このたびの地震で亡くなられた方へのご冥福をお祈りするとともに、被災された方々へ、心よりお見舞い申し上げます。東灘高校は、『東日本大震災の支援活動を、生かしていかなければならない』という思いから、熊本支援活動をスタートしました。 生徒4名、教員2名の派遣にご協力いただきました皆様に、改めて感謝申し上げるとともに、以下の通りご報告いたします。
6月13日(月)生徒4名、教師2名は熊本県西原村に向かいました。予定していた西原村災害ボランティアセンターには到着したものの、強雨のため活動中止になり、被害状況を確認して、8月の支援活動に必要なことを見つける内容に変更しました。
益城町へ移動中、ほとんどの家の屋根はブルーシートで覆われ、走行する道路はいくつもの隆起部分があり、直下型地震の特徴を感じました。地震に弱い住宅は凶器に変わることが、阪神淡路大震災後の教訓になったのですが、耐震化は浸透していない状況です。この益城町では古い木造住宅が点在し、道路沿いの住宅は全壊に等しい被害でした。
午後から西原村山西小学校へ向かいました。学校の体育館はまだ避難所として活用されており、多くの方が生活されています。役場の方の許可を得て、入室させていただきました。ちょうど、二名のご高齢の女性がいらっしゃったので、「こんにちは、私たちは神戸から来ました。」と一人の生徒が言うと、「遠いところから来てくれてありがとう」と、優しい言葉を返してくれました。緊張気味の生徒に少し笑顔が見え、いつの間にかご高齢の方たちの話し相手になっていました。
今回のようにご高齢者の話し相手になることもまた、心細い生活を余儀なくされた方々への支援なのかもしれません。私たちにできることは何か、自分も何かの役に立つのでは、と考え続けることの重要性を知る1日でした。
<8月の支援活動予定>
- 西原村山西小学校の小学生向け学習支援(夏休みの宿題お手伝い)
- 西原村災害ボランティアセンターによる活動
- 益城町災害ボランティアセンターによる活動
<西原村の被災状況>
震度7の激しい揺れで家屋の多くが倒壊し、今なお住民の1割に近い600人以上が避難所で生活をしている。現在、道路をはじめとした生活インフラの復旧や壊れた家屋の撤去作業など日常を取り戻すための動きが少しずつ広がっている。しかし、住宅地の確保やボランティア不足など、被災した方々の生活再建に向けての課題は多い。6月24日(金)から続いた大雨により土砂災害も起こり、梅雨による影響も心配される。
