北高 校長室から 212 「里山づくり」#9

コロナによる臨時休校~夏休み短縮により、「いま何月やったっけ?」と季節感が狂うことがよくあります。今は9月初め、本来なら夏休みが明けた直後です。しかし今年は、2学期が始まって2週間も経過しています。が、「暑さ」だけは、まだまだ夏休み中並み。

そんな真夏の環境の中、今年度3回目となる「里山づくり」を行いました。ご指導くださるのは、いつも通り渡辺さんと中川さん。北高生は、女子ハンドボール部が今日の担当です。

今日は私も参加しましたが、ほかには教頭先生、女子ハンド顧問、生徒指導部の先生でした。それに加え、今日は唐櫃中学校から、校長先生をはじめ2年生の?先生数人も来られていました。これは、今年度「トライやる・ウイーク」が中止になったことに替え、体験授業として、北高の里山づくりに似た活動を来月実施されるからです。

唐櫃中学校2年生は2クラスなので、北高の里山づくりより人数が多くなるのですが、渡辺さんたちは引き受けられ、今日は、実際にどんなことをしているのか、見に来られたのです。

今日前半の「授業の部」(←私が勝手に名付けた)では、「セミの抜け殻」について学びました。まず、木々に残っているセミの抜け殻を採集します。最も多くは、20個近く採った生徒がいました。セミの抜け殻は、お盆頃がピークとのことですが、その後時間の経過とともに落ちてしまいます。なので、見られるのは、せいぜい秋の終わり頃までです。

次には、渡辺さんが準備してくださったスケールによって、大きさを2種類(24mm角より大きいか小さいか)に選別します。抜け殻といっても、「ムシ」だといってギャーギャー騒ぐような生徒はいませんでした。

分別が済むと、ルーペで形を観察し、大きさ(種類)の違いについて説明をしてもらいます。上の写真でいうと、右側のサイズが小さくて数が少ない方は、ヒグラシとのことでした。ヒグラシは、神戸の都心部ではなかなか見られないそうです。この辺りでも数の違いは圧倒的ですね。

下のカタツムリについても、渡辺さんに教えてもらったり、ルーペで観察したりしていました。そのほかにも、森の中では、色々な植物が育っていました。

「おやつタイム」(いつもありがとうございます)をはさんで、後半は森林保全作業。今日も鎌による草刈りでした。

この季節でも、この里山に入るのに短パンや半袖は厳禁であります。その理由の一つは、蚊などに刺されないようにするためですが、今日ある先生は、顔を何箇所も刺され、腫れて悲惨な状態になっていました。私は「ムヒ」(系の薬)を持ってきていたので、すぐに塗ってあげましたが、なぜあの先生だけあんなに集中砲火を浴びたのか…。

次回約一ヶ月後には、暑さはましになっているでしょうか。今日も本当に暑い中、渡辺さんと中川さんをはじめ、女子ハンドボール部のみなさん、先生方、お疲れさまでした。

兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