北高 校長室から 213 タイの日本語教師決まりました!

6月9日に「タイの交流相手校が、切実に日本語教師を探している」と皆さまに呼びかけました。さらに、「北高メール」によって本校関係者にお聞きしただけでなく、広く世間の方々の目にも留まるよう、ツイートもしました。

結果から先に言うと、タイでの日本語教師は見つかりました!
もう間もなく(渡航に必要な書類が整い次第)タイに渡られることになっています。

実は、本校生のお兄さんです。あのブログから約1ヶ月後、「やはり誰もいないか…」と諦めかけていた頃でしたが、3年生のW君のお母様から電話をいただきました。W君のお兄さん(20代後半)が、北高ブログを読んで詳しい話を聞きたいと言っているとのこと。

お話を聞けば、適任であるように思えました。たとえば、タイやマレーシアなどを一人で「バックパック旅行」された経験があるだとか、そもそもタイなどの国に興味・関心をお持ちだとか、また、お勤めの会社は1年単位で休職ができる等々。

お母様も、「若いときにしかできないことだから」と大変理解を示されていました。実は、私も同様の考えで、私自身(条件が許せば)このお話に応募したい思いさえありました(笑)。でも、この件は、人の人生に大きな影響を与えかねないことなので、現在の私の立場では、慎重にことを進める必要がありました。

その後、私は「取り次ぎ役」となり、タイの交流相手校の先生に概要をお知らせしました。そして、しばらく当事者同士で話を進められ、先日、無事に話が決まりました。本校としては、渡航に必要な書類のお手伝いをしました。

最初正直には、(タイでの日本語教師の話は)ちょっと難しいかなと思っていましたが、最適な方が出てきてくれて本当に良かったです。と同時に、Wさんが羨ましいですね! ぼくも行ってみたい(笑)。

タイに行かれてからのご活躍の様子は、相手校の先生を通じて入ってくるはずなので、またここでご紹介したいと思います。


本日、「国際交流」とか「外国」というキーワードで、もう一件お話があります。こちらは、本校の教員のお話です。

コロナの影響で今頃ご紹介する結果となりましたが、本校の数学の教員が今年度4月から、文科省によってマレーシア政府(マレーシア国立大学)に2年間派遣されることになっていました。

現地での仕事の内容は、マレーシアから公費で日本に留学に来る学生の「予備教育」です。つまり、実際に日本での留学を始める前に、日本人教員が出向いて早く日本に適応できるための教育をするのです。授業は日本語で行われるわけではなく、殆どが英語だと思います-その教員は、数学ながら英語も話せます。

お分かりのように今年4月というと、海外(マレーシア)に渡航できるわけはなく、5ヶ月も足止め状態になっていましたが、今月無事にマレーシアに渡って予定通りの仕事を始められることになりました。向こうで落ち着いたら、やがてこの北高ブログに現地から直接投稿してもらうことにしています。楽しみですね。

手前味噌で申し訳ありませんが、今回マレーシアに派遣される教員は優秀です。優秀だから文科省に選ばれました。「そんな優秀な教員をなぜ外に出すか。北高で教えてもらう方が北高生のためになるのではないか」と考えられる方もあるかも知れません。しかし、彼は、2年間の経験を基にさらにパワーアップして北高に戻ってくるのは間違いありません。だから、少し長い目で見ていただくと、この2年間の派遣によって、より大きく北高に寄与できるのです。

もっと言うと、私自身、若いときから「海外志向」が強く、就職活動では「海外で活躍したい」と言い続けました。教員としては、はるか昔ですが、文科省(当時は文部省)から連合王国(イギリス)に派遣されました。なので、同じ思いを持つ教員は応援したいとの気持ちがあるのです。

以上、北高関係で2名、「海外に教えに行く人々」をご紹介しました。

兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