12月17日(金)夕方~18日(土)午前中にかけて、有志生徒による防災宿泊訓練を実施しました。
(1)避難所へ持ち込む物品チェック
☆ 持ち込み品の必要性などについて考える
☆ 「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」の違い
(2) 夕食作り
☆ 牛乳パックでお米を炊く
☆ 段ボールで間仕切りや、寝具として活用する(製作)
(3) 講話・実技
『現役消防士による、さまざまな災害時・緊急時の対応』
(4)避難所運営シミュレーション (グループワーク)
12月20日(火)防災訓練・防災ホームルームで実施する内容と同様
(5) 朝食 7:00~8:30
☆ 保存袋を活用しながらパンケーキ
<生徒の感想(抜粋)>
印象に残っているのは消防士の方に、倒れている人の対応を教えてもらったことでした。毛布で作る担架や、運び方、意識がない人にはどうすればいいかなど、緊急時対応の次に進める行為を学ぶことができました。2年・F
小さい頃から神戸に住んでいるので、阪神淡路大震災を体験した方から話を聞いたり、学校の近くの慰霊碑に、花を手向けたりする機会がありました。今までも防災関連のボランティアにも参加したこともあり、今回も参加を決めました。牛乳パックでお米を炊いたり、段ボールを使って避難所の間仕切りを作ったり、消防士の方のお話を聞きながら、色々と考えました。でも、実際に災害が起きたときは、もっと色々なことに困るだろうし、私たち高校生も川へ水を汲みに行ったり、名簿を作ったり、ケガをしている人の治療を手伝ったり、そんなことをしなければいけないと思い、そのために自分がどういう行動をするのかを考える、良い機会でした。またこのような機会があれば、体験したいです。 2年・K
密度の濃い2日間でした。プログラムの中に、牛乳パックで夕食作りがありました。『こんなもので炊けるものなのか、失敗してご飯がなかったらどうしよう』と不安しかありませんでした。牛乳パックの端が燃えてしまうハプニングもあったけど、最終的にはお米が炊けたときは感動もしたし、とても嬉しかったです。いざ、災害が起こった時も慌てずに、自分が率先して行動できるようにしたいです。1年・S
1泊2日という短い時間だったけど、たくさんのことを学ぶことができました。牛乳パックでお米を炊くことは印象に残っています。最初は本当にこれでできるのか不安だったけど、色々自分で考えながら工夫しながらメンバーと協力して出来たときは、嬉しかったです。1年・Y
牛乳パックでお米を炊いたり、ダンボールを敷いて寝たのも初めてでした。消防士の方から女の人でも力を入れずに、倒れた人を運ぶ方法やAEDの使い方も聞いて、色々と学びました。ダンボールで寝ながら思ったのは、今どれだけ恵まれた環境で過ごしているか、よくわかりました。 1年・T
普段、防災のことについてあまり考えないのですが、今日の内容をきっかけに、考えなければならないと思いました。まず、家で避難場所(学校)に持っていくものを選ぶのに、30分もかかってしまいました。実際の時に、30分もかかっていたら、命にかかわると思います。部屋割りのシミュレーションもすごくためになりました。考える機会があってよかったです。ある程度楽しみながら、普段では経験できないことができた訓練だったので、これからも続けた方がいいと思いました。 2年・T
<教員の感想>
どのようなプログラムを準備すればいいのか、悩みました。初めての試みとはいえ、少しでも生徒達の中に、知識を残し、知恵を生むようなネタを考えたつもりです。そして『簡単な指示で、自分たちは取り組める力と考える力を持っている』ということに気付いて欲しいというのが、我々のねらいでもありました。災害時は生徒も我々もお客様ではなく、地域の人と助け合うことが必要だと認識してくれたのなら、今回の目的は達成できたのかもしれません。