かったのですが、他の常任理事国と話を詰めなかったために失敗してしまいました。どこの国との交渉をどの順序で進めるかなど、頭が回っていなかった点も多かったです。また、核兵器などのナイジェリアとはあまり関係ない話題では、どう出ていいかわからなかったところもありました。それぞれの主張を通すことで、より複雑化していく議題に振り回されました。また、他国の世界情勢の知識の差や英語力にも舌を巻きました。どこも賢さが垣間見えて、私たちは根本的に力不足だったとも思えます。英語も大事、ニュースを見るのも大事、まだまだ届いていない問題点も多いなと思いました。でも、今日1日参加してみてとても楽しかったです。法学部に入ったらずっとこれができるのかとワクワクしました!70周年で何も決まらなかったのは残念ですが、得たものは大きいです。

昨年、決議案を最後の最後まで粘ったものの採択できなかった心残りがあったことから、今年はもう1度非常任理事国として、決議案を必ず採択することを目標にしていました。そのためにまずは自国の利益のためにポイントを絞って交渉し修正してもらい、その後は決議案の採択のために他国の中立をとっていきました。結果としては今年も決議案は採択できず、昨年と同じ悔しさを残すこととなりました。1年前に最優秀賞である明石康賞を頂いた時にはよく分かっていない私を先輩がすごくリードしてくださって準備から当日の判断力や行動力まで全てにおいて自分の力不足を実感せずにはいられませんでした。そんな先輩のようになりたいと準備などをしてきましたが、今回賞を取ることができませんでした。昨年は準備も不十分でしたが、今年はその反省をもとに自国のことをはじめ、各項目についてや他国のことも調べたので積極的に自信を持って交渉ができました。また今まで「創造」の授業などで学習してきた積み重ねが自分の引き出しを増やしていたことにも気付けました。グループで特に役割分担をしていた訳では無いのに1人1人が考えて動けていてとても良いチームワークでした。今回の模擬安保理大会で結果は残せなかったけれど、1年前の自分と比べて準備から当日の行動力や判断力において成長できたと感じられたこと、「創造」での学びが自分の引き出しを増やしていたと気付けたこと、そして誰かに頼るのではなく自分の力で交渉出来たことが自信になりました。もっと上手く立ち回っていたら、あの提案をしていれば、最後に決議案が採択出来たかもしれないとか賞に届いたかもしれない、という悔しさは残りますが、今回得られたことを機会があれば次の模擬安保理や模擬国連、その他の学習や研究につなげていきたいと思います。最後に参加させていただきありがとうございました!

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今回はナイジェリアとして参加した。要領を得ていた分はやはり大きく、下準備の訓令作成や打ち合わせはスムーズに進み、先輩が居なくても主体的にできたのは素直に嬉しかった。昼前までの前半戦は固くて積極的とはとても言えない姿勢だった。午後から気持ちが本格的に上がってきて、他国が中心になって動いている案でも存在感を残したいと思い、積極的に交渉に出られた。また、多くの修正案の中で、慎重になりすぎることが無かったこと(これは仲間の二人のお陰によるところが大きい)自国の利益だけでなく、一歩引いて客観的に見ながら判断できたのも成果だと思う。詰めの交渉で流れを汲み違い、常任理事国の賛成が得られていない現状に気付けなかったこと、その時点から支持している案に強くとらわれない発想が確信を持ってできなかったことは大きな反省点だ。私にとって、積極性が出て、慎重さといいバランスの姿勢で挑めたのは全体的な良かったところだったと思う。一方で、立場に縛られすぎない考えができなかったのは悪かった点だ。課題としては、もっと相手の立場を理解した上での「仲介」だ。去年より主体的に活動できたからこそこの役割で尽力できたと思う。一極の立場だけでなく、その間に近い立場でも主体的に立ち回れることを目指したい。

