6月7日は、本校の創立記念日です。今年で94年目を迎えることになりました。
【開校の経緯・創立記念日の由来】
本校の前身、(旧制)兵庫県立加古川中学校の設置は、旧加古郡・印南郡の長年にわたる要望であり、1905(明治38)年の県議会で「中学校増設ニ関スル意見書」が議決されました。(当時、県立の中学校は、神戸・姫路・豊岡・龍野・柏原・洲本・伊丹・小野の8校でした)
しかし、県財政の都合で見送られ、各町村長の奔走により設立、建築起工が決定されたのは、1923(大正12)年のことでした。
第1回の入学試験・入学式は、(旧制)県立加古川高等女学校(現 加古川西高校)で行われ、新築校舎1棟が完成し授業が開始されたのは、1924(大正13)年4月でした。
1928 (昭和3)年、学年進行により5学年がそろい、5月に校旗を制定、6月7日に盛大に開校式を挙行しました。当日午前の式典に続き、午後から祝賀会、夜は楽隊を先頭に全校生(700名)が、提灯行列を繰り出したそうです。
1948(昭和23)年4月1日、学制改革により新制高等学校に移行し、「兵庫県立加古川東高等学校」と改称されました。同年7月、旧制高等女学校から移行した加古川西高等学校と、職員・生徒を折半し、男女共学を実施し、現在に至っています。
開校は1924(大正13)年4月1日であり、創立年数もここから起算しますが、創立記念日は、開校式が行われた6月7日としています。
現在の校訓は「自治創造・明朗親和」ですが、旧制中学時代の校訓は「質実剛健・自治創造」でした。「自治創造」は、一貫して本校の伝統として重んじられています。生徒会を中心とした諸行事、ホームルーム活動を見れば、そのことがよく分かると思います。服装についても、旧制中学から新制高校に変わって数年は「規定」ではなく、生徒たちによる自主的な「申し合わせ」でした。
生徒手帳の冒頭に、「正を愛し、邪を排し、自己の良心と責任において」からはじまる「生徒綱領」が掲げられています。校訓の内容を展開したものですが、極めて格調高い文章です。この機会に改めて、読み味わってみてください。
そして、3万人余の「先人を超えて新しい文化を創造しつつ進歩向上していく」決意を新たにする日としたいものです。
旧制加古川中学 正門