校長通信 No.12

令和5年度 3学期終業式式辞 

「一日一日を大切に」

皆さんおはようございます。3学期の終業式を迎え、年度の締めくくりとなりました。1年間の成績も出ますし、振り返りをしっかりとして新年度を迎えてもらいたいと思います。

私として1年間を振り返ってみると、4月の時点ではコロナ関係の制限がまだ残っていましたが、5月に第5類感染症に引き下げられたことで、マスクの着用や黙食の必要がなくなって、皆さんの表情がよくわかるようになり、昼休みにご飯を食べながら話したり笑ったりする姿も見られるようになりました。やっと当たり前のことが当たり前にできるようになったなと思いました。このように、コロナは収まってきましたが、世の中では戦争や災害で思うように生活できない人たちがいます。ウクライナとロシアの戦争はまだ続いていますし、10月には新たにイスラエルとパレスチナの大きな紛争も起こりました。戦場となっている地域では、一般人の命が脅かされ、当たり前の生活ができない状況です。日本では1月に能登半島で大きな震災が発生しました。未だに避難所で不自由な生活をしている方々がいます。このような機会に、皆さんには当たり前の学校生活が当たり前に送れるということをよく考え、一日一日を大切に過ごしてもらいたいと思います。

今日はこの後、マラソン大会の上位入賞者の表彰をしますが、表彰される皆さんは事前の長距離走の授業で頑張り、そして当日もよく頑張った皆さんだと思います。一方で、入賞はできなくても毎回の授業で、自分のレベルで精一杯頑張っている生徒の姿をよく見ました。そのような人たちが日々積みかねた努力は大変貴重なものであり、表彰に勝るとも劣らないと思います。このような日々の積み重ねは部活動や勉強でも同じです。しんどいけれどもコツコツ積み重ねることでゴールに近づき、自分の進路目標や大会での成績に繋がっていきます。マラソン大会や長距離走の授業と同じように、しんどいことから逃げずに精一杯取り組んでいってください。

もうすぐ新年度が始まり、新入生が入ってきます。皆さんが困難にくじけず努力している姿を新入生達にたくさん見せてあげてほしいと思います。皆さんの頑張りを期待しています。