今回、模擬安保理大会に参加して思ったことが二つある。一つ目は国際問題に取り組むことは、果てしないようで結構身近なことであるということである。今回はシミュレーションではあったが結構リアリティがあった。このことより、もしかしたら国際問題とは高一の「創造基礎」の社会科学の研究を、地域を変えてしているだけなのかもしれない。正直今回のことからわかったことではないのかもしれないが国際問題の話し合いの現場をシミュレーションとはいえ何も大差ないのかもしれない。まあ、実際の国連では国の利益にかかわることなので適当にはできないのだろうが…。二つ目ははじめて会う人と即座に意見を交換し共に答えを見つけることはとても難しいということだ。去年も同じことを思ったが、やはり初めて会う人とは喋りにくいし、お互い気を使いあってしまう。しかし、この世界ではそう少なくない出来事のはずなので、将来このような国際的な仕事に就いたときには、さらに多くの人々と交流して意見交換をしなければならないなと思った。同じチャド大使のパートナーには訓令からスピーチまで色々と頼りっぱなしだった。自分の力でできたことは一体なんだったのだろうか?なんて思ったが、あの場に行って行動したことが自分の成長に繋がるのだとわかった。

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平成27年8月18日創造基礎B FW「空き地活用」

新長田駒ヶ林において、「空き地活用」をテーマに研究を進めている8班が、空き地活用のラフ案を駒ヶ林自治会長に提案しました。ブルーシートで応急措置をしている空地をアート作品として活用する案を考え、自治会長に承諾をいただくために面会をしました。以前よりお世話になっているスタヂオ・カタリストの角野さんとNPO法人芸法の小國さんの助言もいただき、近隣の方に参加してもらうワークショップ形式の計画案を提案しました。自治会長の承諾をいただき、実際にワークショップとして活動するために現場となる空地の確認に行き、活動場所や準備物など実施に必要な準備について検討しました。ブルーシートで覆った部分は足場が不安定であることや釘が刺さった木材など一部危険なところがあったため、参加者の安全を配慮するためにどのようにしたらよいか、事前準備として何を行わなければいけないかなど、9月13日(日)に実施するまでの計画を話し合いました。角野さん、小國さんとの打ち合わせ終了後、実際にワークショップに必要となる材料の購入のために価格などをアグロガーデンにて確認しました。以下は生徒の感想です。

IMG_3152 01 02 03「ブルーシートでアート(案)」についての意見や感想です。「ブルーシートでアート(案)」というのは、雑草が生えないように大きなブルーシートがかぶせられた空き地で、そのブルーシートの青色を背景に、空き地にある大きな石や折れた木などに色を塗って、空き地をアート作品にしよう、というものです。角野さんや小國さんとの話し合いでは、この案を下町芸術祭連携企画とし、「駒ヶ林水族園」を題名に、参加していただく一般の方々にも海(水中)にすむ生き物などを石に水性アクリル塗料を用いて描いてもらうものにするという意見が出て、それに決まりました。作品にストーリーを付けたり、見本となるものをあらかじめ作っておいてもよいそうです。

準備として、次のことを考えました。使う塗料について、塗料は、最初はペンキや絵の具を想定していましたが、芸法の小國さんによると、耐水性にすぐれ5年ぐらいもつ水性アクリル塗料がよいそうです。ただ、石や木に直接塗るので、うまく塗れるか、また発色はどうなるかは実際に試してみないと分かりません。企画を実施するうえで注意すべきことは、まわりが入り組んだ路地で迷いやすいため、企画を実施する空き地がどこにあるのか誰でも分かるようにする。救急セットを用意し、休憩スペースを確保する。ブルーシートの上は不安定なので、ブルーシートに乗れる人数、人の配置に注意する。子供が安全に作業をできる場所を確保する、などです。

この企画は、9月13日を予定しています。前日などに事前準備をおこないます。今のところは9月10日16:00~空き地で準備等をする予定です。

今後考えること、やるべきことは、まず、企画の流れや手順、タイムスケジュール、連携企画のより具体的な内容(開催時間など)や準備物、当日の役割分担を考えてまとめ、角野さんに確認していただき、アドバイスをもらう。次に、用意するものの合計金額を見積り、まとめる。解散後に近くにあるホームセンター アグロガーデンを班の皆で訪れ、使う道具の値段を見てきました。これは費用の見積もりに活かします。

今日のフィールドワークで、今後何をするかの見通しがつきました。話し合いも円滑に進んだと思います。連携企画の本番まであまり時間がなく、準備などで忙しくなることが予想されますが、参加された方々に満足していただけるような、素晴らしいものに仕上げたいです。

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平成27年8月15日グローバルリサーチ FW「バングラデシュ行政官懇談会」

尼崎小田公民館において、グローバルリサーチ受講生の1年生6名が、関西学院大学高大接続プロジェクト「バングラデシュ人民共和国行政官との懇談会」に参加しました。はじめにバングラデシュの行政機関で「改善」の実施を促すJICA主催のプトジェクト「IPS-TQM」でメディア開発部門を担当されている今井学士氏から、「日本人から見たバングラデシュの紹介」をテーマで首都ダッカの様子を写真を見せながら紹介してもらいました。今井さんはバングラデシュを「カラフル」「エネルギッシュ」「優しい」という3のキーワードで紹介してくれました。

次に、グループに分かれ、バングラデシュ行政官の方々と懇談会を行いました。前回のマラウィーの行政官との懇談会と同様、英語での質問会となりました。水の問題や経済発展の状況についてなどを質疑応答しました。

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以下は生徒の感想です。

バングラデシュと日本は全然違うということを学んだ。町の構造も、道路も公共の場での人々の対応も日本とは全く違っている風景に驚かされた。面積に対し人口が多いのかなと思われるところもいくつかあった。その中で、多くの人が自分たちの利益を求めていることで、日本と大きく違いが出ているようにも見えた。まだあまり技術が発達していないために自国の商品を他国の商品に負けないよう工夫した分かりやすい広告などをみると、現地の人々の努力や苦労が垣間見れたように感じた。日本と比べ治安が悪い分、日本よりも沢山考えて沢山努力しているのかなと思う。その点先進国である日本は成長し過ぎたがゆえに年々努力を怠ってきているようにも感じられた。グループワークでは、バングラデシュにおける学習過程と日本の過程を比べたりしました。思った以上に義務教育の年数などが日本と違っていて驚きました。英語が分かると思われてほとんど通訳さんが何も言わなかったので所々何を言っているのか理解できなかったので、もっともっと英語を勉強して現地のことを学びたいなと思いました。

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前回のマラウイ共和国のときよりも、発言する勇気を出せたことが自分でも本当に嬉しかったです。上手く通じる英語にすることが出来なかったりもしたけど、頑張って質問した分、自分がこの会に参加している意識が高まったのか前よりも関心を持って話を聞けたし、全体を通して楽しかったです。今井さんが「キーワード」としてもあげていたように、写真がどれもカラフルなのは少し意外に感じたけど本当にエネルギッシュなのが伝わってきて良いなあと思いました。日本では既にないインフラの広告や、とにかく存在をまず主張しなければいけない広告を見たときはまだまだ発展できていない印象も受けたけれど存在から一歩進んだ価値を含めた広告も見て着実に努力して進んでいるんだ、ということに気付かされました。日本の職員が現地で日本のバスを見つけて驚くほど世界中のバスが走っているとのことなので、私もその光景を実際見てみたいです。2グループに分かれたあと聞いたことで特に印象に残っているのが学校制度の話です。一定の学年になったら国の試験に全教科合格しないと進級できない、というのは厳しいなあと思ったし、10教科もあって宿題も多くて、それでも皆家の手伝いなど仕事もしていて同い年やもっと小さい子どもが私なんかよりずっとずっと頑張っていて、急に何でもやるのは難しいけれどせめてもう少し色々なことを頑張りたいと思いました。

最初のバングラデシュの講義では、日本と大きく異なっていて、道路の整備状況がマラウイの時と同様ほとんど整っていないことが分かった。また大きな広告も日本では決まった所しかなかったりするのでその数に驚いた。面白いと思ったのが夕方仕事が終わったあとにながめている人が多いということです。その理由は、娯楽がないからだそうですが、私なら真っ先に家に帰るのになと思いました。バングラデシュの人はみんな売ることに必死でディスプレイがとても上手だと分かった。それが自分たちで考えたものだと言っていたので感心しました。グループトークでは今まで英語をはなすことに戸惑っていたけど、だんだん話そうとする思いが強くなりました。もっと英語を勉強して他の国の人や、異なる文化の人と会話したいと思います。他校の高校生の人はやっぱり発音がとても上手で難しい質問をしていたりもしていて私もそんな風になりたいなと思いました。

