北高 校長室から 211 北高にタブレットとプロジェクタが

先週末と今週末の土日計4日をかけて、普通教室(ホームルーム教室)で工事をしています。教室内にプロジェクタとスクリーン、そして Wi-Fi 機器を設置する作業です。

もちろん、普段の授業で使うもので、タブレット82台とともに、このたび神戸北高校に導入されるのです。いよいよです。まだ工事途中の状態ですが、プロジェクタについては、どんな感じのものか下の写真で分かっていただけると思います。

スクリーンについては、マグネット式で黒板に簡単に脱着できるタイプです。しかし、このプロジェクタは、必ずしもスクリーンを必要とせず、黒板に直接投影して使える高性能なものです。プロジェクタ(とスクリーン)は、全14ホームルーム教室に設置されます。

かなり大きく、見るからに重そうなので、壁面への固定は頑丈にする必要があります。言うまでもなく、現段階の最新鋭機種です。このような設備は、学校によってはもっと早くに導入されたところもありますが、このICT機器の世界、1~3年も違えば、性能は桁違いに変わることがあるので、必ずしも早い導入の方が良いとは言えないかも知れません。最後の写真のコントローラー/インターフェイスですが、黒板に向かって左下に設置されます。

タブレットは、今回は82台導入されます。写真は届いたばかりの状態。保管はもちろん厳重に管理された場所に。

これらのタブレットは、いわゆる「Wi-Fi」でネットに接続します。その「無線アクセスポイント」を教室内に設置する工事も行っています。この無線アクセスポイントは、全14ホームルーム教室のほか、特別教室など10教室にも設置されます。

完成後は、家庭での W-Fi 環境と似た状態になります。今は「Wi-Fi」と呼び、建物内はもちろん、外に出ても大抵の場所で Wi-Fi 電波が飛んでいて当たり前のように使えていますが、20年ほど前は「無線LAN」という呼び名で、学校内など、限られた場所でしか使えませんでした。

約20年前、西暦2000年頃とすると、スマホ/タブレットは言うに及ばず、「ケータイ」でも、docomo の i-mode ができた直後でしたね。今は、「iモード」と聞いてすぐ分かる人がどれだけいるか(笑)。

間もなく北高でも、授業でスマホ/タブレットを使うことが当たり前になります!
「授業でタブレット使うとは、先進的だね」ではなくて、黒板などと同じ「普通の教具」になるのです。もっとも、黒板と違って、タブレットのできることは無限と言えますが。

それから、私が赴任した昨年度以降、「ぜひとも各教室にプロジェクタ/スクリーン(か大画面テレビ)の常設を!」という強い要望が何人かの教員から出ていました。それらの教員は、既にプロジェクタ/スクリーンを「普通の教具」として使ってきていたわけです。今回、その要望は完全に叶えられます。


少し話が逸れますが、下に掲載の PDF 資料は、「3~6月の臨時休校中の北高でのネットを駆使した教育活動」について私がまとめたものです。県教委に提出し、全県の校長・教頭宛てに、他校の同様の資料とともに配付されたものです。

「同業者」用の文面なので、それ以外の方には分かりにくい部分もあるかも知れませんが、あの臨時休校期間中の大きな混乱の中で、北高でどんなことをしたかの「記録」としては役立つかも知れません。

この資料の最後に書いた G Suite for Education (ジー・スイート)ですが、苦労して使えるようになる準備をしていたところ(ドメインは取得し、あと一歩になっていた)、何と、先日県教委から連絡があり、全県立高校に導入するとのこと…。いいのか、悪いのか…いや、いいに決まってるけど、それならそれで、もう少し早く言って欲しかった…。そしたら、「無駄な時間」が生まれずに済んだのに…。


さて、今日(8月30日)で北高での工事は終わります。工事は完成しても、学校内の取り決め作成などが少し追いついていないのですが、それでも、遅くても10月には、授業でタブレットやプロジェクタが使えるようになります。

私は、これらタブレットやプロジェクタを「普通の教具」として用いて授業ができるゲンダイの先生方が、とっても羨ましいです。

兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