「特色類型」カテゴリーアーカイブ

第1学年特色類型 高大連携授業

7月7日(水)の5・6限に、神戸常盤大学よりお二人の先生をお招きして、48回生第1学年特色類型生徒への高大連携授業を行いました。

5限は特色類型生徒全員に、教育学部こども教育学科の柳原 利佳子 先生が「対人援助職のための発達学 ~人間関係の形成~」と題して、医療・看護と保育という対人援助職に就く者が備えるべき人間関係の形成についてご講義いただきました。

続く6限は医療・看護類型と保育類型に分かれ、医療・看護類型は保健科学部看護学科の中村 由果理 先生に、保育類型は引き続き柳原先生に学びました。
どちらもその職業についての基本的な知識を学びましたが、両先生とも、その職業に必要な力とは何か、そしてそれを身につけるために如何に高校生活を過ごせばいいか、という生徒たちへの大切な道標をお送りいただきました。

柳原先生、中村先生、本日は誠にありがとうございました。

令和3年度特色類型説明会の中止について

本校では「特色類型説明会」を6月19日(土)に予定しておりましたが、緊急事態宣言の再延長に伴い、中止することとなりました。
引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を十分に施した上で、8月2日(月)・3日(火)に予定しております第1回オープンハイスクールに向けて準備して参りますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

なお、6月19日(土)以降に本校ホームページにて、特色類型改編に関する情報を公開する予定です。
是非ご覧ください。

また、第1回オープンハイスクールにつきましては、後日本校ホームページにてご案内いたします。

看護医療探究「WHOと国際保健 ~グローバル時代に活躍する皆さんへ~」

1月18日(月)、WHO 神戸センター  医官 茅野 龍馬 先生による特別授業「WHOと国際保健 ~グローバル時代に活躍する皆さんへ~」の講義をオンラインでしていただきました。

『看護医療探究』は、医療看護類型の生徒や医療職を志す生徒が履修する、本校の特色ある科目です。これまでにも複数回にわたって現場でご活躍されている方々の講義を受けたり、校外に出向いて地域とともに活動をしてきました。今回は今年度最後の特別講義となりましたが、新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、WHO 神戸センターと本校教室とをオンラインでつないでの授業となりました。開始直後には「すごい!」との声を漏らした生徒たちでしたが、ものの5分も経てば当たり前のように講義に聴き入る様子が見られ、まさに地域とともに学ぶ「学校の新たな様式」を実感しました。

いま、WHOの活動を語るうえで、やはり新型コロナウイルス「COVID-19」の話題は避けることができません。世代間でリスクのギャップがある上に、グローバル化された現代社会であるがゆえに対応が難しい課題であり、世界全体で取り組まなければいけない問題であることを再認識させられました。

20世紀の世界において、「MDGs(ミレニアム開発目標)」をもとに、「世界で力を合わせて教育する」ことの意味、そしてその上でWHOが果たした役割の説明をお聴きしました。そして、「高齢化」と「グローバル化」に特徴づけられる我々が生きる21世紀において世界全体で保健課題に目を向け、学び、教育していくことの意義をお示しいただきました。
「“No Global Health Security without Local Health Security.”
世界的な基準があって、いくら我々がそれを唱えても、それぞれの地域にそれを実現できる制度や仕組みがないといけない。」
という言葉が印象に残ります。

副題にあるように、まさに「グローバル時代」で今後活躍していくことが求められる彼ら彼女らにとって、広い視野をもちながら地域に根ざして活躍する医療従事者になるための大きな刺激となったことと思います。

これから高等学校を巣立つ生徒たちが、茅野先生の最後のメッセージ「学校の机の上だけではなく、いろいろなことをやってみて、ガンバってみる!」ための新しいステージで、今までともに積み重ねた“学び”を活かしてくれるように願っています。

看護医療探究「いのちを考える ~移植医療をとおして~」

11月2日(月)、兵庫県臓器移植コーディネーター 小西 尚美 先生に来校いただき、特別授業「いのちを考える ~移植医療をとおして~」の講演をしていただきました。

通常では各都道府県に臓器移植コーディネーターが1名のところ、兵庫県には2名いらっしゃいます。
そのため、今回のような出前講演による啓発活動にも力を注ぐことができるとのことです。
生徒たちは10月以降に4回の授業で学んだ「臓器移植」の授業の集大成として、小西先生の講演を拝聴しました。

「献眼(眼球提供)をしてもご遺体の顔の表情は変わらず、義眼を入れたあとに目尻を下げるようにしてとても丁寧に縫うことで、とても穏やかな表情にしてもらえる」や「両親がそれぞれ別々の考えのもとに、しかし同時に息子さんの臓器提供に同意した」「臓器を提供すると身体がとても軽くなってしまうから、そのようなことも事前にコーディネーターから説明する」などといった現場のコーディネーターだからこそのお話を聴くことができました。

講演後には本校生徒2名が「医療職のやりがいはどのようなところですか?」と質問に行くほど、生徒には意義ある時間となったようです。

お忙しいなか、お時間をつくって来校いただきました小西先生、ありがとうございました。

看護医療探究「癌患者のリハビリ治療におけるヨガの役割」

9月25日(金)、ヨガインストラクター 百瀬 悌子 さんにご来校いただき、特別授業「癌患者のリハビリ治療におけるヨガの役割」を講演していただきました。

「つなぐこと」を語源とする「ヨガ」によって心と身体を呼吸でつなぎ、身体機能の維持や癌患者さんのもつ再発への不安をケアする予防療法の必要性を伺ったあとに、生徒たちもヨガを体験しました。
最も重要なことは「呼吸」。常に大きくゆっくりとした腹式呼吸を行うことを心がけながら、さまざまなポーズをするなかで、じんわりと汗をかきながら心と身体が落ち着いていくことを実感しました。
「患者さんの中には年齢を重ねた方や、治療によって手を上げにくいような方もいて、その状態に合ったさまざまな動きのバリエーションがある」ことも教えていただきました。

「ケア」とはさまざまな場面・さまざまな方法で求められるものであること、そのための「チーム医療」であることを生徒は体感したのではないでしょうか。
終了後に、「あと1時間やりたかった。」「気持ちよかった。」という生徒たちの声がそこかしこから聞かれました。

お忙しいなか、お時間をつくって来校いただきました百瀬さん、ありがとうございました。