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平成27年8月9日~11日グローバルリサーチ「Future Global Leaders Camp」参加

大阪大学 豊中キャンパスOSIPP棟において、グローバルリサーチを受講する2年生1名が大阪大学主催の「Future Global Leaders Camp」に参加しました。9日の午前には社会課題に関する講演を聞き、午後からはグループに分かれ、グループで取り上げる社会課題を決定しました。10日は午前中に法学部のオープンキャンパスに参加、午後から11日にかけては社会課題の解決に向けての探究活動を行いました。11日の夕方には発表が行われ、本校生が参加する班は10班中2位となり、表彰を受けました。以下は生徒の感想です。

今回のキャンプで、国際問題に対する興味がさらに深まった。全国から集まった高校生と世界が抱える問題をさまざまな視点から考え、考察するのは難しかった。しかし、普段はこのような国際問題を他の人たちと共に考えるという機会がなかったので、今回のキャンプはとても貴重な経験となった。私達の班は、「限りある資源のなかでの貧困開発」をテーマに発表した。先進国の有り余る生活必需品を途上国に分け与えることで貧困に苦しむ人々を救えるのではないかと考えた。しかし、思っていたよりもデータが見つからず、自分達の仮説を証明し、解決策を現実的にするのは大変だった。しかし、班員から出たアイデアで、何とかプレゼンテーションをまとめることができた。これは、私一人では絶対にできないことだと思った。また、講義、学部生のプレゼンを通して英語力の重要性を感じた。私は将来、国際問題や国際関係を学び、それをいかせる仕事に就きたいと思っている。だからこそ、今回のキャンプに参加してよかったと思っているし、これから頑張ろうと思った。

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平成27年8月10日創造基礎B FW「子育て空きスペースの活用」

長田神社前商店街において、「少子化と子育て」について研究している4班が、長田神社前商店街振興組合の村上氏の紹介で文具屋の杉原氏からお話しを伺いました。以下は生徒の感想です。

今日は商店街でプレイルームの企画をしている方のお話を伺いに行きました。 今、空きスペースがたくさんあるので何か企画を持ち込めば実現できるそうです。これから自分達はこのスペースを活用できるような企画をしたいと思います。例えば新湊川の生き物の説明パネルを作るなどです。

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平成27年8月9日創造基礎B FW「アスタこども市場」

アスタくにづか3番館において、「少子化と子育て」というテーマで研究している4班が、アスタくにづか3番館地下テナント会主催「アスタこども市場」のボランティアスタッフとして参加しました。「こうこくだいりてん」と「おにくやさん」のブースの切り盛りを任され、子どもたちと一緒に展示物の作製や販売をしました。このイベントについて、主催者の西村川魚店代表取締役 西村大輔氏は「子どもと商店街が顔がわかる関係になって、子どもが気軽に商店街に立ち寄っておしゃべりしたり、買い物できるきっかけづくりをしている」とおっしゃっていました。以下は生徒の感想です。

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今日はアスタ夏のこども市場のボランティアに参加しました。午前中は会場の設営や準備の手伝いなどをしました。午後に入ってからは子供達の職業体験をサポートする役割をしました。僕たちの班は広告代理店の職業体験の係につきました。このコーナーでは子供達が、商業施設に飾るかざり付けをつくっていました。子供達の作業の手伝いや体験の受け付けなどをしたのですが予想以上に大変でした。今回のボランティアを通して思ったことがいくつかあります。一つめはこのイベントを通して子供達や親の交友関係が広がると言うことです。また地域のお店の人との関係も築くことができると思います。二つ目はこのようなイベントを行う大変さです。僕たちの班もいずれはイベントを行い育児の手助けをしたいと考えています。なので、今回のボランティアを通してイベントの準備のことなどを知ることができてよかったです。

