看護医療探求 特別授業 がん対策と闘病経験

3学年 学校設定科目である看護医療探究(医療・看護類型生徒16名、文系選択者1名受講)では、奥様の山下弘子さんのがん闘病を支えたご経験を持つ、県議会議員の前田朋己様を外部講師にお迎えし、特別授業を行っていただきました。


2人に1人ががんになる時代に、「他人事ではない」、とまさに生徒達の年齢が当てはまるAYA世代(15歳~39歳)のがんを切り口に、弘子さんの闘病経験を元にお話しいただきました。
弘子さんは、がんで余命半年と宣告されても前向きに生き、もう打つ手がないと告げられた後も、患者力を発揮してさまざまな治療、治験への参加を求めて、最後まで希望を失わずに闘病されていました。それを支えておられた前田朋己さんの弘子さんへの対応や、当時の心情もお話し下さり、生徒達は深く聞き入っていました。
また、アピアランス(見た目の変化)や妊孕性温存(妊娠する能力を保つこと)の問題などについても語っていただき、新たな医学的知識や情報も知ることができました。
これまでは看護師や医師などの医療従事者の方々に特別授業を担当していただくことが多かったのですが、今回は闘病を支えてこられたご家族の方から直接お話しを聞く機会を得ることができました。
生徒達には、患者だけでなく、そのご家族にも寄り添う医療従事者を目指して頑張ることを期待します。