施設実習を終えて 〜失敗から学ぶ、未来への一歩〜

7月30日(水)から8月1日(金)までの3日間、丹波市内4か所の高齢者施設にて、介護職員初任者研修の一環として施設実習が行われました。

初めての現場での実習。生徒たちは緊張の中、これまで学んできた知識や技術を実際の介護現場で試す貴重な機会となりました。しかし、現実は教科書通りにはいかず、利用者の方との関わりがうまくいかなかったり、持ち物を忘れたり、「報告」「連絡」「相談」ができないなど、さまざまな「失敗」も経験しました。

しかし、そうした経験こそが、「学ぶ」ことの本質だと思います。失敗を通して、自分の未熟さを知り、社会人としての責任や準備の大切さを実感することができました。高校卒業後、あるいは進学後に社会へと羽ばたいていく生徒たちにとって、今回の実習は「社会人としての第一歩」を踏み出すための大切な時間だったのではないでしょうか。

介護の現場では、技術だけでなく「人を思いやる心」「相手の立場に立つ姿勢」「安全への配慮」「チームで支える意識」が求められます。実習を通して、生徒たちはその一端に触れ、介護という仕事の奥深さ、人と人とのつながりの尊さを肌で感じることができました。

今回の実習にご協力いただいた、施設の職員のみなさま、そして温かく接してくださった利用者のみなさまに、心より感謝申し上げます。みなさまのご指導とご支援が、生徒たちの成長を大きく後押ししてくださいました。

この経験を糧に、生徒たちが今後さらに福祉・介護の学びを深め、社会の中で人を支える存在として成長していくことを願っています。

カテゴリー: 生活ビジネス科, 3年生 パーマリンク