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平成27年8月8日グローバルリサーチ FW「すべての子どもにやさしい世界を」

神戸市立海外移住と文化の交流センターにおいて、グローバルリサーチ受講生(1年生)5名が、ユニセフ国際セミナー「すべての子どもにやさしい世界を」に参加しました。はじめに日系ブラジル人3世で中学校教諭の伊木ロドリゴ先生の講演を聞きました。ロドリゴ先生は1996年に10才でブラジルから来日し、言葉の壁にずいぶん悩まれたそうです。そして、15才で白血病を患いながらも生きるために必死に治療にしている最中に、日本の自殺者3万人のニュースを見て、生きることや夢を語ることの大切さを伝えるために教師を目指されたそうです。会場にはたくさんの日系ブラジル人の子どもたちが参加しており、ロドリゴ先生は「Think,Try,My way,Dream big」と子どもたちに語りかけました。

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次に、松原ルマさんから日系ブラジル人としてのアイデンティティーの難しさについてお話がありました。ルマさんは9才のころに母(松原マリナさん:関西ブラジル人コミュニティーCBK理事長)に連れられて母語教室に来たが、ほとんど生まれも育ちも日本のルマさんはなじめず、中学入学と同時に母語教室をやめたことを告白されました。続いて、グループに分かれて議論しました。本校生徒は「在住ブラジル人として~大切にしてきたこと~」「聞いて聞いてロドリゴ先生~わたしたちの夢」「CBKが支えてくれたこと~将来に描いた希望の道~」のテーマに参加し、意見交換を行いました。

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以下は生徒の感想です。

今回は本当に参加してよかったと思いました。特にロドリゴさんのお話は心に強く残るものでした。10歳という歳で日本に来て、たくさんの苦労をされているなかで夢を叶えていて、私ももっと頑張ろうと思いました。またイギリスに留学するという新たな夢も叶えようとしていて本当にすごい人だと思いました。グループトークでは私と同じ歳でも全く異なる境遇である内山さんの話を聞くことができました。その話ではやはり信頼関係が大切だと言っていました。しかし島国である日本は他の国ほどハーフの人や日本に住む内山さんのような外国人の方を受け入れる制度がなく配慮がない。少しでも内山さんがされてきた苦労をする人が減るように日本はもっと考えていくべきだと思います。最後のロドリゴさんのお話では病気と死以外は努力で何とかできると言っていたのが印象です。しかし三万人の人が一年間に自殺しているという日本です。私も自分ができることをして、誰かの役に立ちたいと思いました。ロドリゴさんの話でまだまだ自分は頑張れると思えるようになりました。自殺したりする人が少しでもへって欲しいと私も思います。

伊木ロドソゴ先生の話で、病気になりながらも自分よりも他人のことを考えて行動し、自らの夢を変え実現させている姿に強く感銘を受けました。今自分が勉強しているのは、他でもなく自分のためなのだということを教えて頂きました。グループワークでは、内山ジュリアナさんを中心に、内山さんの将来や今までの事だけでなく、日本とブラジルの違いや日本の体制の話をしました。その中で、日本は受け入れると言いながら受入体制が全然整っていないという話題が挙げられました。また内山さんの人生の中で、日本人の血で、ブラジルで育ったがために、ブラジルでは「お前はブラジル人じゃない」日本では「あなたは日本人じゃない」と言われ、いじめられた経験があるらしく、それを聞いてそのような思考回路を中学でもする日本人の子どもはまだまだ幼稚なのだなと思うと嘆かわしくなりました。日本人だけでなく、もっと全国、世界中でいじめをなくすための対応等をすべきだと思います。いじめの概念は差別にも通じるものがあり、その境遇にある人々の心情を理解しなければ難民受け入れや、その対処もできないと思います。

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平成27年8月5日東京未来フロンティアツアー 2日目

事前に選択した6つのコースに分かれてツアーのメインになる2日目の研修を行いました。各コースとも研修先で非常に温かく迎えていただき、実りのある研修を行うことができました。

