LETTER  ~ 親愛なる皆様へ ~25  女子バレー 春の風をつかむ

11月11日(火)
 11月9日に行われた、春高バレー県予選女子決勝。春の総体で負けた相手です。選手はもとより、保護者も顧問もこの大会に向けて、様々な苦労を乗り越えてきました。
 ゲームは第1セット第2セットと続けて失い、もう後がないところまで追い詰められました。
ところが
第3セットに入って選手たちは粘りを見せます。決して諦めるなと監督からの声。生徒たちも応援団も誰一人諦めてはいません。第3セットは大差をつけて取り返しました。
 私はゲームの間、心の中で「このチームに、もう1セット試合をさせてください」と祈っていました。思わずそれが口に出てしまい、隣で応援していた先生から「もう1セットではなく、最終セットまでいって逆転しますよ」と言われました。
 もちろん逆転を願いながら、でも、その時の私は、この素晴らしい試合を、そして素晴らしい選手たちを、もっともっと見ていたいという思いでした。
 そして、ついに2-2に追いつき、最終セット。応援席も声の限りに声援を送っています。ゲームは相手にリードを許したままコートチェンジ。目の前で選手の緊張や、集中力が伝わってきます。
 そのとき
 氷上高校の選手にも、日ノ本学園の選手にも、本当にありがとうという思いが湧き上がってきました、それと同時に涙も湧き上がってきました。

そして
なんとなく、本当に、なんとなく、
「風が吹く」
 という思いがしたのです。

体育館の中に風が吹くはずはないのですが、氷上高校の選手たちがこの風をつかんで、勝利をつかむイメージが頭の中に広がったのです。
 結果は大逆転勝利で春高バレーの切符を手にすることができました。
 
 選手のみんな本当におめでとうございます。コートに立つ生徒も、サポート役に徹する生徒もみんなが自分の役割を果たしていました。素敵なチームです。
 春高でも、春の風をつかんで高く高く舞い上がってほしい。

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