コースⅠ:アジア経済研究所・日本ASEANセンターへの訪問学習(11名)

1.アジア経済研究所

主任研究員・藤田麻衣氏による講義および付属図書館見学

2.日本ASEANセンター

広報担当官・貫山淳子氏による講義

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コースⅡ:㈱東芝・共同通信社への訪問学習(11名)

1.㈱東芝

営業担当部・西村和孝さんの講義および東芝未来科学館の見学

2.共同通信社

本校OBである社長室長・豊田正彦さんの案内で、海外特派員との対話および国際報 道についての講義

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コースⅢ:㈱東芝・国連UNHCR協会への訪問学習(10名)

1.㈱東芝

営業担当部・西村和孝さんの講義および東芝未来科学館の見学

2.国連UNHCR協会

代表者・中村恵さんとインターン研修中の大学生とのディスカッション

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コースⅣ:㈱東芝・日建建設総合研究所・アジア開発銀行への訪問学習(11名)

1.㈱東芝

営業担当部・西村和孝さんの講義および東芝未来科学館の見学

2.日建建設総合研究所

松村茂久主任研究員による講義

3.アジア開発銀行

玉置知己駐日事務所長による講義

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コースV:㈱東芝・東京大学医科学研究所への訪問学習(12名)

1.㈱花王

花王すみだ事業所を訪問し、化粧品工場、ヘアケア研究所を見学

2.東京大学医科学研究所

本校OB田原秀晃教授の講義および研究室見学

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コースⅥ:物質・材料研究機構への訪問学習(11名)

1.物質・材料研究機構

本校OB魚崎浩平ユニットリーダーの講義および実験実習

3日目はいくつかのグループに分かれて班別研修を実施し、新幹線で帰神しました。新神戸駅到着後解散式を行い、3日間の研修を終えました。

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平成27年8月4日東京みらいフロンティアツアー1日目

新神戸駅に集合し、新幹線で東京へ向かいました。東京駅到着後、コースA,Bの2つのコースに分かれ、1日目の研修を行いました。

コースA:統計数理研究所・極地研究所・国文学研究資料館・国語研究所への訪問学習(44名)

1.各研究所の講師からの講義

極地研 牛尾収輝准教授「極地から探る地球と宇宙の姿」

国文研 太田尚宏准教授「旧家に残る文書の整理と保存」

国語研 籠宮隆之特任助教「ことばの伝えるもの」

統数研 坂田綾香助教「スパース性に基づく情報処理の整理」

2.施設見学

極地研 → 国文研 → 国語研 → 統数研

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コースB:㈱味の素・㈱丸紅への訪問学習(22名)

1.㈱味の素

CSR部・栗脇啓専任部長による講義

2.㈱丸紅

中高生総合商社講座受講および本校OB崎島隆文顧問による講義

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平成27年8月3日創造基礎B FW「伍魚福」

長田区野田町にある伍魚福本社において、「長田の食材を使った非常食」をテーマに研究している7班が、株式会社伍魚福代表取締役社長 山中勧氏を訪問し、「ぼっかけ」を使った非常食の提案を行いました。山中社長からはマーケティングやコンセプト、販路など商品開発のイロハを丁寧に教えていただきました。また、「いかなごの釘煮」の歴史や自社商品に対する思いも教えていただきました。以下は生徒の感想です。

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今回のフィールドワークでは、非常食を作るにあたって必要なことを知るために、(株)伍魚福の代表取締役社長・山中勧さんを伺いました。私たちは前回のフィールドワークを終えた後、どんな非常食を作るか話し合い、手軽で日持ちもするフリカケを作ることに決め、今回に臨みました。しかし、実際に山中さんにお話を伺うと、現時点ではまだまだ話し合いや考え方が浅いという部分が浮き彫りになりました。「具体的にどのような味、食感のものがよいのか。保存の期間や方法はどうするのか。」などについて深く考えてくること。そして、災害の被害についてもっと多くの情報を知ること。このようなことが、今後の課題として挙げられます。山中さんは今後もお話や相談を受けてくださるそうなので、次回伺うときには、より深く、具体的な案と見通しを考えておきたいと思います。

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